京都南部・南山城No.018★地図で見る →
童仙房
〜茶と水田が広がる高原の村〜
京都府で唯一の「村」、南山城村の山あいにある標高約500mの農村。1869年(明治2年)に開拓者が拓いた。

童仙房は、京都府で今も唯一「村」である南山城村の高原集落。標高はおよそ500mで、昼夜の寒暖差を活かした茶畑と水田がなだらかな斜面と平地を分け合っている。標高が高いため、茶摘みは谷筋より一週間ほど遅く、遅霜を防ぐ電動ファンが畑に立ち並ぶ。観光施設や名所は特になく、畑と民家と澄んだ空気だけがある。地元では古くから、東京近郊の高原の避暑地になぞらえて「山城の軽井沢」と半ば冗談に呼ばれてきた。
なぜ穴場のままか
英語の案内はほとんど無く、上るのにも手間がかかる。田舎の電車で小さな駅まで行き、そこから細い山道を車かタクシーで上る。京都の日帰り観光の導線からも大きく外れ、用がなければ誰も来ない。
歴史・背景
高原は明治2年(1869年)、京都府が始めた官営の開墾事業として拓かれ、職を失った旧士族や募集された入植者が荒地を開いた。明治4年(1871年)には約162戸・560人が居住し、童仙房村として正式に成立した。高地での暮らしは厳しく人口はのちに減ったが、集落は続き、1969年に開拓百年を記念する石碑が建てられた。茶畑は日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」を構成する景観に数えられている。
見どころ(歩く順)

- 茶畑と水田が並ぶ
- 高原の斜面と平地に茶畑と水田が寄り添うように広がる
- 防霜ファンの畑
- 茶の畝に立つ電動ファンが、遅霜の出やすい高地を物語る
- 涼しい高原の空気
- 標高約500mで、谷筋よりひと際涼しい
- 開拓記念碑
- 1969年に開拓百年を記念して建てられた石碑
おすすめの楽しみ方
特定の名所より、風景そのものを味わう場所。茶畑・水田・民家のあいだをゆっくり車で巡るか歩くのが似合う。茶畑は私有農地なので、公道や尾根道から眺めること。
実際の行き方
- 京都駅→木津駅(JR奈良線・約45分)
- 木津駅→加茂駅(JR大和路線・約6分)
- 加茂駅→大河原駅(JR関西本線・約17分)
- 大河原駅→童仙房高原(車かタクシーで登り・約20分)
- JR奈良線→大和路線→関西本線、そこから車で上る
- 京都駅→(JR奈良線・約45分)→木津駅→(JR大和路線・約6分)→加茂駅→(JR関西本線 亀山方面・約17分)→大河原駅。乗車だけで約70分、2回の乗り換え待ちを含めて約80〜90分みておく。そこから車かタクシーで山道を約20分上ると高原に着く。駅は高原のはるか下にあり、歩くと約140分かかるので車が現実的。加茂→大河原の区間は1時間に1本ほどなので、出発前に接続時刻を確認。
- 同じ経路で戻る
- 同じ経路で戻る。車かタクシーで大河原駅まで下り、関西本線で加茂駅へ、そこで乗り換える。このローカル線は1時間に1本ほどで夕方には減っていく。着いたら駅の掲示で帰りの発車時刻を確認し、高原ではタクシーが待機していないので、下りの車は事前に手配しておく。
行く前に
- 現金
- 電車はICカード(ICOCA/Suica)が使える。高原では農家直売の茶や農家民宿は現金のみのことが多く、田舎のタクシーも現金のみが多いので、現金と小銭を用意しておく。
- 定休
- 人の暮らす農村で改札も決まった時間もない。畑は私有地なので、公道を歩き、畑には入らない。
- 別ルート
- 農家民宿に泊まれば、長い日帰りの往復なしで夜明けの高原に会える。
- 降りたあと
- 大河原駅は高原のはるか下。上りのバスは無く、最後の約20分は車かタクシーで上るのが現実的。