
瀬戸内・生口島No.1118★★地図で見る →
耕三寺・未来心の丘
〜瀬戸田の極彩色の堂宇と白い庭〜
日光や宇治の名建築を写した堂宇が並ぶ、島の寺。その真上には、イタリア産の白大理石で覆われた斜面が広がる。極彩色から白へ、歩いて数分で景色が入れ替わる。
- 起点尾道駅
- 船で約40分尾道から高速船
- 降車瀬戸田港(尾道〜瀬戸田航路)
- 徒歩
- 耕三寺・未来心の丘
狙い目
ここは穴場ではない。生口島の看板であり、しまなみ海道の行程表にはたいてい名前が載っている。見落とされやすいのは、ひとつの境内が抱える振れ幅のほうだ。日光写しの門、地獄を刻んだ地下の洞窟、現代彫刻の白い丘。この三つは種類の違う場所で、門の前で一枚撮って帰ると、最初の一つしか見ないことになる。
場所
広島のほかの記事 25件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 山門境内の色づかいが始まる入口の門
- 孝養門日光東照宮の陽明門を実寸で写した極彩色の門
- 本堂宇治・平等院鳳凰堂を写して建てられた本堂
- 千仏洞地獄峡石像が並ぶ、全長約350mの地下洞窟
- 未来心の丘光明の塔と大理石のカフェ・クオーレが立つ白い丘
実際の行き方
- 尾道駅前桟橋から高速船に乗り、生口島の瀬戸田港で降りる。
- 桟橋から海を背にして、瀬戸田の町なかを歩き山門へ。
- 境内は下から上へ。門、本堂と進み、地下の千仏洞へ下りる。
- 最後に頂上の未来心の丘へ登り、決めておいた便に合わせて港へ戻る。
- 尾道駅 → 瀬戸田港
- 尾道駅前桟橋から生口島の瀬戸田港まで、高速船で約40分。途中で因島に寄る航路だ。便数は多くないので、この船を軸に一日を組むなら、先に時刻表を見ておきたい。
- 瀬戸田港からの帰り
- 船は定時運航で本数が限られ、夜遅くまでは走らない。丘を登り始める前に、帰りの便を決めておくのが安全だ。島を出るバスは船より時間がかかり、夜はさらに細くなる。
どんな場所か
耕三寺があるのは、瀬戸内海に浮かぶ柑橘の島・生口島だ。大阪の実業家が母への報恩のために建てた寺で、その造り方が変わっている。日光・宇治・奈良の名建築を、実寸で写した堂宇が並ぶのだ。そして背後の斜面には、まったく種類の違う作品がある。未来心の丘は約5,000平方メートルの丘をまるごと、イタリア・カッラーラ産の白大理石で覆った庭園である。下は極彩色、上は白一色。同じ境内で、これほど違う二つの景色が背中合わせになっている。
おすすめの楽しみ方
島影を縫って進む航路そのものが、この日の楽しみの一部になる。境内では、上まで登る時間を必ず残しておきたい。大理石の丘は寄り道ではなく、坂の終点にあるからだ。登り始める前に帰りの便を確かめておくと、午後の組み立てが楽になる。閉館時刻より、最終便のほうが効く。
歴史・背景
着工は1936年。以後、数十年にわたって堂宇が建て継がれた。創建者は大阪の実業家で、母の死後に得度し、報恩感謝のために寺を築いたと伝わる。境内にはいま、国の登録有形文化財に登録された建物が15棟ある。地獄と極楽の情景を刻んだ地下洞窟「千仏洞地獄峡」が完成したのは1964年。堂宇と洞窟と丘は、それぞれ別の時代の仕事である。
行く前に
- 現金
- 拝観は有料で、区分ごとの料金は山門に掲示されている。島の小さな町なので、現金は多めに持っておきたい。カードが使えない店もある。
- 知っておきたいこと
- 閉館は夕方で、最終入館はそれより前に締め切られる。遅い便で渡ると時間が足りない。未来心の丘は日陰の少ない石の斜面なので、真夏の暑さも雨も歩きにくさに直結する。
- 別ルート
- 尾道駅前からの路線バスでも島へ渡れて、寺の近くに停まる。ただし船より時間はかかる。車なら、しまなみ海道の生口島北IC・生口島南ICのどちらからでも瀬戸田へ下りられる。
- 降りたあと
- 瀬戸田港では、桟橋を出て海を背にし、町なかへ向かって歩く。距離は短く、通りをほぼまっすぐ進めば山門の前に出る。
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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。