飛鳥・稲渕No.058★地図で見る →
稲渕の棚田と案山子ロード
明日香村の谷を約300枚の石垣の棚田が段々に登る。日本の棚田百選の一つで、秋には手作り案山子の道と彼岸花が棚田を彩る。

稲渕の谷には空石積みの石垣が支える棚田が段々に続き、中世から耕され続けてきた農地の面影をいまに残す。2011(平成23年)年には国の重要文化的景観に指定された。九月下旬になると棚田の畦が彼岸花(ひがんばな)で赤く染まり、地元の農家が「案山子ロード」と呼ぶ小道沿いに手作りの案山子が並ぶ。毎年テーマを変えた案山子コンテストと収穫祭が続く。
なぜ穴場のままか
有名な石舞台古墳がほとんどの人を吸い込み、棚田はその先へ徒歩20分・英語表記も少ない。だから混む日でも谷は地元のままでいる。
歴史・背景
棚田は平安から室町(おおよそ900〜1500年代)にかけて開かれ、今も当時の区画を残す。案山子コンテストを担うのは主に明日香で育った人や明日香を愛する人たちで、棚田の景色を次の世代へ受け継ぐことを目的としている。
見どころ(歩く順)

- 石垣の棚田
- 谷を段々に登る約300枚の棚田。国の重要文化的景観に指定
- 彼岸花
- 九月下旬、棚田の畦を赤く染める野の花の群生
- 案山子ロード
- 9月から11月上旬まで、小道沿いに手作り案山子が並ぶ
- 案山子コンテスト
- 毎年テーマを変えて行われる祭り。ジャンボ案山子も登場する
おすすめの楽しみ方
最も鮮やかなのは九月下旬。彼岸花と案山子ロードが同時に楽しめる。石舞台古墳など明日香の古代遺跡と組み合わせやすい立地で、石舞台バス停から稲渕方面へ坂道を徒歩約20分。飛鳥駅でレンタサイクルを借りれば谷まで約25分、時刻に縛られず動ける。
実際の行き方
- 京都駅→橿原神宮前駅(近鉄京都線 急行・約50分)
- 橿原神宮前駅→飛鳥駅(近鉄吉野線・約4分)
- 飛鳥駅→石舞台バス停(赤かめ周遊バス・約15分)
- 石舞台バス停→棚田(稲渕方面へ坂道を徒歩約20分)
- 電車で飛鳥駅、そこから赤かめ周遊バス
- 京都駅→(近鉄京都線 急行・約50分)→橿原神宮前駅→(近鉄吉野線に乗換・約4分)→飛鳥駅→(赤かめ周遊バスで石舞台方面・約15分)→石舞台。京都から計 約2時間。周遊バスは日中でも1時間に1本ほどで、昼どきや観光期外はさらに少ない——出発前に当日の時刻表を確認。
- 同じ道を戻る
- 石舞台から赤かめ周遊バスで飛鳥駅へ戻り、橿原神宮前経由で電車。バスは夕方で少なくなり運行を終える。着いたら停留所で帰りの時刻を確認しておく。
行く前に
- 現金
- 赤かめ周遊バスは地方路線。小銭か750円の1日フリー乗車券を用意し、ICカードやカード払いは当てにしない。
- 定休
- 現役の田。地元の農家が使うので道を外れず、光のよい朝に。
- 別ルート
- 飛鳥駅でレンタサイクルを借りれば谷まで約25分。バスの時刻に縛られない。
- 降りたあと
- 石舞台バス停から、稲渕の集落方面へ舗装された坂道を徒歩約20分で棚田へ。