東京・丸の内/千代田区No.182★★★地図で見る →
東京駅丸の内駅舎
東京駅の丸の内側に立つ、南北335mの赤レンガ造りの駅舎。八角形の二つのドームを持ち、国の重要文化財。戦禍で失われた上階とドームは2012年に創建時の姿に復元された。

東京駅丸の内駅舎は、線路の西側に沿って335mにわたって伸びる赤レンガの建物だ。正面は皇居方向に向く丸の内大通りに面し、南北の両端に大きな八角形のドームを据えた外観が、この駅の顔になっている。設計は辰野金吾で、明治期の官公庁建築に多用されたオランダ・ルネサンスとイギリス・バロックの様式を基調としている。1914年の完成から100年以上を数えるこの駅は、1945年の空襲で上階とドームが焼失し、60年以上にわたって切妻屋根のシルエットのまま使われてきた。2012年の大規模復元工事で、3階部分と二つのドームが創建時の設計図をもとに再建され、1914年の姿に戻った。建物は重要文化財に指定されており、内部には東京ステーションホテル(北・南ドーム翼棟)と東京ステーションギャラリー(北ドーム2階)がある。
歴史・背景
工事着工は1908年、開業は1914年12月20日。設計の辰野金吾は日本銀行本店も手がけた建築家だ。明治政府の鉄道網整備のもと、東京駅は国鉄の象徴的な終着駅として位置づけられた。1945年の空襲で上部が焼失し、戦後すぐに営業は再開されたものの、外観の復元は2012年まで待つことになった。復元費用は、保護された歴史的建物の上空の開発権を周辺の高層ビル開発業者に売却する仕組みで調達された。
見どころ(歩く順)

- 丸の内中央口と広場
- メインの西出口。335mの赤レンガファサードが正面に展開し、広場から全体を一望できる
- 北ドーム(丸の内北口)
- 二つの八角ドームのうち大きい方。2012年に復元された天井の十二支のモザイク装飾が見どころ
- 南ドーム(丸の内南口)
- 北と同様に復元されたドーム天井。2階の翼棟に東京ステーションギャラリーが入る
- KITTEビル
- 駅南側に隣接する旧東京中央郵便局のビル。吹き抜けのアトリウムから駅舎を珍しいアングルで見られ、屋上庭園からは赤レンガの屋根を見下ろせる(無料)
おすすめの楽しみ方
丸の内中央口から出て広場を渡ると、駅舎の全景が目に入る——赤レンガは朝の低い光か夕方の斜光が最も映える。隣のKITTEビルの屋上庭園は無料で、地上からでは見られない赤レンガの屋根を見下ろせる(23時まで開放・日曜・祝日は21時まで)。東京ステーションギャラリーは復元空間の中に企画展を開催しており、内容に関心があれば立ち寄る価値がある。
実際の行き方
- 東京駅の改札を出て、西側の丸の内中央口へ向かう。
- 丸の内広場を渡り、335mの赤レンガのファサードと南北のドームを正面から眺める。
- KITTEビルに入り、屋上庭園(無料・23時まで)から赤レンガの屋根を見下ろす。
- 東京駅が目的地
- 東京駅そのものが目的地。西側の丸の内中央口(または丸の内北口・丸の内南口)から出ると赤レンガのメインファサードに出る。JRの改札は丸の内(西)側とヤエス(東)側の両方にある。新幹線・JR在来線・東京メトロ丸ノ内線がすべて乗り入れる。
- 東京駅からどこへでも
- 東京駅は全国新幹線(東海道・東北・上越・北陸)と主要JR在来線・東京メトロ丸ノ内線のターミナル。ICカード(Suica・PASMO)は全路線で利用可。都内どこへでも直通か1乗換で対応できる。
行く前に
- 現金
- 広場から駅舎のファサードを眺めるのは無料。KITTEの屋上庭園も無料。東京ステーションギャラリーは企画展ごとに入場料が変わる(ejrcf.or.jp/galleryで確認)。東京ステーションホテルは丸の内翼棟に入るラグジュアリーホテル。
- 定休
- 東京駅は24時間稼働。KITTEの屋上庭園は23時まで(日祝は21時)。東京ステーションギャラリーの開館時間は展覧会により異なる。
- 別ルート
- 丸ノ内地下中央口は東京メトロ丸ノ内線のホームに直結(地上に出ずにアクセス可)。反対の八重洲口側は戦後建築で全く異なる雰囲気——東京ではあまり見ない「駅舎の表と裏」を比較するのも面白い。
- 降りたあと
- 丸の内中央口:JR改札を出て「丸の内中央口」の案内表示に従って進む。出口を出ると丸の内広場で、目の前に赤レンガのファサード全体が展開する。KITTEは中央口の南隣。