
北海道・小樽No.1003★★★地図で見る →
小樽硝子
〜ランプと浮き玉から育った硝子〜
小樽の硝子は美術ではなく、石油ランプと漁業用の浮き玉から始まった。明治の石造倉庫に入る市立博物館が、その海運と漁の側を引き受けている。運河と工芸の通りは歩いてすぐだ。
- 起点札幌駅
- 約35分JR快速・札幌から直通
- 降車小樽駅(JR函館本線)
- そこから
- 小樽硝子
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 小樽駅のランプコンコースとホームに下がる333個の石油ランプ。地元の硝子会社から駅へ寄贈された
- 旧小樽倉庫瓦屋根に鯱をのせた木骨石造の倉庫。市の歴史的建造物に指定されている
- 博物館の第一展示室北前船の資料と、浮き玉が支えたニシン漁の記録
- 運河沿いの石造倉庫群荷役のために築かれた倉庫の連なり。いまは歩くための道になっている
- 堺町通り運河の南に延びる商家の通り。硝子の工房と店が集まる
実際の行き方
- 札幌駅→小樽駅(JR函館本線・快速で約35分)。
- 小樽駅→運河沿いの道(坂を徒歩10分ほど)。出がけに駅のランプを見上げておく。
- 旧小樽倉庫→博物館の第一展示室で、北前船とニシン漁の資料を見る。
- 運河沿い→堺町通り。硝子の工房と店が集まる通りへ。
- JR函館本線・札幌から直通
- 札幌駅→(JR函館本線・快速エアポートで約35分、普通なら50分前後)→小樽駅。快速は日中も本数があり、時刻表を細かく調べる必要はない。駅は坂の上にあり、倉庫街は坂を下りきった先にある。
- 小樽駅から戻る
- 札幌方面の列車は同じホームから頻繁に出ていて、夜まで本数がある。終電は深夜前なので、運河のランプを見て帰るならホームの表示を確かめたい。冬の週末は日帰り客で座席が埋まりやすい。
どんな場所か
小樽は北海道の開拓が通り抜けた港として大きくなり、硝子もまた工芸の系譜からではなく港から育った。電気の普及は遅く、硝子の石油ランプは各家庭の必需品だった。沖ではニシン漁が網の目印を必要とし、吹きガラスの玉が量産された。やがて配線が伸び、ニシンが来なくなると、窯は器やとんぼ玉や飾り物へ向きを変える。運河沿いの石造倉庫群は同じ交易のために建てられたもので、この順番をいちばん読み取りやすい場所でもある。
おすすめの楽しみ方
先に博物館、あとから通りという順にすると、店先の並びが贈答品の棚ではなく産業の末端として見えてくる。ランプがいちばん効くのは午後遅くから日暮れにかけてで、それは駅でも運河沿いでも変わらない。雪を背にすると炎が遠くまで届くので、冬はこの素材によく合う。
歴史・背景
博物館が入る倉庫は1890年から1894年にかけて建てられ、港が好んだ木骨石造という工法をとる。市が歴史的建造物に指定したのは1985年のことだ。明治から大正にかけての港の景気を支えたのはニシンで、硝子の浮き玉はその網のために吹かれた。いまの駅舎は1934年の竣工で、国の登録有形文化財。同時期の鉄筋コンクリート駅舎としては数少ない現存例にあたる。
行く前に
- 現金
- 運河も倉庫の前も商店の通りも、歩くだけなら費用はかからない。市立博物館は有料で、金額は小樽市公式に出ている。博物館用に現金を少し持っておくと安心で、駅の切符は券売機か交通系ICカードで足りる。
- 知っておきたいこと
- 博物館は年末年始に閉まる。開館日と時間は市公式で確認したい。12月に入ると駅からの坂も運河沿いの石畳も滑りやすくなり、運河の遊歩道には風をよける場所がない。
- 別ルート
- 車なら国道5号から入り、運河周辺の有料駐車場を使う。博物館には無料の駐車場もある。西から来るなら同じ路線が余市・倶知安方面へ続くので、海沿いの行程の途中に組み込むこともできる。
- 降りたあと
- 小樽駅の改札を出たら、港に向かってまっすぐ坂を下る。徒歩10分ほどで運河沿いの道に出て、博物館が入る石造倉庫はその通りに面している。商店の通りはさらに数分南へ進んだ先だ。
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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。