滋賀・信楽No.238★★★地図で見る →
MIHO MUSEUM
1997年にI.M.ペイが設計し開館。建物の80%が地下に埋設された信楽の山の中の美術館。桜並木→銀色のトンネル→吊り橋という「到着の体験」が、作品鑑賞の前に訪れる。

MIHO MUSEUMへの道順は独特だ。桜並木を歩き、銀色の壁面が季節の光を反射するトンネルを抜け、谷をまたぐ吊り橋を渡って初めて建物が姿を現す。この「アプローチ」はI.M.ペイが意図して設計したもので、陶淵明の詩「桃花源記」——漁師が洞窟を抜けて桃源郷に辿り着く物語——にインスピレーションを得たとされる。美術館本体は周囲の森林を守るために建物の80%が地下に埋設されており、地上に出るのは自然光を取り込むガラス屋根のみ。内部には古代エジプト・ギリシャ・ローマ・西アジア・中国・日本の美術品が収められ、コレクションの総数は約3,000点に及ぶ。
歴史・背景
建設を発案・出資したのは神慈秀明会の創設者・小山美秀子(1910〜2003年)で、彼女が生涯をかけて収集した世界の古代美術品がコレクションの中核をなす。設計を依頼されたI.M.ペイはルーブル美術館のガラスのピラミッドやワシントンD.C.のナショナルギャラリー東館で知られる建築家。山中に埋設するという特殊な工法は、国立公園の保全規制に対応するために採用された。1997年11月に開館し、建築批評家から「ペイの最高作の一つ」と評されている。
見どころ(歩く順)

- 桜並木のアプローチ
- トンネル入口まで続く遊歩道。3月下旬〜4月上旬の桜の時期は最もドラマティック
- 銀色のトンネルと吊り橋
- 到着の体験を演出する建築的シークエンス。銀壁は季節の緑や桜の色を映して表情を変える
- 古代エジプト・西アジアギャラリー
- コレクションの最大の柱。3,000〜5,000年前の彫刻・器・装身具が並ぶ
- 日本美術ウィング
- 漆工・陶磁器・仏教美術を国際コレクションと並置
おすすめの楽しみ方
桜の時期(3月下旬〜4月上旬)はアプローチ自体が最大の見どころになり、満開の桜がトンネルの銀壁に映り込む光景は他に類を見ない。美術館は月曜休館(祝日の場合は翌火曜)+展示替え期間は臨時休館+冬季は長期休業——公式カレンダー(miho.jp/en/calendar/)で事前確認が必須。石山駅からのバスは本数が限られており、復路も時刻を確認してから訪問すること。最終入館は16:00(閉館17:00)。館内は一部エリアのみ撮影可——当日の案内を確認。
実際の行き方
- 京都駅→石山駅(JR琵琶湖線・約15分)。
- 石山駅南口→MIHO MUSEUM(帝産バス・約50分。本数限り・要事前確認)。
- 桜並木アプローチ→銀のトンネル→吊り橋→ギャラリー鑑賞→復路バスで石山へ。
- JRで石山駅へ、帝産バスでMIHO MUSEUMへ直行
- 京都駅→(JR琵琶湖線・約15分)→石山駅→(帝産バス・MIHO MUSEUM行き・南口バス乗場・約50分)→MIHO MUSEUM。合計70〜80分。バスは1日の運行本数が限られ、美術館の開館時間に合わせて運行——事前にmiho.jp/en/access/でタイムテーブルを確認し、復路のバス時刻もメモしておくこと。
- 館内バスターミナルから帝産バスで石山駅へ戻り、JRで京都へ
- MIHO MUSEUMから帝産バスで石山駅へ戻る(最終バスは閉館時刻に合わせて設定——当日着いたら復路便を確認)。石山駅からJR琵琶湖線で京都へ(約15分)。最終入館16:00・閉館17:00——余裕をもって出館すること。
行く前に
- 現金
- JRはICカード(Suica・ICOCA)利用可。帝産バス: 片道約800〜900円(最新料金はmiho.jp/en/access/で確認)。入館料: 大人1,300円・高校生〜大学生1,000円・小中学生無料。現金またはカード払い(館内で購入)。
- 定休
- 開館時間: 10:00〜17:00(最終入館16:00)。月曜休館(祝日の場合翌火曜)。展示替え期間は臨時休館+冬季は長期休業——公式カレンダー(miho.jp/en/calendar/)で必ず確認。桜(3月末〜4月初旬)と秋の紅葉期が最混雑。
- 別ルート
- 車利用の場合は新名神高速道路・草津田上ICから約30分。美術館に専用駐車場あり。石山駅からのタクシーは約30分・約5,000〜6,000円——グループ訪問に実用的。
- 降りたあと
- 石山駅南口が帝産バスの乗り場。駅出口を出てすぐのバス停からMIHO MUSEUM行きに乗車。