多良間島
実写(ライセンス済み)Yamada udon / CC BY-SA 4.0

宮古諸島・多良間島No.688★★地図で見る →

多良間島

culture穴場——実はすごい

宮古と石垣のあいだに、山も川もない平らなサンゴの島がある。集落は風水にしたがって配され、区画はフクギの林で囲われている。北側には、海の道を見張った石積みの遠見台が二つ残る。

  1. 起点平良港(宮古島)
  2. 約2時間宮古島からフェリー・1日1便
  3. 降車多良間港・普天間港(多良間海運)
  4. そこから
  5. 多良間島

狙い目

隠れているというより、単に行きにくい。村は自前の観光マップも祭りの日程も出しているし、県の観光公式サイトにも項目がある。それでも人が増えないのは、船が1日1便で日曜は運休、飛行機は小さく、着いた先にリゾートがないからだ。島に上がる人の数は、そのまま一便分でとまる。

場所

沖縄を地図で開く →

見どころ(歩く順)

八重山遠見台Paipateroma / CC BY-SA 4.0
  1. 多良間港(普天間)宮古からの船が着く島の南東の港。内陸へ向かう道沿いに製糖工場が建つ
  2. 塩川と仲筋碁盤の目に並ぶ二つの集落。フクギの防風林に囲まれ、あいだに役場と図書館がある
  3. 宮古遠見台宮古の方角を見張った石積みの遠見番所跡。村指定の記念物
  4. 前泊港島北部の港。条件によっては定期船もここに入り、水納島へのチャーター船も出る
  5. 八重山遠見台島の北西、わずかな高まりに築かれたもう一つの遠見番所跡

実際の行き方

  1. 那覇→宮古空港(空路)。市街の平良へ移動して船会社と港へ。
  2. 平良港→多良間(多良間海運のフェリー・約2時間。日曜運休)。
  3. 港→塩川・仲筋(レンタカー、自転車、村営バスのいずれかで)。
  4. 集落→宮古遠見台→前泊港→八重山遠見台と、島の北側をまわる。
平良港からフェリー
宮古島の平良港→(多良間海運のフェリー・約2時間)→多良間。1日1往復で、午前に出て昼過ぎに戻る。日曜は運休。宮古島へは那覇から空路で入るのが一般的。乗船券は事前販売ではなく、港の受付で買う。
平良港へ戻る
帰りの便は、着いた船がそれほど間をおかずに折り返す。日帰りだと島にいられるのは数時間で、渡る手間に見合わない。多くは島の小さな宿に一泊するか、片道を空路にして時間をつくる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

多良間島は面積19.75平方キロメートルの隆起サンゴ礁で、宮古島の西およそ67キロ、石垣島にはもう少し近い位置にある。山も川もない。島のほとんどが畑と牧草地で、それが碁盤の目に区切られている。その中央に塩川と仲筋の集落があり、区画ごとにフクギの防風林が巡らされている。この形は偶然ではなく、琉球風水にもとづいて集落が計画された結果で、多良間村が沖縄県から唯一「日本で最も美しい村」連合に加わっている理由でもある。

おすすめの楽しみ方

予定は見どころより先に船で決まる。道ではなく航路が制約だからだ。旧暦8月にあたるなら、3日間の八月踊りがそのまま島へ渡る理由になり、ほかは付け足しでいい。そうでなければ、二つの遠見台と、自転車でフクギの路地をゆっくり一周するのが軸になる。日が落ちてからは、明かりのほとんどない空が残る。

歴史・背景

島の北側に残る二つの低い石積みは、見張りの跡である。琉球王国の時代、先島の島々では中国へ向かう進貢船や見慣れない船を見張り、狼煙を上げて次の火番盛へ、そして王府へと知らせを継いだ。多良間島にはそれが二つあり、それぞれ宮古と八重山の方角にちなんで呼ばれ、村はどちらも記念物に指定している。もう一つの遺産は建物ではない。旧暦8月8日から3日間続く豊年祭の八月踊りは、1976年に国の重要無形民俗文化財に指定された。

行く前に

現金
現金を持っていきたい。運賃は港の窓口払いで、島にタクシーはない。動く手段は村営バスかレンタカー、レンタサイクルで、いずれも渡る前に手配しておくほうが確実だ。
知っておきたいこと
定期船が使う港は日によって変わる。南東の普天間港なのか北の前泊港なのかを事業者が毎日告知しているので、それを見てから動きたい。月によっては牛セリの日程で時刻がずれ、荒天なら欠航する。当日の朝ではなく前夜に確認しておくといい。
別ルート
宮古空港と多良間空港のあいだを琉球エアーコミューターの小型機が結んでいる。海が荒れたときの逃げ道であり、多良間島を日帰りにできる唯一の方法でもある。
降りたあと
港から歩いて行ける範囲には何もない。道は畑の碁盤目を北西へ抜けていき、集落までおよそ4キロ、遠見台まではさらに数キロある。車か自転車か村営バスを先に押さえておきたい。フクギの路地を出ると日陰は少ない。