京都南部・木津川・当尾No.015地図で見る →

当尾の石仏の道

history穴場——実はすごい

京都の南・木津川市の当尾(とうの)地区を歩く短い里の道。岩船寺と浄瑠璃寺を、岩に彫られた中世の石仏が点在する下り道で結ぶ。

当尾の石仏の道
実写(ライセンス済み)663highland / CC BY 2.5

当尾は京都南部、木津川を見下ろす茶畑と古寺の静かな里だ。定番のルートは高い場所にある岩船寺から始め、「石仏の道」(せきぶつのみち)と呼ばれる整備された道を、もうひとつの寺・浄瑠璃寺へ下る。距離は約2〜3キロ、多くの人が1時間ほどで歩く。道沿いには13〜14世紀の仏像が十数体、巨石や岩壁に彫られて点在する。僧や地元の信者の手によるものだ。なかでも知られるのが「わらい仏」で、その柔らかな微笑みは長く歩く人々を惹きつけてきた。道端の岩に何が刻まれているかに気づくことでできている道である。

なぜ穴場のままか

京都の主要な観光導線から外れ、本数の少ない田舎のバスでしか行けず、石仏に英語の案内もほとんどない。だから多くの旅行者はここまで足をのばさない。

歴史・背景

当尾の石仏の多くは鎌倉〜南北朝時代(13〜14世紀)に彫られ、ふたつの寺が僧と信者の小さな共同体の中心だった。わらい仏の正式名は「岩船阿弥陀三尊磨崖仏」(いわふねあみださんぞんまがいぶつ)で、中央の阿弥陀如来を観音・勢至の両菩薩が脇に控える三尊の磨崖仏。永仁7年(1299年)の銘がある。ほかにも不動明王の立像など、道沿いには記録された石仏が点在する。

見どころ(歩く順)

当尾の石仏群663highland / CC BY 2.5
岩船寺
道の高い側にある寺。ルートの出発点になる
わらい仏
1299年銘の阿弥陀三尊磨崖仏。花崗岩の巨石に彫られた柔らかな微笑みで知られる
石仏の道
ふたつの寺を結ぶ、約2〜3キロのおおむね穏やかな整備された下り道
浄瑠璃寺
道の低い側にある寺。下りのルートの終点

おすすめの楽しみ方

岩船寺から浄瑠璃寺へと下る向きで歩くと、道はおおむね下り坂で楽だ。立ち止まる時間も含めて1時間ほど見ておきたい。普通の靴でも歩きやすく、道端の岩に刻まれた石仏をじっくり見つけながら、ゆっくり進むのが醍醐味だ。

実際の行き方

起点
京都駅
所要
約85分 · バス少なめ
降車
岩船寺バス停
  1. 京都駅 → 木津駅(JR奈良線・みやこ路快速、約55分)
  2. 木津駅 → 加茂駅(JR大和路線、約6分)
  3. 加茂駅 → 岩船寺バス停(木津川市コミュニティバス、約16分)
  4. 岩船寺 → 浄瑠璃寺(石仏の道を歩く、約45分)
JR+木津川市コミュニティバス、そして徒歩
京都駅→(JR奈良線・みやこ路快速、約55分)→木津駅→(JR大和路線に乗換、約6分)→加茂駅→(木津川市コミュニティバス「加茂山の家」方面、約16分)→岩船寺バス停。計 約80〜85分。バスは1日8便ほどで、およそ1時間に1本と少ない——出発前に当日の時刻表を確認。
帰りは同じバスで
帰りは浄瑠璃寺から同じコミュニティバスで加茂駅に戻り、電車で京都へ。バスは1日数本で午後には終わる——着いたら停留所で帰りの時刻を確認し、歩きに2時間ほどみて最終便に乗り遅れないように。
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行く前に

現金
日本の田舎のコミュニティバスは現金のみのことが多いので小銭を用意。両寺の拝観料は少額で、これも現金が無難。
定休
道は現役の茶畑や畑を抜ける。道を外れず、何も採らない。
別ルート
バスの時刻が合えば、浄瑠璃寺から岩船寺へ上りの逆向きに歩いても良い。
降りたあと
岩船寺のバス停から寺に入り、浄瑠璃寺方面へ下る道を進む。歩き約45分の楽な道。

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