京都南部・和束No.001★地図で見る →
和束・石寺の茶畑
京都府南部・和束町の集落を見下ろす段状の茶畑。畑のふちに設けられた展望所から眺める。

石寺は和束を代表する茶畑の景観で、小高い丘の起伏に沿って刈り込まれた茶の畝が並び、農家や作業小屋が点在する。手入れされた公園ではなく現役の農地の趣きで、この暮らしと一体の風景こそが評価の理由だ。茶畑は私有地のため見学は公道と展望施設から。駐車場・トイレ・柵付き通路を備えた「石寺の景観展望施設」は2022年度に着工して完成し、茶畝に踏み込まずに眺めを楽しめる環境が整った。
なぜ穴場のままか
英語の情報が少なく、電車+乗換+本数の少ない路線バスと手間がかかり、京都の主要な観光導線から外れているため静かなまま。日帰りの定番リストにも載りにくい。
歴史・背景
和束の茶づくりは鎌倉時代(1185〜1333年)にさかのぼる。言い伝えでは、近くの海住山寺の僧が鷲峰山のふもとに茶を植えたのが始まりとされ、約800年の歴史をもつ。いまの和束は宇治茶の主要産地のひとつで、京都府の生産量の大きな割合を占める。2008年に石寺と隣の撰原の茶畑景観が京都府で初めて景観資産に登録された。その後「日本で最も美しい村」に数えられ、2015年には国の日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」の構成にも含まれた。
見どころ(歩く順)

- 景観展望施設
- 駐車場・トイレ・柵付き通路を備えた拠点。2022年度着工後に完成
- 整備された展望所
- 看板とベンチのある畑ふちの見晴らしポイント
- 石寺の丘
- 起伏に沿って弧を描く茶畝と、その間に立つ農家
- 和束の茶畑トレイル
- 複数の茶畑ビューを結ぶ約6.5 kmの散策路
おすすめの楽しみ方
展望所と公道から丘を眺め、4月下旬ごろの新芽の季節に訪れると茶畑がもっとも青々とする。茶畝は私有地なので、標識の案内に従って区域を守ること。
実際の行き方
- 京都駅→木津駅(JR奈良線・みやこ路快速・約60分の一部)。
- 木津駅→加茂駅(JR関西線の快速・数分)。
- 加茂駅→和束高橋(奈良交通バス65系統〈和束町原山方面〉・約9分)。
- 和束高橋→石寺の展望所(徒歩・舗装の坂道を登って約10〜15分)。
- JR(木津で乗換)+奈良交通バス
- 京都駅→(JR奈良線・みやこ路快速〈奈良方面〉・約60分の一部)→木津駅で乗換→(JR関西線の快速)→加茂駅。加茂駅から→(奈良交通バス65系統〈和束町原山ゆき〉・約9分)→和束高橋バス停。計 約75〜80分。バスはおおむね1時間に1本で、昼どきは運行がない時間帯もある——出発前に当日の時刻表を確認。
- 帰りも同じ経路で京都へ
- 和束高橋から奈良交通バスで加茂駅へ戻り、JRで京都へ(木津で乗換)。バスはおおむね1時間に1本で、最終は夕方。着いたらまず、バス停に掲示された帰りの時刻を確認しておくとよい。加茂発の電車は夜まで運行。
行く前に
- 現金
- この種の地方路線バスは現金のみのことが多く、ICOCAやSuicaなどのICカードが使えない場合がある。小銭を用意しておくと安心。展望所からの見学は無料。
- 定休
- 現役の農園なので、茶畝には入らず展望所と公道の農道からのみ眺める。もっとも静かなのは早朝で、茶畑は春がいちばん青々とする。
- 別ルート
- 車なら加茂駅から石寺エリアまで約10分。展望施設に駐車場がある。
- 降りたあと
- 和束高橋バス停から、舗装された坂道を登って石寺の展望所まで徒歩10〜15分ほど。