京都丹波・綾部No.019★地図で見る →
私市円山古墳
京都府北部・綾部の丘に復元された5世紀の円墳。京都府内で最大の円墳で、古墳公園の中心になっている。

私市円山古墳は、綾部の町を見おろす尾根の上に立つ、古墳時代中期(5世紀半ば)の円墳。直径はおよそ70メートル、高さは約10メートル。その存在は長く知られておらず、1988年に高速道路の事前調査で初めて確認された。現在は三段に復元されている。由良川の河原石およそ6万個が「葺石(ふきいし)」として斜面に敷き直され、平坦部には約1,000本の円筒埴輪のレプリカが並ぶ。京都府内で最大の円墳であり、開けた頂上が気持ちよい丘の公園として楽しめる。
なぜ穴場のままか
英語の案内はほとんどなく、京都の日帰りリストにも載らない。最後の区間が本数の少ない路線バス頼みで、訪れる外国人は少ない。
歴史・背景
この古墳は5世紀半ばに築かれたが、1988年に舞鶴若狭自動車道の事前調査で見つかるまで存在が知られていなかった。発見の意義が大きかったため、高速道路は切り通しからトンネル工法へ変更され、現在は墳丘の下を通り、古墳はそのまま保存された。発掘では甲冑・刀剣・銅鏡・玉類などの副葬品を伴う複数の埋葬が確認された。1993年5月に古墳公園として開園し、1994年には国の史跡に指定された。
見どころ(歩く順)

- 綾部市資料館
- 出土した副葬品——靫の金装の金具など——を展示。墳丘の麓にある
- 三段の墳丘
- 三段に復元された直径70メートルの円墳。近くで見ると形がよく分かる
- 葺石(ふきいし)
- 由良川の河原石約6万個を斜面に敷き直し、もとの鎧のような石の表面を再現
- 円筒埴輪のレプリカ
- 平坦部を取り囲む約1,000本の素焼きの筒。かつて墳丘に立て並べられた姿を再現
おすすめの楽しみ方
頂上まで上がると、三段の形と埴輪の列を一望できる。光の良い時間帯ほど姿がくっきり見える。麓の綾部市資料館とあわせて回ると、この古墳から出土した本物の遺物も見られる。
実際の行き方
- 京都駅 → 綾部駅(JR山陰本線の特急・約65分)。
- 綾部駅 → 湯殿バス停(あやバス西坂線・1日数本)。
- 湯殿バス停 → 頂上(徒歩約15分・小さな資料館を過ぎて登る)。
- JR特急+あやバス
- 京都駅 →(JR山陰本線の特急・はしだて/まいづる/きのさき・約65分)→ 綾部駅 →(あやバス西坂線・小さな市民バスで「湯殿」下車・短い乗車)→ 徒歩少し。計 約90分。特急は日中よく走るが、あやバスは1日数本しかないので、出発前に当日のバス時刻表を確認する。
- 綾部駅から戻る
- あやバスで綾部駅へ戻り、JR特急で京都へ。路線バスは1日数本で夕方には終わるので、着いたら「湯殿」バス停で帰りの時刻を確認しておく。最終便を逃したら、綾部駅までタクシーが現実的。
行く前に
- 現金
- あやバスは小さな路線バスで現金のみ。小銭と少額の紙幣を用意しておく。
- 定休
- 古墳は入場無料の開けた丘の公園で、日陰が少ない。夏は帽子を、風の強い日は足元に注意。
- 別ルート
- 車が一番楽。舞鶴若狭自動車道の綾部ICまたは福知山ICから約20分、麓に無料駐車場(100台)。
- 降りたあと
- 「湯殿」バス停から、舗装路を徒歩約5分で駐車場、そこから古墳への道を約10分登って頂上へ。