滋賀南部・信楽No.043★地図で見る →
信楽 窯元散策路
中世から途切れず焼き物を焼き続ける日本六古窯のひとつ、信楽。滋賀県甲賀市の窯元が集まる一帯を、案内標示付きの「窯元散策路」が約2キロにわたって縫っている。

信楽は「日本六古窯」のひとつで、中世から現代まで焼き物を焼き続けてきた六つの産地のひとつに数えられる。その窯元が集まる地区を「窯元散策路(カマモトサンサクロ)」と呼ばれる案内付きの道が縫っている。信楽駅近くから始まる約2キロの道は、工房・窯・陶器店の間の古い路地を上り下りしながらめぐる。道路には陶板と陶製の道標が埋め込まれ、陶生町・焼屋町といった焼き物の生業に由来する町名の一帯を通る。斜面に沿って複数の焼き部屋を連ねた「登り窯」も見どころで、今も信楽焼を作り続ける工房が点在している。
なぜ穴場のままか
団体客はたぬきの置物を撮ってバスに戻り、散策路には英語の案内がないため、歩く人はほとんどいない。徒歩で手間がかかり、表通りから少し外れているため静かなまま。
歴史・背景
信楽焼は長石を多く含む粗い地元の土と、高温の薪窯で生まれる自然釉の風合いで知られ、古くから茶の湯で珍重されてきた。町として広く知られるのはたぬきの置物で、1951年の天皇の行幸の際に展示されたことがきっかけで全国に人気が広まったとされる。2017年には越前・瀬戸・常滑・丹波・備前の五窯とともに、「きっと恋する六古窯」の名の日本遺産に認定された。
見どころ(歩く順)

- 陶板の道
- 信楽駅から続く、道路に埋め込まれた陶板と陶製の道標が散策路の目印
- 登り窯
- 斜面に沿っていくつもの焼き部屋を連ねた細長い窯。信楽の代名詞的な存在
- 焼き物の町名
- 陶生町・焼屋町など、焼き物の生業に由来する町名が並ぶ一帯
- 工房と陶器店
- 表通りから外れた路地沿いに点在する現役の工房や陶器店
おすすめの楽しみ方
信楽駅近くを起点に、坂道も多い約2キロの道を2時間ほどかけてゆっくり歩くのがおすすめ。たぬきの並ぶ表通りにとどまらず、道に埋め込まれた陶板の目印をたどっていくと、生きた焼き物の町の奥深さに触れられる。歩きやすい靴で。なお信楽高原鐵道はICカード不可で、降車時に現金で支払う。
実際の行き方
- 京都駅→草津駅(JR琵琶湖線・新快速で約20分)
- 草津駅→貴生川駅(JR草津線で約24分)
- 貴生川駅→信楽駅(信楽高原鐵道で約24分)
- 信楽駅→徒歩で散策路へ(敷石の目印をたどる)
- JRで貴生川へ、信楽高原鐵道に乗換
- 京都駅→(JR琵琶湖線・新快速で約20分)→草津駅→(JR草津線で約24分)→貴生川駅→(信楽高原鐵道で約24分)→信楽駅。待ち時間を除いて計約90分。信楽高原鐵道は単線で、およそ1時間に1本(1日およそ14本)——出発前に当日の時刻表を確認。
- 帰りも同じ三つの列車で
- 来た道を戻る。信楽高原鐵道で貴生川へ、そこからJRで京都方面へ。信楽高原鐵道はおよそ1時間に1本で、夕方以降は本数がさらに減る。遠くへ行く前に、着いたらまず信楽駅で帰りの時刻を確認。
行く前に
- 現金
- 信楽高原鐵道はICOCAやSuicaなどのICカードが使えず、降りるときに現金で支払う。列車代と店での小額の買い物のため、小銭や小額紙幣を用意しておく。
- 定休
- 沿道には個人の工房の窯もある。目印の散策路だけをたどり、公開されていない工房には立ち入らない。
- 別ルート
- 信楽駅から町外れの信楽陶芸の森へはコミュニティバスが結ぶ。
- 降りたあと
- 信楽駅から、道に埋め込まれた信楽焼の敷石をたどり、坂を上って窯元の路地へ。