山梨東部・大月No.119★地図で見る →
大月・猿橋
日本三奇橋のひとつ・国の名勝。川辺の遊歩道を下れば、谷底から四層のはね木が頭上に重なるのを見上げられる。

猿橋は桂川の谷に、橋脚を一切使わずに桁を渡している。向かい合う二つの崖に四層のはね木を差し込み、下の層から順に長く張り出させて谷の中央で受け合う。全長約30.9m、水面からの高さ約31m。川面から立ち上がる柱がないため、橋全体が両岸のあいだに宙づりになって見える。谷底へ下りる遊歩道が整備されており、橋の上を渡る体験と、谷底からはね木を見上げる眺め、二通りを楽しめる。
なぜ穴場のままか
猿橋駅は小さな駅で英語案内も少なく、谷へ下りる川辺の遊歩道は見落としやすいため、多くの人は道の上から橋を見るだけで先へ進んでしまう。
歴史・背景
名の由来は「猿の橋」。猿たちが体をつなぎ合わせて谷を渡る姿からこの構造を着想したという伝承がある。山口の錦帯橋とともに日本三奇橋のひとつに数えられ、国の名勝に指定されている。このはね木(片持ち梁)の構造は広重や北斎ら江戸期の浮世絵師にも描かれた。現在の橋は伝統的な形を受け継ぎ、はね木は鋼材で補強されている。
見どころ(歩く順)

- 橋の上を渡る
- 全長約30.9mの桁を渡る。橋の下を見ても橋脚はない
- 四層のはね木
- 下の層より上の層が順に長く張り出す重ね構造。遊歩道から見上げられる
- 渓谷の遊歩道
- 谷底から橋を見上げる散策路。6月下旬ごろにあじさいが見ごろ
- 日本三奇橋のひとつ
- 錦帯橋などと並ぶ国の名勝
おすすめの楽しみ方
まず橋の上を渡り、そのあと遊歩道へ下りて四層のはね木を頭上に見上げる。6月下旬はあじさいの見ごろ。遊歩道は雨のあとに滑りやすいので足元に注意。
実際の行き方
- 新宿(東京)→ 高尾(JR中央線快速・約50分)
- 高尾 → 猿橋(JR中央線 各駅停車 大月・甲府方面・約35分)
- 猿橋駅 → 猿橋(徒歩・約15分・案内表示あり)
- JR中央線(高尾で乗換)
- 新宿(東京)から。JR中央線の快速で高尾へ(約50分)。高尾で大月・甲府方面の各駅停車に乗り換え、猿橋まで(約35分)。計 約90〜120分。猿橋駅から橋までは案内ありで徒歩約15分。中央特快が猿橋まで直通する便もあり、その場合は乗換なし。
- 帰りは各駅停車で
- 猿橋から各駅停車で高尾・新宿方面へ戻る。高尾〜猿橋の区間は都心より本数が少なく、夕方はさらに減るので、着いたら猿橋駅で帰りの時刻を確認しておくとよい。
行く前に
- 現金
- 見学は無料。地方の駅の売店はカードが使えないこともあるので、小銭と小額紙幣を用意しておくとよい。
- 定休
- 谷へ下りる川辺の道は滑りやすい。とくに雨のあとは慎重に。
- 別ルート
- 歩かない場合は、大月駅(猿橋の一つ先)からタクシーで橋まで約10分。
- 降りたあと
- 猿橋駅から、舗装された坂道を川に向かって徒歩約15分。橋までの道には案内表示がある。