小石原焼
実写(ライセンス済み)DENCHIkun / Public domain

福岡東部・東峰村No.1103★★地図で見る →

小石原焼

〜山あいの窯元の里〜

craft穴場——実はすごい

福岡県東部の山あいにある窯業の村。ろくろが回っているあいだに模様を入れるのが、この焼き物の芯にある。峠の上の道の駅に村じゅうの窯の器が集まっていて、どの窯を訪ねるかはここで決められる。

  1. 起点博多駅
  2. 半日の行程鉄道+BRT、その先は道路
  3. 降車大行司駅(BRTひこぼしライン)
  4. そこから
  5. 小石原焼

狙い目

知られていない村ではない。国が指定した焼き物で、年に二度の民陶むら祭には人が集まる。それ以外の時期が静かなのは、村まで鉄道が通っておらず、窯元が山道沿いに薄く散らばっているからだ。多くの人は産地ではなく、街の器屋で小石原焼に出会っている。

場所

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見どころ(歩く順)

小石原焼伝統産業会館STA3816 / CC BY-SA 3.0
  1. 陶の里館村じゅうの窯の器を並べて展示・販売している物産館
  2. 物産コーナー地元の野菜や山菜、漬物、味噌、柚子の加工品が並ぶ売り場
  3. レストランこだち道の駅の建物のなかにある食堂
  4. 小石原焼伝統産業会館小石原焼と高取焼の代表作の展示。ろくろや絵付けの体験もできる

実際の行き方

  1. 博多駅→田川後藤寺(JR篠栗線、乗り換えて後藤寺線)→日田彦山線・ひこぼしラインBRTで大行司。
  2. 大行司→小石原へ、村の乗合タクシーかタクシーで。最後の区間は山道になる。
  3. まず道の駅の陶の里館へ。村じゅうの窯の器が並べて置かれている。
  4. 道を先へ進んで小石原焼伝統産業会館へ。代表作の展示と、体験の部屋がある。
大行司駅までは鉄道とBRT、その先は道路
博多駅からJR篠栗線で新飯塚、後藤寺線で田川後藤寺、日田彦山線とそのBRT区間「ひこぼしライン」を乗り継いで大行司へ。大行司は東峰村の下の集落側で、小石原までは歩ける距離ではない。村の定時定路線の乗合タクシー「のるーと東峰」か、タクシーで谷を上がる。乗り継ぎを含めて午前中いっぱいを見ておきたい。
谷を下って戻る
帰りは同じ経路を逆にたどる。乗合タクシーもBRTも本数で押し切れるものではないので、棚を眺めはじめる前に帰りの便を決めておくとよい。道の駅も夕方には閉まり、冬はそれが早くなる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

小石原は、筑後平野から日田へ抜ける峠道の上、東峰村の山のなかにある。この焼き物を決めているのは、器がまだ回っているあいだの仕事だ。化粧土をかけた肌に弾む鉋を当てて刻みを連ねる飛び鉋。乾かないうちに当てる刷毛の目。櫛で引く波の線。柄杓から流し、あるいは打ちかける釉。動きながら付ける模様なので、同じ器は二つとない。窯は谷筋に点在する家族の仕事場で、峠の上の道の駅がその作品を一室にまとめている。最後に寄る場所ではなく、最初に寄る場所だ。

おすすめの楽しみ方

道の駅が開くのは朝9時。窯元が動きだすより早いので、順番としてはここが先になる。春と秋の年二回、村じゅうの窯が一斉に開く民陶むら祭があり、幅を見るならこの時期がいちばんいい。祭でなければ、陶の里館で一時間ほど見比べて二、三軒に絞れば、あとは車を出すだけで足りる。

歴史・背景

窯が開かれたのは、福岡藩三代の黒田光之が肥前・伊万里から陶工を招いてからだと伝わる。近くにあった高取焼の窯と行き来しながら技が育ち、大きな甕から日々の食器へと、作るものが移っていった。1954年、柳宗悦とイギリスの陶芸家バーナード・リーチがこの村を訪れ、飾るための美しさではなく使うための美しさの極みだと評した。名前が全国に広がったのはここからだ。1975年には、陶磁器としては日本で最初に国の伝統的工芸品に指定された。

行く前に

現金
道の駅の陶の里館では窯元の器をそのまま買える。伝統産業会館ではろくろや絵付けの体験が別料金で受けられる。払う額は器によるが、街から離れた村なので現金も持っていきたい。
知っておきたいこと
通年で開いているが、大雪のときは臨時に閉まることがある。閉まるのは4月から10月が17時30分、11月から3月はその30分前の17時。
別ルート
高速バスなら、西鉄の予約不要の「ひた号」が博多バスターミナルと天神から杷木まで走り、そこから村の乗合タクシー杷木便が小石原へ上がる。かつてこの区間を走っていた路線バスは廃止されているので、村の時刻表を先に確かめておくこと。車なら大分自動車道の杷木インターで降り、国道211号を上る。
降りたあと
最寄りのBRT駅は大行司だが、小石原までは徒歩ではなく道路の移動になる。乗合タクシーかタクシーを駅で手配する。道の駅は東峰村役場の小石原庁舎の隣、集落を貫く道沿いにある。

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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。