和歌山中部・田辺市龍神No.330★★地図で見る →

龍神温泉

onsen穴場——実はすごい

和歌山・日高川上流の山あいに湧くアルカリ性の温泉。日本三美人の湯の一つ。鉄道はなく、紀伊田辺からのバス1本でしか行けない。

龍神温泉
実写(ライセンス済み)Dokudami / CC BY-SA 4.0

龍神温泉は、高野龍神国定公園のなかを流れる日高川の上流に、宿が点々と並ぶだけの集落だ。名を支えているのは湯そのもの。とろりとした肌ざわりのアルカリ性泉で、古くから他の二湯とともに「日本三美人の湯」に数えられてきた。格式の記憶も残っている。この地を治めた紀州徳川家は、ここに自家用の湯殿を建てさせた。その系譜を継ぐ宿が、今も川沿いに立っている。だが今この谷を特別にしているのは、その後ほとんど何も足されていないことの方かもしれない。駅はなく、土産物街もアーケードもない。川と、宿と、共同浴場と、高野山へ抜ける峠道があるだけだ。

なぜ穴場のままか

国内では三美人の湯として必ず名が挙がるが、鉄道はなく、紀伊田辺からのバスは1日4本ほど。しかも日帰りを想定しない時刻設定のため、外国人客はほとんど来ない。

歴史・背景

開湯は弘法大師によると伝えられる——峠を越えた先の高野山を開いた、真言宗の祖その人だ。江戸期には、この地を治めた紀州徳川家が自家用の湯殿を建てさせ、その跡を継ぐ宿が今も同じ場所に立つ。谷は高野龍神国定公園の中にあり、周囲の森が開発されずに残ってきたのはそのためでもある。

見どころ(歩く順)

実写(ライセンス済み)popsaurus / CC BY 3.0
アルカリ性の湯
とろりと滑らかな肌ざわり。「三美人の湯」の名の根拠そのもの
藩主の湯殿を継ぐ宿
紀州徳川家のために建てられた湯殿の系譜が、今も川岸に残る
日高川の渓谷
谷道の両側から森の尾根が迫る
高野龍神スカイライン
峠を越えて高野山へ抜ける稜線の道

おすすめの楽しみ方

「ついでに寄る湯」ではなく、泊まる場所として組みたい。バスの時刻が日帰りを難しくしているうえ、この谷がいちばん良いのは川音しか聞こえない夕方と早朝だからだ。峠を越えて高野山とつなげば、不便な乗り継ぎがそのまま旅の主題になる。

実際の行き方

起点
新大阪駅
所要
約3時間30分 · 特急+バス(1日4本)
降車
龍神温泉バス停
  1. 新大阪駅→紀伊田辺駅(JR特急くろしお・約2時間)。
  2. 紀伊田辺駅→龍神温泉(龍神バス・約80分・1日4本ほど)。
  3. バス停から川沿いの道へ。宿・共同浴場・旧藩主の湯殿はすべてこの道沿い。
JR特急くろしお+龍神バス
新大阪駅→(JR特急くろしお・約2時間)→紀伊田辺駅→(龍神バス 龍神線・約80分)→龍神温泉。計 約3時間30分。バスは1日4本ほどで、龍神温泉行きは昼以降の到着が中心。実質的に日帰りではなく1泊の行程になる。
龍神バスで紀伊田辺へ戻る
紀伊田辺方面のバスは朝〜昼に集中している——時刻表は観光客ではなく住民のために組まれている。着いたらバス停の掲示で時刻を確認し、紀伊田辺で乗る特急から逆算して組み立てること。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
この一帯の路線バスは現金前提のことが多いので、小銭と小額紙幣を用意しておきたい。宿や共同浴場も現金が基本で、谷に海外カード対応のATMは期待できない。
定休
共同浴場や外来入浴を受ける宿の日帰り時間は季節・曜日で変わる。特定の湯を目当てにするなら、当日の受付時間を確認してから動くこと。
別ルート
龍神から北へは高野龍神スカイラインが峠を越えて高野山へ通じる。この二つをつなぐのが和歌山内陸の王道ルート。
降りたあと
バスは温泉集落の中ほど、川沿いの道に停まる。宿も共同浴場も徒歩数分の範囲。

無料でアカウントを作る

気になった場所を保存して、
旅程を考えるときに開き直せます。

8文字以上