神山町
実写(ライセンス済み)Araiyasushige / CC0

徳島・神山No.632★地図で見る →

神山町

local穴場——実はすごい

人口が減り続ける谷で、全戸に回線をひき、誰を招くかを自分たちで決めた徳島の山あいの町。道の駅と、その裏山の神社と、川沿いの温泉が、いずれも歩ける距離に並んでいる。

  1. 起点徳島駅
  2. 約1時間徳島駅から直通バス
  3. 降車神山温泉前バス停(徳島バス神山線)
  4. 徒歩
  5. 神山町

狙い目

神山町は「見どころ」の町ではない。撮るための古い町並みがあるわけでもなく、この町を有名にした部分はそもそも目に見えない。オフィスと借家のなかで起きていることだからだ。訪ねた人が実際に見られるのは、その下にある古い層のほう——阿波という国名の由来になった神を祀る山の上の神社、招聘作家が林のなかに残していった彫刻、そして川辺の温泉である。どれも開かれていて、平日なら道はほとんど貸し切りになる。

場所

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見どころ(歩く順)

神山温泉Hotaru2022 / CC BY-SA 4.0
  1. もてなしの館道の駅の産直コーナー。谷でとれた柚子やきのこ、野菜が積まれる
  2. 上一宮大粟神社道の裏手の山にある杉木立の石段。阿波国一宮を称する社のひとつ
  3. 大粟山アートウォーク招聘作家が林のなかに残した作品群。散策路は通年開いている
  4. 神山温泉鮎喰川のほとりに立つ町の湯。道を数分下ったところ

実際の行き方

  1. 徳島駅前13番のりば→神山温泉前(徳島バス神山線・約1時間)。
  2. 神山温泉前→道の駅温泉の里神山(国道438号沿いに徒歩約4分)。
  3. 道の駅→上一宮大粟神社・大粟山の散策路(坂を上って徒歩約5分)。
徳島駅から直通の路線バス
徳島駅前13番のりばから徳島バス神山線。府中、石井を経て谷を上り、神山温泉前まで約1時間。バスはさらに寄井中、神山高校前まで行く。便は一日に分散していて、続けて来るわけではない。
谷を下って徳島へ
同じ神山線で神山温泉前から下る。平日は夜まで便があるが、土日祝はさらに間引かれる。徳島バスは全停留所の時刻表をPDFで公開しているので、市内を出る前に開いておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

神山町は鮎喰川に沿って細長く伸びる谷にある。集落は川沿いに点々と並び、両側から木の茂った尾根が迫る。人が減り続けていたその谷で、町は全戸へ光ファイバーをひいた。そのあとに来たのは観光振興ではなかった。すでに何年も続いていたアーティスト招聘の仕組みがあり、町にはよそ者を住まわせる習慣ができていた。地元のNPOはその習慣を方法に変える。谷に足りない仕事を先に決め、それを担う人を探しにいったのだ。古い家にIT企業の事務所が入り、山の上には高専が開いた。

おすすめの楽しみ方

徳島駅からのバスは朝早くから走り、下りの最終も夜まである。ただし日中の間隔は空くので、時計ではなく時刻表に合わせて動きたい。山には1時間見ておくといい。神社の石段とアートの道はそのままつながっていて、レジデンスを運営するNPOも午前から昼過ぎの散策をすすめている。温泉は最後に取っておく。そのあとに待っているのはバスだけだから。

歴史・背景

道を見下ろす山にある上一宮大粟神社は、阿波国一宮を称する複数の社のひとつだ。祭神はこの地に粟をもたらしたと伝えられ、阿波という国名はそこから来ているという。アーティスト・イン・レジデンスが始まったのは1999年で、毎年海外から数名を招き、谷に住み込んで制作してもらう仕組みだった。全戸に光ファイバーが届いたのが2004年。2023年には山の上に高専が開校し、工学とデザインを並べて教えている。

行く前に

現金
神山線の運賃表は徳島バスのサイトに出ている。均一運賃だと決めてかからず、先に確かめておくとよい。神社も大粟山の散策路も歩くだけなら無料。道の駅と温泉はそれぞれ別勘定になる。
知っておきたいこと
大粟山の道は照明のない山道で、神社の石段は急なうえ湿っていることが多い。どちらも明るいうちに歩きたいし、雨の日には向かない。谷を通る国道438号は細く、天気が崩れたときにまず止まるのはバスのほうだ。
別ルート
徳島駅からは佐那河内線も神山方面へ走っていて、別の谷を経由する。神山線の時刻が合わないときはこちらも見ておきたい。車なら石井から国道438号を上って市内から約1時間。
降りたあと
神山温泉前から道の駅までは国道438号を川側に沿って徒歩約4分。温泉はバス停の目の前なので、先に歩き、最後に下りてくる順にすると無理がない。

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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。