横浜・本牧No.199★★地図で見る →
横浜・三溪園
1906年に生糸貿易家・原三溪が開いた本牧の日本庭園。17棟の歴史的建造物——15世紀の京都の三重塔から白川郷の合掌造り民家まで——が中央の池をとり囲むように配されている。

三溪園は、ヨーロッパへの生糸貿易で財を成した原富太郎(号・三溪)が、かつてない発想でつくり上げた庭園だ。庭の主役は植物ではなく建物——京都・鎌倉・和歌山・岐阜など日本各地から移築した歴史建造物が、池のほとりに配置されている。なかでも古いのは1457年に京都で建てられた三重塔で、1914年にここへ移された。白川郷の急勾配の合掌造り民家も、本来の囲炉裏と台所の姿を保ったまま移築されている。1906年に外苑が一般公開され、戦後に横浜市へ寄贈。現在、17棟のうち10棟が国指定重要文化財になっている。
なぜ穴場のままか
10棟の国指定重要文化財を擁する私設庭園は珍しく、15世紀の京都の塔と白川郷の合掌造りが同じ敷地内にある。東京から日帰りできる横浜にある点も魅力だ。
歴史・背景
原富太郎(1868〜1939年)は1902年ごろから庭の整備を始め、1906年に外苑を市民へ開放した。1923年の関東大震災と戦時空襲で大きな被害を受けたが、のちに復元整備が進み、1953年に市へ寄贈。2026年は開園120周年にあたる。
見どころ(歩く順)

- 旧燈明寺三重塔
- 1457年、京都で建てられた塔を1914年に移築。外苑の池越しに姿が浮かぶ
- 臨春閣
- 徳川家ゆかりの別荘を移築。狩野派の絵師による障壁画が内部に残る。内苑の中心的建物
- 旧矢箆原家住宅(合掌造り)
- 岐阜・白川郷から移した茅葺き民家。囲炉裏と台所の原形を保つ
- 月華殿
- 1603年、伏見城内に徳川家康の命で建てられた。園内で最も古い建物
おすすめの楽しみ方
庭は外苑と内苑に分かれ、外苑は無料・内苑は入園料に含まれる。外苑では三重塔の水面への映り込みが見どころ、内苑では歴史建造物が密に配置されている。開園は9:00〜17:00(最終入園16:30・年末12/26〜31休園)。入園料大人900円。梅(2月)と紅葉(11月下旬)の時期は混みやすい。
実際の行き方
- 横浜駅東口2番バス乗り場 → 市営バス8・148系統 →「三溪園入口」下車(約25分・220円)。
- 停留所から南へ徒歩約5分で正門。入園券900円を購入。
- 外苑の池と三重塔を歩いた後、内苑の歴史建造物群へ進む。
- 横浜駅からバスで三溪園入口へ
- 横浜駅東口・2番バス乗り場から市営バス8系統または148系統に乗り、「三溪園入口」停留所で下車(約25分・220円)。ICカード可。停留所から南へ徒歩約5分で正門。日中は定期的に運行している。
- 三溪園入口バス停から横浜駅へ折り返し
- 同じ停留所から8系統・148系統で横浜駅へ戻る(約25分)。土日祝は横浜駅と庭園入口を直接結ぶ「ぶらり三溪園バス」も運行。
行く前に
- 現金
- 入園料大人900円(外苑・内苑共通)。バス220円はICカードまたは現金で。年末12/26〜31は休園。
- 定休
- 開園9:00〜17:00(最終入園16:30)。年末年始の一部は休園。梅(2月)と紅葉(11月下旬)は来場者が多い。
- 別ルート
- JR根岸駅からは市営バス58系統・101系統で「本牧」下車、徒歩約10分。桜木町駅からも8系統・148系統で約25分。
- 降りたあと
- 根岸駅からバス約10分の「本牧」停留所から南へ徒歩約10分で正門に着く。