埼玉西部・小川町No.086地図で見る →

小川町和紙体験学習センター

craft穴場——実はすごい

埼玉県小川町にある、町が運営する手漉き和紙の体験学習施設。かつての県立製紙研究施設の建物で、楮を原料に自分の手で和紙を一枚漉ける。

小川町和紙体験学習センター
実写(ライセンス済み)User: (WT-shared) Shoestring at wts wiki / CC BY-SA 4.0

小川町は埼玉のほぼ中央、低い山あいにある町で、都心から電車で北西へ約70分だ。町を流れる槻川の清らかな水が古くから地域の紙漉きを支えてきた。小川町和紙体験学習センターは、かつて埼玉県の製紙工業試験場だった1936年(昭和11年)の建物を使い、1999年に開館した。体験コースでは地元産の楮だけを原料に、紙料の仕込みから竹簾での紙漉きまでを自分の手で行う。センターは、2014年にユネスコ無形文化遺産に登録された「細川紙」への入り口だ。

なぜ穴場のままか

多くの旅行者にとって「和紙」は博物館の言葉で、訪ね方の英語情報もほとんどない。東京から電車で出て、さらに路線の北側の空いた区間で乗り換える手間があるため、現役の和紙の町は観光の主導線から外れて静かなままだ。

歴史・背景

小川周辺の紙漉きは長く、約1,300年の歴史があるといわれる。奈良の正倉院に伝わる宝亀5(774)年の文書には武蔵国から紙が納められた記録があり、この地域に関わる最古級の史料とされる。武家や江戸の商人に帳簿用として重宝された強く光沢のある楮紙「細川紙」は、1978年(昭和53年)に国の重要無形文化財に指定された。2014年にはユネスコが、島根の石州半紙・岐阜の本美濃紙とともに日本の手漉き和紙技術として一つの登録名で無形文化遺産に登録した。

見どころ(歩く順)

実写(ライセンス済み)User: (WT-shared) Shoestring at wts wikivoyage / CC BY-SA 4.0
昭和11年の研究棟
旧埼玉県製紙工業試験場の建物を使い、1999年に体験学習施設として開館
槻川の水辺
町を流れる清らかな川の水が、紙漉きの伝統を育てたとされる
自分で紙を漉く
楮の紙料を仕込み、手漉きした和紙を一枚持ち帰れる体験コース
細川紙
センターが伝える、ユネスコ登録の地元の手漉き和紙

おすすめの楽しみ方

紙漉き体験は時間が決まっているので、一週間ほど前に電話で予約を。漉いた紙はその日のうちに乾かして受け取れる。あわせて小川の古い町並みを歩けば、和紙の里としての面影も感じられる。

実際の行き方

起点
池袋駅
所要
約60〜75分 · 電車+徒歩10分
降車
小川町駅
  1. 池袋駅 → 小川町駅(東武東上線・快速急行・約60分)。
  2. 森林公園止まりの列車なら、森林公園駅で各駅停車に乗り換えて小川町へ(約15分)。
  3. 小川町駅 → センター(徒歩約10分)。
東武東上線(電車のみ)
東京の池袋駅 →(東武東上線・快速急行・約60分)→ 小川町駅。計 約60〜75分。日中は森林公園止まりの列車も多く、その場合は森林公園駅で降りて各駅停車に乗り換え、小川町まで数駅進む。この北側の区間は1時間に2本ほどしか走らないので、乗る前に次の発車を確認。
帰りは電車で
センターは16:00に閉まるので、それまでに漉き終える。帰りは小川町駅から東武東上線で池袋方面へ。この北側の区間の日中は本数が少なく(1時間に2本ほど)——着いたら駅で帰りの発車時刻を確認しておくとよい。
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行く前に

現金
1日体験コースは5,000円で予約が必要。小さな地元の工芸施設ではカードが使えないこともあるので現金を用意。
定休
営業は9:00〜16:00。火曜(火曜が祝日ならその翌日)と年末年始は休み。特別に行くなら事前確認を。
別ルート
同じ町にある別施設「道の駅おがわまち」にも紙すき体験コーナーがあり、センターが休み・満員のときの代わりになる。
降りたあと
小川町駅から町なかの舗装路を徒歩約10分でセンターに着く。

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