四国カルスト 天狗高原
実写(ライセンス済み)Koda6029 / CC BY-SA 4.0

高知西・天狗高原No.1188★★地図で見る →

四国カルスト 天狗高原

nature穴場——実はすごい

四国カルストの高知県側の端。愛媛との県境に連なる石灰岩の台地で、自然学習施設と、天文台を持つ宿と、ウッドチップの森の道が、ひとつの駐車場を起点にまとまっている。

  1. 起点須崎駅(JR土讃線)
  2. 車で1時間超レンタカーかタクシー・バス便なし
  3. 四国カルスト 天狗高原

狙い目

ここは名の知れたドライブコースであって、隠れた場所ではない。人がまばらなのは行き方のせいだ。尾根まで鉄道は届かず、宿へ上がっていた町営バスも廃止され、冬は雪で道が閉まる。来ること自体に段取りが要る。その段取りが、そのまま人数のふるいになっている。

場所

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見どころ(歩く順)

見晴台Araiyasushige / CC0
  1. カルストテラス駐車場に面した自然学習施設。石灰岩の成り立ちや高原の植物を展示する
  2. 星ふるヴィレッジTENGU隣り合う町営の宿。天文台とプラネタリウム、星空を見るための客室を備える
  3. 見晴台草原に立つ標柱の展望地。放牧地の斜面と遠い山並みが見渡せる
  4. 森林セラピーロードブナやヒメシャラの林を抜ける、宿の脇から始まる約1キロのウッドチップ敷きの道
  5. 天狗ノ森標高1,485m、四国カルスト全体の最高点。宿の東から尾根道で登る

実際の行き方

  1. 須崎駅(JR土讃線)→レンタカーかタクシーを手配(高原へ行くバスはない)。
  2. 須崎東インター→山道を登って尾根の県道383号へ(1時間超)。
  3. 尾根の道→カルストテラスと星ふるヴィレッジTENGUが共有する駐車場(四国カルストの高知側の端)。
  4. 駐車場から徒歩で、草原と見晴台→ウッドチップの森の道→最高点へ続く尾根道。
鉄道の最寄り・須崎駅からレンタカー
高原まで行く路線バスはない。宿へ上がっていた町営バスは津野町が廃止し、代わりの便も出ていない。鉄道の最寄りはJR土讃線の須崎駅で、現実的にはそこでレンタカーかタクシーを手配することになる。公式のアクセス案内は複数の山道を挙げているが、いずれも最後は尾根の県道383号に合流する。須崎東インターからの登りは1時間を超えるとされており、寄り道ではなく半日仕事と考えておきたい。
同じ山道を下りる
尾根を離れる道は往路と同じ一本しかない。道幅は狭く、照明もなく、ドライブの車とも行き交うので、下りは明るいうちのほうが楽だ。谷を離れると給油所はほとんどないため、燃料は登る前に須崎で満たしておく。高原に泊まるなら、下山は夜のうちではなく翌朝に回すほうがいい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

四国カルストは、愛媛と高知の県境の山あいを東西およそ25キロにわたって延びる石灰岩の台地で、その東端、高知県側にあたるのが天狗高原だ。草地のあちこちから白い岩が畝のように突き出し、雨が岩を溶かしてできた浅いくぼみが地面をへこませている。春から秋にかけては牛が放たれ、草原はそのまま牧場になる。尾根を貫く県道は「天空の道」と呼ばれ、四つの高原をひとつなぎにしている。その終点にあたる天狗高原には、自然学習施設と宿が同じ駐車場を囲んで並び、遊歩道はそこから始まる。

おすすめの楽しみ方

まず自然学習施設に寄る。公式には9時から17時まで、月曜は休みだ。あとは天気の機嫌しだいで、草原と森の道を好きな順に歩けばいい。この高原のもう半分は夜にある。宿には天文台とプラネタリウムがあるので、曇った晩でも見るものは残る。そのまま走り続けるなら、尾根の道は放牧地を抜けて西へ、愛媛県側へと続いている。

歴史・背景

この石灰岩は、石炭紀からペルム紀前期にかけて海洋プレートの上に育ったサンゴ礁の岩で、ペルム紀の半ば以降、付加体として日本列島の縁に運ばれてきたものだ。以来ずっと雨が岩を溶かし続け、畝のような露岩とすり鉢状のくぼみという、カルスト特有の地面が残った。高知県は1961年、県境のこちら側を県立自然公園に指定している。愛媛県側も後に、同じ名前の県立自然公園として自分たちの区域を指定した。

行く前に

現金
草原と尾根の道は、歩くのも走るのも無料。自然学習施設と宿の入館料・体験料・食事・宿泊費はそれぞれが定めていて、まとまった案内は出ていないので直接確かめたい。山の上は現金前提で考え、引き出しは須崎で済ませておくのが安全だ。
知っておきたいこと
冬は雪で尾根の道が閉まる。自然学習施設と宿は、それぞれ別の休みの日を持っている。高原には雲がかかることも多く、晴れた眺めは約束されていない。草原には雨宿りできる場所もない。晩秋から春先にかけては、出発前に道路の状況を確かめること。
別ルート
愛媛県側からは、久万高原町から地芳峠を越えて尾根の道に入り、中央の放牧地と五段高原を通って、東端の天狗高原に着く。近道ではなく同じ一本の道で、雪の時期に閉まるのも同じだ。
降りたあと
須崎駅は海沿いの町にあり、そこから尾根へ歩いて上がる道はない。駅と高原は別々に考える問題だ。高原に着けば、自然学習施設と宿が駐車場を共有していて、草原も見晴台も森の道も、最高点へ向かう尾根道も、すべてそこから始まる。ウッドチップの道は往復1時間ほどとされている。

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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。