奈良・橿原/畝傍山No.314★★地図で見る →

橿原神宮

history穴場——実はすごい

奈良県橿原市、畝傍山の東南麓に鎮座する神社。1890年創建で、初代・神武天皇と皇后を祀る。本殿と文華殿は重要文化財。神域は約53万平方メートルにおよぶ。

橿原神宮
実写(ライセンス済み)Yoshio Kohara / CC BY 3.0

記紀は、初代・神武天皇が即位した宮をこの畝傍山の麓に置く。1890(明治23)年、その地に神武天皇と皇后・媛蹈鞴五十鈴媛命を祀って創建されたのが橿原神宮だ。本殿は新築ではなく、京都御所から移されたもので、文華殿とともに重要文化財に指定されている。だが実際に驚くのは建物より周りのほうで、約53万平方メートルの松と杉と玉砂利が広がり、社殿の背後には畝傍山の低くまるい緑が座っている。

なぜ穴場のままか

奈良を訪れる人のほとんどは、北へ1時間の奈良公園と大寺院へ向かう。橿原はその逆方向、ローカル線の先にある。しかも敷地が広いので、一の鳥居をくぐった瞬間に人がばらけてしまう——だから観光期でも外拝殿より外はたいてい静かなままだ。

歴史・背景

畝傍山を囲む一帯は、記紀が皇統のはじまりを置いた土地だ。ただし神社そのものは日本の尺度では新しく、明治の1890年、古典の記述に対応する場所を顕彰する流れのなかで創建された。本殿は新造ではなく京都御所から移築されたもので、明治の神社が古い建築を抱えているのはそのためだ。

見どころ(歩く順)

実写(ライセンス済み)Masayuki (Yuki) Kawagishi from Tokyo, Ja / CC BY 2.0
外拝殿
玉砂利の広庭に面した大きな開放的な拝殿。内院の奥に畝傍山がそのまま立ち上がる
本殿
京都御所から移築された建物。重要文化財
深田池と外苑
東側にある静かな池と林間の周回路。たいてい人がほとんどいない
背後の畝傍山
社殿の背景をつくる低い森の山。境内近くから山頂への登山道が始まる

おすすめの楽しみ方

狙いは早朝。開門は日の出ごろで、最初の1時間は玉砂利の広庭に低い光が差し、畝傍山にはまだ靄が残る。外拝殿で引き返さず、外苑と池の周回路まで1時間みておきたい——境内の広さが体感できるのはそこからだ。吉野線で4分の明日香村と組み合わせれば、日本最古の風景をまとめて一日で歩ける。

実際の行き方

起点
京都駅
所要
約65分 · 近鉄(1時間に数本)
降車
橿原神宮前駅(近鉄)
  1. 京都駅→橿原神宮前駅(近鉄京都線 急行・約50分)。
  2. 中央口を出て参道を西へ徒歩約10分、一の鳥居へ。
  3. 玉砂利の参道を進み、畝傍山を背にした外拝殿まで。
近鉄京都線の急行、あとは徒歩
京都駅→(近鉄京都線 急行 橿原神宮前行・約50分/一部は大和西大寺で1回乗換)→橿原神宮前駅。中央口を出て西へまっすぐ、参道を徒歩約10分で一の鳥居。合計 約65分。急行は1時間に数本。
同じ線で戻るか、南へ飛鳥まで足を延ばす
橿原神宮前駅から近鉄京都線で京都へ、大和八木経由の大阪線で大阪へ。夜遅くまで運行あり。同じ駅から近鉄吉野線に乗れば飛鳥駅まで約4分——古代の遺跡めぐりを足すならこちら。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
境内の参拝は無料。本殿近くに自動販売機と授与所があるが、飲食店や商店は駅前まで戻ることになる。飲み物は歩き出す前に買っておくといい。
定休
開門は日の出ごろ、閉門は日没ごろで、季節によって時刻が動く。冬の午後は思ったより早く閉まる。参道はずっと玉砂利なので、歩きやすい靴で。
別ルート
大阪からは近鉄大阪線で大阪上本町または鶴橋から大和八木へ、橿原神宮前行きに乗り換えて約45分。
降りたあと
橿原神宮前駅から参道が西へ一直線に伸びる。平坦な道を徒歩約10分、突き当たりに巨大な木の鳥居が立つ。

無料でアカウントを作る

気になった場所を保存して、
旅程を考えるときに開き直せます。

8文字以上