東京・池袋No.352★★地図で見る →

サンシャイン水族館

nature穴場——実はすごい

池袋サンシャインシティのビル屋上にある都市型水族館。約550種を展示し、頭上を旋回する環状水槽「サンシャインアクアリング」と、都心のビル群を背にペンギンが泳ぐ曲面水槽が看板になっている。

サンシャイン水族館
実写(ライセンス済み)Laika ac from UK / CC BY-SA 2.0

サンシャイン水族館は、池袋のサンシャインシティを構成するビルの上層階と屋上にある。海のそばでも公園の中でもなく、東京有数の繁華街の四十数メートル上空だ。開業は1970年代後半。高層ビルの中につくられた水族館としては世界でも最初期のもので、その後の大規模リニューアルで現在のテーマが定まった——「天空のオアシス」。屋内フロアと屋外の屋上エリアに、およそ550種・約2万3千点の生きものが暮らす。設計の勝負どころは屋上にある。「サンシャインアクアリング」と呼ばれる環状の水槽が頭上に架けられ、アシカが来館者の真上を円を描いて泳いでいく。見上げれば、その向こうにあるのは空だ。少し先には曲面アクリルの水槽があり、水面がちょうど池袋のビル群と同じ高さに来るよう据えられている。だからペンギンは、オフィスビルの谷間を飛んでいるように見える。どちらも地上ではつくれない絵で、この形で見られる場所は東京に他にない。

なぜ穴場のままか

規模を求めて来る場所ではない。日本にはもっと大きく、もっと有名な水族館がいくつもある。ここにあるのは、一つの発想を最後までやり切った結果だ——水槽を人の上に置き、生きものの背景に街を持ってくる。背景が描き割りの壁ではなくスカイラインになる、それだけのことが体験を変える。しかも巨大ターミナルから屋根の下を歩いて着けて、同じ建物に店も飲食もプラネタリウムもある。天気が崩れた日の答えとして、これほど確実な場所は多くない。

歴史・背景

水族館の開業は1970年代後半。かつての巣鴨プリズン跡地に建てられ、日本で最初期の垂直型複合施設として構想されたサンシャインシティの一部として生まれた。ビルの屋上に水族館を載せるという発想は当時前例がなく、いまも世界的にごく少数にとどまる。2010年代の大規模リニューアルで「天空のオアシス」という現在のコンセプトと、いまこの館を代表する屋上の水槽群が整えられた。

見どころ(歩く順)

実写(ライセンス済み)Guilhem Vellut from Annecy, France / CC BY 2.0
サンシャインアクアリング
屋上階に吊られたドーナツ型の水槽。真下に立つと、アシカが頭上を円を描いて泳ぎ、その向こうに空が抜ける。ひと通り過ぎたところで移動せず、1周まで待つのがいい。ループは短く、いちばんいい角度は旋回に入る瞬間に来る。
ビル群を背に泳ぐペンギン
水面が池袋のオフィスビルとちょうど同じ高さに来るよう据えられた曲面アクリル水槽。立ち位置が合うと、ペンギンがビルの間を飛んでいるように見える。光は午後遅めがいい。ビルが逆光の影ではなく、陽を受けて立つ時間帯だ。
屋内フロア「大海の旅」
下層の屋内フロアが本体のコレクションで、大水槽、熱帯のサンゴ礁、冷たい海の生きものが並ぶ。屋内を先に回り、屋上で締める順路をおすすめしたい。建物の中へ降りて終わるより、外に出て終わるほうが記憶に残る。
カワウソ・カピバラと屋上庭園
屋外階は庭園として造園され、その周囲にカワウソやカピバラなど小型の展示が配されている。ここが見学の休憩点も兼ねていて、四方は池袋のスカイライン。「オアシス」という言い方が宣伝文句だけではないと分かる場所だ。

おすすめの楽しみ方

ここでの体験の質を分けるのは、餌やりと飼育員のトークだ。当日のスケジュールは入口と公式サイトに出ているので、そのうち2〜3本を軸に回る順路を組む——それだけで、追加費用ゼロで見え方が変わる。週末と日本の学校の長期休暇は本当に混む。平日の午後は明らかに落ち着いている。屋根のある複合施設の中にあり、店・飲食・プラネタリウムまで外に出ずに行き来できるので、雨の日の逃げ場として頼りになる。ペンギンの水槽を冷たい曇り空でなく暖かい光で見たいなら、閉館前の2時間を狙うといい。

実際の行き方

起点
新宿駅
所要
約20分 · 地下鉄/JR+徒歩
降車
東池袋駅(東京メトロ有楽町線 Y-10)
  1. 新宿駅→池袋駅(JR山手線・約9分)。
  2. 池袋駅→東池袋駅(東京メトロ有楽町線・約2分)。または池袋東口から徒歩約10分。
  3. 東池袋駅6・7番出口→サンシャインシティ(徒歩約5分)→エレベーターで水族館入口階へ。
山手線で池袋へ、そこから徒歩か地下鉄1駅
新宿駅→(JR山手線・約9分)→池袋駅→東口・サンシャインシティ方面の案内に従って徒歩約10分(大半が屋根の下)。あるいは池袋から東京メトロ有楽町線で1駅、東池袋駅へ。6番・7番出口からサンシャインシティまで徒歩約5分。どちらの経路でも新宿から計約20分。
帰りは池袋駅から
池袋は都内屈指の乗換駅で、JR山手線・埼京線に加え、地下鉄3路線と私鉄2社が集まる。深夜0時過ぎまで頻発しているので、水族館の閉館時刻から動いても余裕がある。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
チケットは窓口とオンラインの両方で購入可。カード・IC決済に対応。週末や学校の長期休みは窓口に列ができるので、事前にオンラインで買っておくと待たずに入れる。
定休
祝日を含めほぼ年中無休。営業時間は季節で変わり、夏は長く冬は短い。最終入場は閉館の1時間前。出かける前に公式サイトで当日の時間を確認するとよい。
別ルート
最寄りは有楽町線・東池袋駅(Y-10)の6番/7番出口で、徒歩約5分。都電荒川線の東池袋四丁目停留場からも徒歩約5分——早稲田や王子方面から来るなら、この経路が気持ちいい。
降りたあと
東池袋駅の6番・7番出口がサンシャインシティ方面につながる。館内の案内に従ってワールドインポートマートビルへ進み、エレベーターで水族館の入口階へ。

無料でアカウントを作る

気になった場所を保存して、
旅程を考えるときに開き直せます。

8文字以上