朱鞠内湖
実写(ライセンス済み)Mugu-shisai / CC BY-SA 3.0

北海道・幌加内No.888★★地図で見る →

朱鞠内湖

nature穴場——実はすごい

森のなかに入り江と島を広げた、日本最大の人造湖。北海道でいちばん寒い一帯にある。釣りも船も細かい地元ルールの下で動き、湖畔まで下りてくるバス路線が一本だけある。

  1. 起点深川駅
  2. 約2時間10分JR北海道バス・深名線
  3. 降車湖畔(JR北海道バス・深名線)
  4. そこから
  5. 朱鞠内湖

狙い目

無名の湖ではない。釣り人は遠くから来るし、湖は自前の公式サイトを持っている。それでも静かなのは、単純に行きにくいことと、開放ではなく管理されていることの二つによる。水面の利用は文章になった規則に沿って行われ、その規則は2023年のヒグマ死亡事故のあとで厳しくなった。そして湖畔まで下りてくる数少ないバスが、たいていの人の一日の形を決めてしまう。

場所

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見どころ(歩く順)

雨竜第一ダム河川一等兵 / Public domain
  1. レークハウスしゅまりない湖を見下ろす高台の宿。ルール掲示、遊漁券、食事、宿泊の窓口
  2. 朱鞠内湖畔キャンプ場白樺と芝の段々に切られたテントサイト。ログキャビン、コインシャワー、ランドリー
  3. 船着き場入り江をめぐる遊覧船の発着地。動くのは雪のない季節だけ
  4. 島と入り江水没した尾根が島と岬になり、岸から見える景色をいくつにも割っている
  5. 雨竜第一ダム湖の南端をふさぐコンクリートの堤体。この湖をつくった当のもの

実際の行き方

  1. 深川駅→終点「湖畔」(JR北海道バス・深名線)。
  2. まず宿のルール掲示を読む。遊漁券も熊対策の装備も、単独で出るときの届出もここが起点。
  3. 桟橋へ下りて遊覧船に乗る。入り江がどこまで奥に伸びているかは、船に乗らないと分からない。
  4. 帰りはキャンプ場の段々を上がって停留所へ。南の端をダムの堤体が閉じている。
深川駅からJR北海道バス深名線で
深名線はかつての同名の鉄道を引き継いだ路線で、深川から幌加内を通って名寄まで走る。ただし三股で分かれて湖畔まで下りる便は限られていて、夏ダイヤでは一日に二本。それ以外の便で降ろされるのは朱鞠内の集落で、そこから水際まではまだ数キロある。
帰りも二本だけ
帰りの便も同じ湖畔の停留所から出る。本数は行きと同じで、午前の遅い時間に一本、午後の早い時間に一本。これを逃すと、次に乗れるのは国道まで戻ってからになる。水辺へ下りる前に帰りの時刻を決めておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

朱鞠内湖は、幌加内の集落から北へ入った森のなかに広がっている。雨竜川をせき止めてできた湖で、湛水面積では日本最大の人造湖だ。丸い水面ではない。細長い入り江と樹に覆われた島が入り組んでいて、岸のどこに立っても湖の一部しか見えない。周囲の谷は人が住む土地としては日本でいちばん寒い一帯で、湖そのものは道立自然公園に含まれる。岸に建っているのはキャンプ場と宿、それに船着き場くらいのものだ。

おすすめの楽しみ方

湖畔には丸一日をあてるつもりでいたい。決めるのはこちらではなくバスのほうで、下りてくる二本のあいだには、午前の遅い時間から午後の半ばまでのまとまった空白ができる。その時間は水の上で使うのがいい。遊覧船は一周およそ35分。入り江が森の奥へどれだけ食い込んでいるかは、そこからしか見えない。釣りは道具箱ではなくルール掲示から始まる。針はシングルバーブレスだけ、イトウはリリース、単独で沖へ出るなら届出を。

歴史・背景

この湖は1943年より前には存在しない。雨竜第一ダムが谷を塞ぎ、発電用の水を貯めはじめたことで、背後の森が水の下に入った。保護が追いついたのは三十年後で、1974年に湖と周囲の森が道立自然公園になった。その後に育った漁場の中心にいるのがイトウだ。日本の大半の川から姿を消した淡水魚が、ここには残っている。その扱いを決める規則は、これまでに何度も書き替えられてきた。

行く前に

現金
キャンプ、ログキャビン、遊覧船、遊漁券はそれぞれ別料金で、遊漁券は釣果ではなく釣り方によって値段が変わる。券を買えるのは宿、キャンプ場の管理棟、漁協。カード一枚で通せる岸ではない。
知っておきたいこと
季節がはっきり分かれている。トラウトの釣りは春から12月まで、氷が張れば今度はワカサギ、そのあいだキャンプ場と遊覧船は止まる。ヒグマの生息地で、ここの規則は努力目標ではない。岸で人が亡くなったあと遊漁は数か月止まり、再開後の規則では複数人での行動と熊対策装備が求められる。
別ルート
車なら旭川から内陸へ入る道がわかりやすい。北からは名寄を経て母子里側から入る道もある。国道が谷を縦に貫いているので、この湖だけのために一日を割かなくても、旭川と日本海側を結ぶ道中に組み込める。
降りたあと
バスは国道から支線に入り、湖畔まで下りて停まる。停留所はキャンプ場のわきで、宿はその上。管理棟も桟橋もキャビンも徒歩数分の範囲に収まっていて、坂もほとんどない。

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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。