
鹿児島北西・出水平野No.1167★★地図で見る →
出水市ツル観察センター
鹿児島県北西部・出水平野の干拓地に建つ、冬だけ開く観察施設。シベリアから渡ってきたツルが眠る浅い水田のすぐ際に立ち、シーズンが終われば扉を閉じる。
- 起点出水駅(九州新幹線・肥薩おれんじ鉄道)
- 約20分新幹線+タクシー
- 出水市ツル観察センター
狙い目
ここは知られていない場所ではない。国の特別天然記念物に指定され、大型バスが着く駐車場と受付がある。制約になるのは季節のほうだ。センターが開くのはツルの渡来期だけで、それ以外の半年あまりは見るものがない。時期を外せば、そこは普通の農地に戻る。
場所
鹿児島のほかの記事 12件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 駐車場と屋外トイレ大型バスも着く広い駐車場。屋外トイレは館内より早い時間から使える
- 展示フロア鉄筋コンクリート2階建ての館内。パネルと映像でツルの生態を知る
- 2階の展望室ねぐらに正対するガラス張りの部屋。腰を据えて群れを追える
- 屋上展望所屋根のない最上階。群れと背後の平野がひと続きに収まる
- 目の前の保護区農家から借りた水田に川の水を張り、遮光ネットと防風ネットで囲った一帯
実際の行き方
- 出水駅着(九州新幹線・つばめ)。駅前のタクシー乗り場へ。
- 出水駅→出水市ツル観察センター(車で約20分・干拓地を西へ)。
- 館内は下から上へ。展示フロア→2階展望室→屋上展望所。
- 帰りも同じくタクシーで出水駅へ(ツル観光タクシーなら指定した時刻に迎えが来る)。
- 出水駅からタクシー
- 出水は九州新幹線の停車駅で、つばめが1時間に1〜2本ほど停まる。駅から観察センターまでは道路で約20分。公式のアクセス表記はいずれも車での所要で、路線バスの案内は出てこない。ツルのシーズン中は予約制の「ツル観光タクシー」があり、駅周辺からの片道が一律2,000円になる。
- 帰りの足を先に決める
- 公式の案内に路線バスがない以上、帰りもタクシーになる。ツル観光タクシーは予約時に復路の時刻を自分で指定できるので、干拓地のただ中で足を失う心配がない。出水駅に戻ってからの新幹線は夕方以降に本数が細るため、遅い時間まで粘るなら発車案内を先に確かめておきたい。
どんな場所か
出水平野は鹿児島県の北西に開けた干拓地で、日本一のツルの越冬地として知られる。毎年秋、シベリアから1万羽を超えるツルが渡ってきて、春まで留まる。大半はナベヅル、次いでマナヅルで、数年に一度しか現れない種が混じる年もある。ただし、ツルが勝手に田んぼへ降りているわけではない。出水市は農家から水田を借り上げて2か所の保護区とし、川から水を引き込んで浅い人工のねぐらをつくり、周囲を遮光ネットと防風ネットで囲っている。観察センターはそのねぐらの正面に建ち、群れそのものが眺めになる。
おすすめの楽しみ方
開館は9時、入館受付は16時30分まで。公式が挙げる見どころは家族ごとの群れが一斉にねぐらを離れる夜明けの時間帯で、これは開館前にあたるため、どちらを目当てにするかを決めてから行きの足を手配したい。市がツルの羽数を数える調査日の朝は、越冬地への立ち入りが開館時刻まで制限される。
歴史・背景
出水平野のツルは土地の歴史と分かちがたく、1952年には「鹿児島県のツルおよびその渡来地」として国の特別天然記念物に指定された。渡来数は20世紀後半を通じて増え続け、やがて一冬に五桁が並ぶ規模になる。2021年には「出水ツルの越冬地」がラムサール条約の国際的に重要な湿地として登録された。絶滅の危機にある2種が、これほど限られた範囲に集中して冬を越す場所は世界でも数えるほどしかない。
行く前に
- 現金
- 確認時点の入館料は大人220円、小・中学生110円。20人以上は団体料金になる。駐車場では越冬地の環境保全に充てる任意の入域料も募っている。キャッシュレス決済の案内は公式に出ていないので、現金を持っておきたい。
- 知っておきたいこと
- 開くのは11月1日から3月第2日曜日までのシーズンだけで、残りの期間は閉館する。鳥インフルエンザ対策として、シーズン中は進入路に車両の消毒ポイントが設けられるので案内に従う。屋上は干拓地を渡る風をまともに受け、平野に遮るものはない。予報より厚着で行きたい。
- 別ルート
- 熊本方面からなら、ひとつ北の新水俣からつばめで出水に入れる。海沿いを走る肥薩おれんじ鉄道も出水に停まり、新幹線より時間はかかるが海岸線を辿る道筋になる。どちらで着いても、駅から先の一区間は同じだ。
- 降りたあと
- 出水駅は歩き出す起点ではなく、乗り換える地点だ。観察センターは駅から西へ、干拓地の奥にある。駅前のタクシー乗り場から乗るか、予約したツル観光タクシーに迎えに来てもらう。
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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。
