東京・立川No.361★★地図で見る →
昭和記念公園
東京西部・立川にある160ヘクタール超の国営公園。旧陸軍飛行場から米軍基地となった土地に1983年に開園した。日本庭園、盆栽苑、サイクリングコース、そして季節ごとに入れ替わる花畑がある。

この公園が東京とは思えないほど平らで、東京とは思えないほど広いのは、そもそも航空機を降ろすためにならされた土地だからだ。立川飛行場は日本の軍用飛行場で、1945年以降は米軍基地となり、返還された土地は民間開発ではなく国へ渡った。開園は1983年、昭和天皇在位五十年記念事業としてつくられた国営公園——名前の由来はここにある。面積は160ヘクタールを超え、この規模になると人は弁当を持ち、自転車を借りる。歩き通そうとはしない。中に入るとゾーンごとに性格がまるで違う。抹茶を出す数寄屋造りの茶室を備えた端正な日本庭園、盆栽苑、広い芝生と雑木林、ボートの水面、そして暦に沿って徹底的に入れ替わる花畑——春はチューリップとポピー、夏はヒマワリ、秋はコスモスと銀杏並木、冬はイルミネーション。夏の花火大会には数十万人が集まる。
なぜ穴場のままか
東京に庭園は多い。だがこの規模のものはほとんどなく、その規模自体が歴史的事実になっている場所は他にない。滑走路のために切り拓かれ、ならされた地面の上を自転車で走っていて、公園の広さはそのまま基地の広さだ。何か一つの見どころのためではなく、空間そのもののために行く場所——東京で、建物から本当に遠く離れられる数少ない場所である。
歴史・背景
この土地は旧陸軍の立川飛行場で、1945年以降は米軍基地となった。返還後は再開発ではなく国営公園用地に充てられ、昭和天皇在位五十年記念事業として1983年に開園した。この出自が名前と場所の形の両方を説明している——平坦さも、長い直線の軸線も、あの面積も、飛行場から受け継いだものだ。東京の中に160ヘクタール超の公園が存在しうる理由はそこにある。
見どころ(歩く順)

- 日本庭園
- 数寄屋造りの茶室で抹茶を一服できる端正な庭。とても広い公園の中で、最も静かな一角
- 盆栽苑
- 日本庭園の隣にある専用の盆栽コレクション。屋外に展示され、季節ごとに入れ替わる
- サイクリングコース
- 歩行者道と分離された専用コース。サイクルセンターにレンタサイクルがあり、この公園を回る本来の手段
- 花畑
- 一年を通じて大きく入れ替わる。春はチューリップとポピー、夏はヒマワリ、秋はコスモスと銀杏並木
おすすめの楽しみ方
ゲートで自転車を借りること。この広さでは、歩けば一ゾーンを見て午後が終わるが、自転車なら公園全体がひとつの周回になる。食べ物は持参を——ピクニックの芝生こそが本題で、売店はまばらだ。可能なら平日に。花のシーズンの週末と夏の花火の夜は本当に混み、ここは空間のために来る公園だ。遠い端まで漕ぐ前に、ゲートで当日の閉園時刻を確認しておくこと。
実際の行き方
- 新宿駅 → 立川駅(JR中央線快速・約35分)。
- 立川駅 → 西立川駅(JR青梅線・1駅・約3分)。
- 西立川駅 → 西立川口(徒歩約2分)。
- ゲート内のサイクルセンターで自転車を借りる——160ヘクタール超では、公園を見たか一角を見ただけかの分かれ目になる。
- JR中央線+青梅線
- 新宿駅→(JR中央線快速・約35分)→立川駅→(JR青梅線・1駅・約3分)→西立川駅→西立川口まで徒歩約2分。計 約45分。電車は終日本数が多く、バスも時刻表の心配もない——当日の朝に思い立って決められる公園だ。
- 同じ経路を戻る
- 終わった場所から一番近いゲートを出ればよい。青梅線なら西立川口、中央線の立川駅へ戻るなら立川口(徒歩約10分)。どちらからでも1時間かからず新宿に戻れる。閉園は季節により夕方から日没後まで変わるので、ゲートに掲示された当日の閉園時刻を確認しておくこと。
行く前に
- 現金
- 入園料は一般450円。小人・学生・シルバーの料金と無料開放日は公式サイトで確認を。レンタサイクルは別料金で、園内のサイクルセンターで支払う——大人用・子ども用のほか、タンデムやクロスバイクもある。主要施設ではカードが使えるが、小さな売店用に現金も少し持っておきたい。
- 定休
- 開園時間は季節で変わり、おおむね9:30開園、閉園は夕方(夏の土日はより遅い)。年末年始と1月の整備休園日は閉園する。園内が広いため、日本庭園・盆栽苑・ボート池など一部のゾーンは園全体より短い時間で閉まる点に注意。
- 別ルート
- ゲートは複数ある。西立川口(西立川駅から徒歩2分)、立川口(中央線・南武線・多摩モノレールの立川駅から徒歩約10分)、そして北側の砂川口——車で来るならここが現実的だ。三か所とも駐車場があり、公式サイトで空き状況がリアルタイムに確認できる。
- 降りたあと
- 西立川駅は小さな駅で、公園の入口はほぼ真向かい。平坦な道を2分足らず、渡るような道路もない。