奈良南東部・宇陀No.057★地図で見る →
又兵衛桜(本郷の瀧桜)
後藤家の屋敷跡に一本だけ立つ、樹齢約300年ともいわれる枝垂れ桜。高さ約13メートル、薄桃色の枝が畑へと垂れ落ちる奈良県の保護樹。

又兵衛桜(本郷の瀧桜)が群れをなさず一本だけ立っているのは、かつてここが後藤家の屋敷地だったからだ。幹周りは3メートルを超え、満開の頃には薄桃色の傘が、背景に咲く桃の花と芽吹く山肌を背にそびえる。毎春、多くの観光客や写真家が訪れる光景だ。桜まつりの最盛期には夜間ライトアップも行われる。
なぜ穴場のままか
近くに駅のない小さな農村の一本桜で、人を吉野山へ流す大きな桜の名所リストには載らない。英語の情報も少なく、たどり着くにはローカルバスと徒歩が要るため、多くの旅行者は素通りする。
歴史・背景
名は、大坂の陣で活躍した戦国時代の武将・後藤又兵衛(後藤基次)に由来する。言い伝えでは、豊臣家の滅亡後も大宇陀の地で静かに暮らしたとされ、桜はその後藤家の屋敷跡に立つ。NHKの歴史ドラマ「葵 徳川三代」(2000年)のオープニング映像に使われ、広く知られるようになった。
見どころ(歩く順)

- 畑に立つ一本桜
- 屋敷跡に群れず一本きり。幹周り3m超、枝は畑すれすれまで垂れる
- 桃の花を背に
- 満開時は薄桃色の桜が、背景に咲く桃の花と重なる
- 夜のライトアップ
- 最盛期の桜まつりの期間、日没後に木が照らされる
- 映像で知られる木
- 2000年放送のNHK歴史ドラマ「葵 徳川三代」のオープニングに登場
おすすめの楽しみ方
見頃は3月下旬〜4月上旬。桜と背後の桃の花が同時に咲きそろう時期が狙い目だ。最盛期は混み合うので、早朝に訪れると木と畑をゆったり眺められる。終点「大宇陀」バス停から、案内に沿って南へ田畑の中を徒歩約20分。
実際の行き方
- 大阪上本町駅→榛原駅(近鉄大阪線・急行・約50分)
- 榛原駅→終点「大宇陀」(奈良交通バス「大宇陀」行き・約20分)
- 「大宇陀」停留所→桜(徒歩・田畑の中を約20分)
- 近鉄電車+奈良交通バス
- 大阪上本町駅(大阪中心部)→(近鉄大阪線・急行・約50分・乗換なし)→榛原駅→(奈良交通バス「大宇陀」行き・約20分)→終点「大宇陀」。徒歩を含め計 約90分。バスは早朝からおおむね1時間に1本なので、出発前に当日の時刻表を確認。
- 同じ経路を逆に
- 帰りも同じ道で、「大宇陀」停留所から榛原駅行きのバス、そこから近鉄大阪線で大阪へ。バスはおおむね1時間に1本で、夕方には運行が終わる。着いたらまず、「大宇陀」停留所で帰りの時刻を確認してから桜へ歩く。
行く前に
- 現金
- 地方のバスは現金のみのことが多いので、運賃分の小銭を用意。桜まつりの最盛期は、車向けに有料駐車場(約500円)が開く。
- 定休
- 花は3月下旬から4月上旬の二週間ほど。その時期を外せば、葉桜や裸木の静かな農道になる。
- 別ルート
- バス待ちが長ければ、榛原駅から最後の区間をタクシーで相乗りするのも早い。
- 降りたあと
- 終点「大宇陀」から、案内に従い南へ田畑の中の舗装路を歩く。桜まで徒歩約20分。