東京・新宿西口No.303★地図で見る →
思い出横丁
〜新宿西口に残る戦後の焼き鳥路地〜
新宿駅西口のすぐ脇、約80軒の小さな店がひしめく細い路地。うち約60軒が焼き鳥やもつ焼きのカウンターと居酒屋で、終戦直後の露天市がそのまま店になった一角だ。

はじまりは、終戦直後に新宿駅の脇の焼け野原にできた露天商の市場だ。戸板で仕切っただけの店が並び、何を仕入れるにも困った時代の市場だった。その露天がやがて建物になり、西新宿が高層ビル街へと建て替わっていくあいだも、この一角だけは動かなかった。いまは約630坪、二千平米あまりの土地に約80軒がひしめき、うち約60軒が飲食店だ。1999年の火災で一部を焼いたが、更地にはせず、同じ狭さのまま建て直された。路地は今も、人がすれ違うのに気を遣う幅のままである。
なぜ穴場のままか
思い出横丁は東京のガイドにほぼ必ず載る。だから問題は「行くかどうか」ではなく「何時に行くか」だ。1軒5〜6席の店ばかりなので、仕事帰りの時間になった瞬間、歩けた路地が歩けなくなる。18時前か、21時を過ぎてから——それだけで座れる確率が変わる。
歴史・背景
終戦直後、新宿駅脇の焼け野原に露天商の市が立った。戸板で仕切っただけの店が並び、物資の確保もままならない時代の商いだった。復興とともに露天は常設の店となり、西新宿が高層ビル街に建て替わるあいだも、この一角だけは同じ区画のまま残る。1999年の火災で一部を焼失したが、更地にせず同じ密度で建て直された。結果として、戦後の西新宿の街割りが当時の縮尺のまま残る数少ない場所になっている。
見どころ

- 路地の入口
- 提灯の下がった低い入口が各所にあり、その奥は人がすれ違うのがやっとの幅
- 焼き鳥・もつ焼きのカウンター
- 炭火がカウンターのすぐ縁に据えられ、席数は5〜6人という店がほとんど
- この密度そのもの
- 約630坪=二千平米あまりに約80軒。飲食店のほか、そば屋やチケットショップも混じる
- 真後ろの高層ビル
- 路地を一歩出れば西新宿の超高層が頭上に立つ。この対比が一枚の画に収まる
おすすめの楽しみ方
17〜18時、炭に火が入ってまだ席に余裕がある時間帯を狙う。1軒に腰を据えるより、2〜3軒はしごするほうがこの横丁らしい。品書きと値段は店先に出ていることが多いので、席料の有無を確認してから座る。西へ徒歩10分の東京都庁展望室(無料・夜まで開いている)と組み合わせると、同じ街を「塔から」と「路地から」の両方で見ることになる。
実際の行き方
- 東京駅→新宿駅(JR中央線快速・約15分)。
- 西口(西口)を出て線路沿いに北へ徒歩約2分。
- 路地の入口をくぐる。座る前に、店先の値段書きを一度読むこと。
- JRで新宿へ、そこから徒歩2分
- 東京駅→(JR中央線快速・新宿方面/約15分)→新宿駅。西口(西口)を出て線路沿いに北へ進むと、徒歩約2分で路地の入口。看板の下がった入口が目印。電車は頻発している。新宿駅には小田急線・京王線・東京メトロ丸ノ内線も乗り入れているので、市内のどこからでもこの西口に出られる。
- 帰りも同じ駅——ただし終電の確認を先に
- 新宿駅までは来た道を徒歩2分。JR山手線・中央線、丸ノ内線とも深夜0時前後まで動くが、横丁の営業はそれより遅くまで続く。腰を落ち着ける前に自分の路線の終電を調べておくこと。逃した場合、西口ロータリーにタクシーが待機している。
行く前に
- 現金
- 現金を用意しておく。多くの店が現金のみで、料理代とは別にお通し代・席料がつく店も少なくない。電車はICカード(Suica・PASMO)が使えるが、カウンターでは基本的に使えないと考えたほうがいい。
- 定休
- 営業時間は店ごとにばらばら。昼前から開ける店もあるが、多くは夕方から深夜まで。路地そのものは公道なので、時間を問わず通り抜けられる。
- 別ルート
- 地下鉄で移動するなら、都営大江戸線の新宿西口駅(E-01)が横丁のすぐそばに出るので早い。
- 降りたあと
- 新宿駅西口から線路沿いに北へ。灯りのついた「思い出横丁」の入口看板の下をくぐる。徒歩約2分。