東京西部・中野No.350★★地図で見る →
中野ブロードウェイ
〜コレクター専門店の迷宮ビル〜
東京都中野区にある1966年開業の複合ビル。上層階に古書マンガ・セル画・フィギュア・玩具・コレクター品を扱う小さな専門店が数十軒集まっている。

中野ブロードウェイは1966年、下層階が店舗・上層階が住宅という当時としては野心的な複合ビルとして開業し、しばらくは高級住宅の住所でもあった。それを変えたのは一軒の店だった。1980年、中古マンガ店のまんだらけがここに一号店を開き、拡張を続けた。ただし一つの大型店にはせず、小さな店を数多く増やしていった。古書マンガ、セル画、ソフビ、同人誌、ブリキ玩具、アイドルグッズ——一店が一分野を担う。他の業者もそれに続き、3階と4階は、二人がすれ違えないほど狭い通路に扉が並ぶ迷路になった。結果として、秋葉原とは正反対の場所ができた。秋葉原が売るのは新しいもの、今あるもの。中野が売るのはアーカイブ——絶版・生産終了、そしてそれ相応の値がついたものだ。その周りでビルは日常も保っている。時計商、中古カメラ店、占い、小さな画廊、そして地階には8段重ねのソフトクリームで知られる店がある。
なぜ穴場のままか
外国人の足はほぼ秋葉原に集中する。あちらは同じ文化の小売の表側だ。だが後ろの棚が実際にあるのは中野で、しかも新宿から4分の中央線の駅から徒歩5分にすぎない。ビル自体も歩いて面白い。再開発されずに残った1960年代の東京が、そのまま別の用途に住み着かれている。
歴史・背景
1966年、商業施設と集合住宅を組み合わせた複合ビルとして開業した。当時としては意欲的な開発だった。第二の人生が始まったのは1980年、中古マンガ店のまんだらけが一号店を開いてからである。同社は大型化ではなく、一分野一店の小さな区画を数多く増やす形で拡張し、残る区画には他の独立系業者が入った。1990年代にはコレクターの拠点として広く知られるようになり、建物は1960年代の構造をそのまま保っている——1階から途中階に止まらず4階へ直行するエスカレーターも含めて。
見どころ(歩く順)

- 3階・4階
- ビルの核。二人がすれ違えない幅の通路に、小さな専門店が数十軒並ぶ
- 専門店の並び
- 一店が一分野——古書マンガ、セル画、フィギュア、同人誌、ブリキ玩具、アイドルグッズ
- 時計店・中古カメラ店
- サブカル店と並んで下層階に集まる、このビルのもう一つのコレクター経済
- 地階のソフトクリーム
- 8種を1本に積み上げるソフトクリームで知られる店。それ自体が土地の名物
おすすめの楽しみ方
午前中に行かないこと——12時ごろまでビルの大半は閉まっている。最低2時間、目当てがあるならもっと。店が小さいぶん、一軒をきちんと見るだけで10分かかる。1階から4階へ直行する長いエスカレーターに乗り、上から下りてくるのがこのビルの正しい歩き方。店内撮影は基本的に不可なので必ず一声かける。可能なら同じ旅で秋葉原と見比べてほしい。中央線で20分の距離にあり、新品の小売と中古のアーカイブという違いこそが、この二つの街の要点だ。
実際の行き方
- 新宿駅→中野駅(JR中央線快速・約5分・本数多め)。
- 北口→中野サンモール商店街のアーケードを直進(約200m・約5分)。
- 中野ブロードウェイへ入館。専門店は3階・4階に集中している。
- 新宿駅から中野駅へ(JR中央線)
- 新宿駅からJR中央線快速で西へ、中野駅まで約5分。本数は非常に多い。北口を出て正面のアーケード「中野サンモール商店街」へまっすぐ入り、約200メートル進むと、その突き当たりが中野ブロードウェイの入口。計約5分。
- アーケードを戻って中野駅へ
- サンモールのアーケードを戻って中野駅へ。JR中央線・総武線で新宿・都心方面、または東京メトロ東西線で大手町方面へ。電車は深夜近くまで走り、ビルが閉まったあとも駅周辺は遅くまで賑わっている。
行く前に
- 現金
- 多くの店はカードが使えるが、小さな業者は現金のみのこともあるので少し用意しておく。コレクター品の値段は数百円からかなりの高額まで幅があり、値切る習慣はない。パスポート提示で免税対応の店もある。
- 定休
- 最重要はここ——ビル内の多くの店は12時ごろ開店、20時ごろ閉店。午前中に着くと閉まったビルを見るだけになる。水曜定休の店もある。上層階の通路は非常に狭く、店内の撮影は基本的に不可。カメラを向ける前に必ず確認すること。
- 別ルート
- 東京メトロ東西線も中野駅が終点で、大手町・日本橋方面から直通で来られる。都心の東側からならこちらが楽。中央・総武線の各駅停車も停まる。
- 降りたあと
- 中野駅北口を出て正面の中野サンモール商店街のアーケードへ入り、約200メートル直進。突き当たりが中野ブロードウェイの入口。