秩父・黒谷No.083地図で見る →

和銅遺跡

history穴場——実はすごい

秩父市黒谷(埼玉)にある史跡。708年(和銅元年)にここで自然銅が見つかり、日本最初の流通貨幣とされる和同開珎が生まれた。

和銅遺跡
実写(ライセンス済み)Bryanmackinnon / CC BY 4.0

和銅黒谷駅の東側、黒谷の木立の斜面に、和銅山を百メートル以上這い上がる岩肌の傷が残っている。トンネルを掘らず地表から銅を採る「露天掘り」の跡だ。708年(和銅元年)、ここで採れた自然銅が朝廷に献じられ、その意義の大きさから元号が「和銅」に改められた。この銅が、日本最初の流通貨幣とされる和同開珎の材料になったと伝わる。採掘地の入口には銭を模した背の高いモニュメントが立ち、かたわらには銅を洗ったとされる小川が流れる。

なぜ穴場のままか

駅名はこの出来事に因んで改称されたが、遺跡そのものに英語の案内はほぼなく、静かな谷の道を登った先にある。多くの人は道端の神社に触れるだけで、上の露天掘り跡までは行かない。

歴史・背景

708年(和銅元年)、武蔵国での自然銅発見を受けて元明天皇は元号を慶雲から和銅へ改め、和同開珎を発行した。和銅山に露出した岩肌は地質的な断層に沿っており、銅の鉱脈が掘られた跡を示す。秩父一帯の銅採掘はその後も断続的に続き、近くの聖神社は自然銅を御神宝として祀り、発見の記憶を今に伝えている。

見どころ(歩く順)

聖神社Bryanmackinnon / CC BY 4.0
聖神社
地元で「銭神様」と呼ばれる神社。和銅を御神宝として祀り、貨幣や銅の宝物を伝える
和同開珎モニュメント
採掘地の入口に立つ、銭を模した背の高い記念碑
銅洗堀
銅を洗ったと伝わる、遺跡わきの小川
露天掘りの岩肌
和銅山を百メートル以上這う岩の傷跡。往時の地表採掘の痕跡

おすすめの楽しみ方

和銅黒谷駅から聖神社まで徒歩約5分、そこからモニュメントへ谷の道をさらに登る。岩肌へ向かう上部の山道は現在、安全のため立入禁止で、露天掘り跡はモニュメント脇から見上げる形での見学がよい。聖神社とあわせて巡ると「貨幣発祥の地」の物語がひと通りたどれる。

実際の行き方

起点
池袋駅(東京)
所要
約2時間 · 電車+徒歩(本数少なめ)
降車
和銅黒谷駅(秩父鉄道)
  1. 池袋 → 西武秩父(西武池袋線・秩父線 特急・約80分)
  2. 西武秩父 → 御花畑(駅間 徒歩約5分)
  3. 御花畑 → 和銅黒谷(秩父鉄道 羽生方面・約15分)
  4. 和銅黒谷駅 → 聖神社 → モニュメント(徒歩約20分)
西武線+秩父鉄道
池袋駅(東京)→(西武池袋線・秩父線 特急ラビュー・約80分)→西武秩父駅→(徒歩約5分で御花畑駅)→御花畑→(秩父鉄道 羽生方面・約15分)→和銅黒谷駅。合計およそ2時間。秩父鉄道は概ね1時間に1本なので、出発前に当日の時刻表を確認。
秩父鉄道で西武秩父へ戻る
帰りは秩父鉄道で御花畑まで戻り、徒歩約5分で西武秩父、そこから西武線で池袋へ。秩父鉄道は概ね1時間に1本で、地方路線のため夕方には運行が終わる。着いたらまず和銅黒谷駅で帰りの時刻を確認。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
和銅黒谷駅は小さな駅。運賃用に小銭を用意しておくと安心(ICや両替が限られる場合に備えて)。
定休
小川沿いの山道の先、斜面の上。とくに雨後はしっかりした靴で。岩肌へ向かう上部の道は安全のため立入禁止。
別ルート
時間があれば、同じ秩父鉄道沿線の他の停留所と一日で組み合わせられる。
降りたあと
和銅黒谷駅から聖神社まで徒歩約5分、そこから谷道を約15分登ってモニュメントへ。

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