神戸北・有馬温泉No.051★★地図で見る →

有馬温泉の寺町

history穴場——実はすごい

神戸北の山あいにある温泉地・有馬温泉。その本通りの一段上にまとまる古寺と温泉守護の神社。

有馬温泉の寺町
実写(ライセンス済み)そらみみ / CC BY-SA 4.0

有馬温泉の本通りは金の湯と銀の湯という二つの外湯を結ぶ賑やかな通りだ。その一段上の坂に、温泉の長い歴史と結びついた寺社が静かに佇む。温泉寺は奈良時代(8世紀)に僧・行基が開いたと伝わる寺で、病を癒す薬師如来を本尊とする。少し歩いた念仏寺は、武将・豊臣秀吉の正室ねねの別邸跡に建ち、本堂は有馬温泉で最古の建築として記録される。すぐそばの湯泉神社は温泉の守り神として崇敬されてきた社だ。三か所は本通りから徒歩八分の範囲にまとまり、ひと巡りできる。

なぜ穴場のままか

湯泉神社や上の寺は英語の案内がほとんど無く、日帰り客が集まる食べ歩きの通りから外れているため、団体は最後の坂を登らない。上るのにひと坂の徒歩が要り、日帰り客の多くは省いてしまう。

歴史・背景

有馬は日本最古級の温泉に数えられ、その歴史は寺社にも刻まれている。湯泉神社は927年撰上の延喜式に記される古社で、大己貴命と少彦名命を祀る。傷ついたカラスが湯を浴びて癒えるのを見て温泉を発見したという伝承が地元に伝わり、後に熊野久須美命が加えられた。念仏寺は浄土宗の寺で、本尊の阿弥陀如来立像は快慶作と伝わる。1532年創建、慶長年間にねねの別邸跡へ移り、本堂は1712年に建て直された。

見どころ(歩く順)

湯泉神社そらみみ / CC BY-SA 4.0
温泉寺
僧・行基開山と伝わる仏教寺院。病を癒す薬師如来を本尊とする
念仏寺の本堂
有馬温泉で最古の建築とされ1712年建立。ねねの別邸跡に建つ
湯泉神社
温泉の守り神で927年の延喜式にも載る古社。子宝の神としても知られる
カラスの伝説
傷ついた三羽のカラスが湯を浴びて癒えるのを見て温泉が発見されたと伝わる

おすすめの楽しみ方

三か所は本通りから徒歩八分ほど坂を上がった先に集まり、まとめてひと巡りできる。外湯が混み合う前の朝に訪れると、参道の静けさをじっくり味わえる。

実際の行き方

起点
三宮駅
所要
約35分 · 電車(本数多め)+徒歩
降車
有馬温泉駅
  1. 三宮駅→谷上駅(神戸市営地下鉄・約10〜15分)
  2. 谷上駅→有馬温泉駅(神戸電鉄・有馬口で乗換・約20分)
  3. 有馬温泉駅→寺町(徒歩・上り・約8分)
神戸市営地下鉄+神戸電鉄
三宮駅(神戸中心部)→(神戸市営地下鉄・約10〜15分)→谷上駅→(神戸電鉄・有馬口駅で乗換・約20分)→有馬温泉駅。計 約30〜40分。電車は1時間に4本ほど。三宮バスターミナルからの神姫バス直行(約25〜30分・1時間に1本ほど・週末は少なめ)も選べる。
同じ経路を逆に
帰りも同じ道で、有馬温泉駅から神戸電鉄(有馬口で乗換、谷上で地下鉄へ)、または神姫バス直行。電車は日中こまめに走るが、直行バスは1時間に1本ほど。着いたら駅や停留所で当日の時刻を確認。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
寺社の賽銭箱は硬貨のみ。小さな路地はカード不可のこともあるので、小銭と小額紙幣を持って。
定休
現役の寺と神社。声を落とし、石段に三脚を立てない。
別ルート
石段がきつければ、下の境内でも同じ静けさが味わえる。
降りたあと
有馬温泉駅から本通りを上がり、神社の石段の方へ坂を折れる。三か所は徒歩八分ほどの範囲に集まり、いずれも舗装された坂道の上り。

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