京都西・松尾No.252★★★地図で見る →

西芳寺(苔寺)

history王道を、いちばんいい形で

京都西部に静かに立つ世界遺産の庭園寺院。120種以上の苔が池泉を覆い、拝観は事前申込制で写経・読経のあとに庭園を歩く。

西芳寺(苔寺)
実写(ライセンス済み)Ivanoff~commonswiki / CC BY-SA 3.0

苔寺の名で知られる西芳寺は、京都西部の静かな谷間に立つ。1339年に夢窓疎石が作庭した池泉回遊式の庭には、その後の数百年で120種以上の苔が自然に根付き、地面・根・石・灯籠のすべてを途切れなく覆う、ここにしかない深緑の世界が生まれた。1977年から続く事前申込制は観光客を制限するためではなく、苔の生態系を守るために不可欠な仕組みだ。拝観は本堂での写経・読経から始まり、それが終わって庭に足を踏み入れる。

歴史・背景

西芳寺の起源は奈良時代の僧・行基に伝えられるが、現在の庭園の姿は1339年(暦応2年)に禅僧・夢窓疎石が整備した池泉回遊式の二段構成の庭に由来する。夢窓疎石は天龍寺の庭も手がけた中世最高の作庭家であり、その後幾世紀をかけて苔が自然に広がり、120余種が地面・根・石を覆う唯一無二の景観が生まれた。1994年(平成6年)、「古都京都の文化財」としてユネスコ世界文化遺産に登録された。

見どころ(歩く順)

実写(ライセンス済み)Jean-Marie Hullot / CC BY 3.0
黄金池(上段の池)
庭の中心となる上段の池。岸辺まで様々な緑の苔が続く
苔の参道
石縁の小径が庭中を巡り、苔が根と岩の間も絶え間なく覆う
洪隠山の枯山水(指東庵)
上段の斜面に残る石組。日本最古級の枯山水の一つとされる
湘南亭
夢窓疎石ゆかりの上段の茶室

おすすめの楽しみ方

拝観は事前申込制。公式サイト(saihoji-kokedera.com)から2カ月前〜前日まで予約受付(往復はがきでの申込も可)。12歳未満は入園不可(2019年6月より)。拝観は本堂での写経・読経から始まり、そのあと庭園を自由に歩く。拝観料(寄付の形)は現地で支払う(最新金額はサイトで確認)。

実際の行き方

起点
京都駅
所要
約60分 · バス 約60分
降車
苔寺・すず虫寺(市バス73)
  1. 京都駅 → 市バス73系統西行き → 苔寺・すず虫寺バス停(約40分)。
  2. バス停から南へ徒歩約5分 → 受付門。
  3. 本堂で写経・読経 → 苔の庭園を散策。
京都駅から市バス73系統
京都駅バス乗り場(B3番等・乗り場案内を確認)→ 市バス73系統西行き → 苔寺・すず虫寺バス停 → 南へ徒歩約5分→ 受付門。バスで約60分。本数はおおむね30〜60分に1本のため、事前にバス時刻を確認すること。
バス73系統で京都駅へ戻る
苔寺・すず虫寺バス停から73系統東行きで京都駅へ。本数が少ないため帰りの時刻を先に確認しておくこと。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
市バスは均一運賃・ICカード(ICOCA・Suica)可。境内での拝観料(寄付形式)は現地で現金支払い(最新金額はsaihoji-kokedera.comで確認)。
定休
事前申込なしの当日入園は不可。12歳以下は入園不可(2019年6月〜)。雨天でも拝観は行われるが(苔は雨後が特に美しい)、小径は滑りやすい。
別ルート
バス停は隣の「鈴虫寺(すず虫寺)」へのアクセスにも使える。嵐山は同じバスでさらに約20分。
降りたあと
苔寺・すず虫寺バス停から南へ徒歩約5分で寺の受付門。

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