東京都心・谷中No.348★★地図で見る →
谷中銀座
〜170メートルの下町商店街〜
東京都台東区谷中にある全長約170メートルの商店街。約70の小さな店が並び、日暮里側の入口は「夕やけだんだん」の石段になっている。

谷中銀座は全長わずか170メートルほど。その短さこそが本質でもある。約70の小さな店が一本の道に並び、何にも足を止められなければ3分で歩き切れてしまう。だが必ず何かに足を止められる。この商店街は戦後まもなく、地域の市場から今の形に育った。谷中という町自体が1923年の関東大震災と1945年の空襲の被害を大きく免れたため、低い木造の建物と細い路地が今も残っている。日暮里側からの入口は「夕やけだんだん」と呼ばれる石段で、晴れた夕方には、眼下に延びる商店街の真正面に陽が沈む。谷中は猫の町でもあり、通り沿いの店先や屋根には七体の木彫りの猫が置かれている。全部見つけるのが、ここでの遊び方だ。
なぜ穴場のままか
初めて東京を訪れる人の多くは浅草・上野・秋葉原の線をたどり、日暮里から西へは折れない。徒歩5分の距離なのに、である。しかもここは、街なかで食べ歩くことが当たり前として受け入れられている東京では数少ない場所だ。
歴史・背景
この商店街は戦後まもなく、周辺の住宅地を支える市場から現在の形になった。谷中に古い町並みが残るのは、1923年の関東大震災と、下町の広い範囲を焼いた1945年の空襲の被害を大きく免れたためで、低い木造家屋・寺の境内・細い路地がほぼそのまま残された。一帯は今では谷根千(谷中・根津・千駄木)と総称され、この商店街はその商業の背骨にあたる。
見どころ(歩く順)

- 夕やけだんだん
- 日暮里側の入口の石段。商店街の真正面に沈む夕陽から名を取っている
- 商店街そのもの
- 約170メートルに約70店。精肉店・青果店から菓子店まで、家族経営の小さな店が並ぶ
- 七体の木彫り猫
- 通り沿いの店先や屋根に置かれた猫。全部見つけるのがここでの遊び
- その先の谷中の路地
- 商店街の反対の端から西・南へ続く住宅の路地、寺、そして谷中霊園
おすすめの楽しみ方
商店街だけなら1時間、周辺の路地まで歩くなら2〜3時間。狙い目は平日の夕方——店が開いていて、週末より人が少なく、石段の名の由来である夕陽の時間に間に合う。メンチカツ、串焼き、せんべい、コロッケと、少しずつ何度も買い、店の前に立って食べるのが土地の作法。反対の端から谷中霊園へ抜け、根津神社まで下れば、電車に乗らずに半日が歩きだけで埋まる。
実際の行き方
- 上野駅→日暮里駅(JR山手線・約4分・数分間隔)。
- 日暮里駅西口→夕やけだんだんまで徒歩約5分。
- 階段を下りて商店街へ。170メートルを歩き、その先の谷中の路地へ抜ける。
- 上野駅から日暮里駅へ(JR山手線)
- 上野駅からJR山手線で北へ2駅、日暮里駅まで約4分。電車は数分間隔。西口を出て、静かな住宅の路地を約5分まっすぐ進むと、夕やけだんだんの階段の上に出て、眼下に商店街が開ける。
- 日暮里へ戻る、または谷根千を歩き抜ける
- 石段を上って日暮里駅へ戻り、山手線で上野・東京・新宿方面へ。電車は深夜近くまで走っている。あるいは商店街の先へ西・南へ歩き、谷中から根津を抜けて東京メトロ千代田線の千駄木駅・根津駅へ。古い路地を通って徒歩15〜20分。
行く前に
- 現金
- 小さな店は現金のみのところが多く、小銭と小額紙幣があると買いやすい。一品ごとの値段は安く、食べ歩きのものはたいてい数百円。JR区間はSuica・PASMOが使える。
- 定休
- 多くの店は10〜11時に開き、19〜20時ごろに閉まる。月曜定休の店も少なくない。平日の夕方に行けば、店が開いている時間と夕陽の光の両方に間に合う。買った店の前で食べ、その店のごみ箱を使うこと(手に持ったまま歩かない)。これが商店街から来訪者への願いだ。石段は最も写真に撮られる場所で、週末の夕暮れは混み合う。
- 別ルート
- 商店街の反対側の端からは東京メトロ千代田線の千駄木駅まで徒歩約5分。大手町・表参道方面から来るならこちらのほうが近い。成田空港からの京成線も日暮里に停まる。
- 降りたあと
- 日暮里駅西口から、ゆるい上りを西へ約5分。夕やけだんだんの石段がそのまま商店街へ下りていく。