滋賀北部・高島・マキノNo.344★★地図で見る →

マキノのメタセコイア並木

nature穴場——実はすごい

琵琶湖北西岸・高島市マキノ町で、マキノ高原へ向かう県道沿いに約500本のメタセコイアが約2.4キロ続く並木道。

マキノのメタセコイア並木
実写(ライセンス済み)coniferconifer / CC BY 2.0

この並木は古いものでも偶然のものでもない。1980年代から、マキノ高原へ向かう県道沿いに、地域の農地開発事業の一環としてメタセコイアが植えられた。実務的な植栽が、やがて別のものになった。今では約500本が二列に並び、約2.4キロにわたって続く。落葉する針葉樹なので、道の表情は年に四度まったく変わる。5月の淡い新芽、夏の濃い緑のトンネル、11月下旬の深い銅褐色、そして1月から2月にかけては雪を背に灰色の梢だけが立ち並ぶ。メタセコイアという木自体にも奇妙な履歴がある。化石から記載され、数百万年前に絶滅したと考えられていたが、1940年代に中国で生きた木が発見された。英語で「dawn redwood(暁のセコイア)」と呼ばれるのはそのためだ。この並木は「新・日本の街路樹100景」に選定されている。

なぜ穴場のままか

国内では撮影地として広く知られているが、英語の情報がほとんどなく、琵琶湖西岸を北上する外国人はまれだ。関西で雪景色に電車だけで行ける数少ない場所という点でも珍しい。

歴史・背景

1980年代、マキノ地区の農地開発事業の一環として植えられ、以後は地元住民の手で維持されてきた。原生林の名残ではなく、あくまで人がつくり守ってきた景観である。木が育つにつれて国内屈指の並木道として知られるようになり、「新・日本の街路樹100景」に選定された。メタセコイアは1940年代に中国で現生種が確認されるまで化石でしか知られていなかった樹木で、ここに並ぶのもその再発見の子孫にあたる。

見どころ(歩く順)

実写(ライセンス済み)coniferconifer / CC BY 2.0
並木の全景
約2.4キロ・約500本が二列に並び、内陸の高原へ向かってゆるやかに登っていく
トンネル区間
夏、樹冠が頭上で重なり道が緑の回廊になる区間
マキノピックランド
並木の入口にある農産物直売所。カフェとレンタサイクルがある
マキノ高原側の端
並木が終わり、視界が高原と背後の山へ開ける内陸側の終点

おすすめの楽しみ方

マキノ駅起点で2〜3時間、高原まで歩くなら半日。全体を見るなら自転車が最適で、端まで往復して1時間かからず、列の間を進むほど光の当たり方が変わっていくのがわかる。銅色を狙うなら11月下旬、雪と裸木の対比なら1月から2月——後者は最も人気があり、最もタイミングが難しい。平日の午前は車がぐっと少ない。並木沿いに雨宿りできる場所はないので、北上する前に天気を確認しておきたい。

実際の行き方

起点
京都駅
所要
約10分 · 電車(1時間に1本)+バス
降車
マキノ駅(JR湖西線)
  1. 京都駅→マキノ駅(JR湖西線・約65〜75分・おおむね1時間に1本/近江今津乗り換えの便あり)。
  2. マキノ駅→マキノピックランド(高島市コミュニティバス・約10分)。徒歩なら約40分。
  3. 並木2.4キロを徒歩または自転車で往復する。
京都駅からマキノ駅へ(JR湖西線)
京都駅からJR湖西線の近江塩津・永原方面行きでマキノ駅まで約65〜75分(列車により所要が変わる)。運行はおおむね1時間に1本で、近江今津での乗り換えが必要な便もあるため、発車案内を確認してから乗ること。マキノ駅からはマキノ高原方面の高島市コミュニティバスで約10分、並木の入口にあたるマキノピックランド停留所へ。
バスでマキノ駅へ戻りJRで京都へ
コミュニティバスでマキノ駅へ戻り、JR湖西線で京都方面へ。バスも電車もおおむね1時間に1本で夕方以降は本数がさらに減るため、帰り際でなく到着時に復路の時刻を確認しておく。冬期はさらに減便されることがある。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
コミュニティバスは小規模な地域バスなので、ICカードに頼らず小銭と小額紙幣を用意しておく。京都からのJR区間はICOCA・Suicaが使える。並木自体の入場料はない。
定休
ここは公園ではなく、車が通る現役の県道。歩くのは路肩で、車道に立って撮影しないこと(この場所で繰り返し問題になっている)。並木沿いに雨宿りできる場所はないので、夏は水を、雪の日はしっかりした靴を用意する。
別ルート
並木の入口のマキノピックランドでレンタサイクルが借りられ、2.4キロを往復するには自転車が最も快適。バスの時刻が合わなければ、マキノ駅から徒歩約40分でも行ける。
降りたあと
マキノピックランドのバス停を降りるとすぐ並木が始まる。道の駅風の直売所から内陸側へ、二列の並木が高原方向へ延びていく。

無料でアカウントを作る

気になった場所を保存して、
旅程を考えるときに開き直せます。

8文字以上