小田原・曽我の里山No.102★地図で見る →
曽我梅林
小田原市の里山に広がる食用梅の産地。二月、約3万5千本が一斉に咲き、晴れた日は梅越しに富士山が立つ——神奈川県が「関東の富士見百景」に選ぶ眺め。

曽我梅林は整えた庭園ではなく、小田原市の丘に広がる食用梅の産地。別所・中河原・原の三地区にまたがる約3万5千本の多くは、梅干しや梅酒になる白梅だ。二月上旬から三月上旬に一斉に咲き、晴れた日には足柄平野の奥に富士山と箱根の山々が浮かぶ。JR御殿場線・下曽我駅から徒歩約15分の場所にある。
なぜ穴場のままか
混み合う箱根や小田急の観光ルートではなく、静かなJR御殿場線沿いにあるため、外国からの旅行者はまず見つけない。英語の観光情報も少ない。地元は、二月の限られた晴れ間だけ重なる花と富士を目当てに通う。
歴史・背景
梅の栽培は戦国期の後北条氏や、江戸期に小田原藩を治めた大久保氏が奨励したと伝えられるが、文献が乏しく異論もある。確かなのは、この地が梅干し生産と結びついた梅の産地になったことだ。地元の名品種「十郎」は、中世の敵討ち物語『曽我物語』の曽我兄弟の一人・十郎にちなんで名づけられている。
見どころ(歩く順)

- 下曽我駅からの道
- 会期中は案内あり・舗装路を15分歩いて梅林へ
- 三つの梅林
- 別所・中河原・原の三地区。なかでも別所が最も大きい
- 花の奥の富士
- 梅越しに望む富士山。県が「関東の富士見百景」に選ぶ眺め
- 小田原梅まつり
- 二月上旬〜三月上旬。寿獅子舞・祭囃子・地元の出店が並ぶ
おすすめの楽しみ方
見頃と出店がそろう小田原梅まつり(二月上旬〜三月上旬)に合わせて、晴れた日を選んで訪ねたい。国府津はJR東日本とJR東海の境目なので、ICカードは使えず、下曽我までの紙の切符を事前に買う。
実際の行き方
- 東京駅→国府津駅(JR東海道線・約75分)。
- 国府津駅→下曽我駅(JR御殿場線に乗換・約5分)。
- 下曽我駅→梅林(徒歩・約15分)。
- JR東海道線+JR御殿場線
- 東京駅→(JR東海道線・約75分)→国府津駅→(JR御殿場線に乗換・約5分)→下曽我駅、そこから徒歩約15分で梅林。計 約95分。注意:国府津はJR東日本とJR東海の境目のため、Suica/PASMOなどのICカードは通しで使えない——下曽我までの紙の切符を買う。
- 帰り
- 下曽我のJR御殿場線は1時間に1〜2本しかなく、日中は1時間1本になることもある。着いたら、まず駅で帰りの発車時刻を確認する。
行く前に
- 現金
- 祭りの露店や地元の梅の売店は現金のみ。小銭と小額紙幣を用意する。
- 定休
- 季節もの。二月の梅の見頃のときだけの価値。現役の畑なので、案内された道を外れないこと。
- 別ルート
- 梅の時期外なら、東海道線でそのまま小田原駅まで行き、小田原城へ振り替えても。
- 降りたあと
- 下曽我駅から、舗装された道を梅林へ向かって徒歩約15分。会期中は道に案内が出る。