齋理屋敷
実写(ライセンス済み)Mukasora / CC BY-SA 3.0

宮城南部・丸森No.817★★地図で見る →

齋理屋敷

〜丸森の豪商の蔵屋敷〜

history穴場——実はすごい

宮城のいちばん南、丸森の町なかに、豪商の屋敷が一区画そのまま残っている。十二棟が国の登録有形文化財。いまは町の郷土館として開かれている。

  1. 起点福島駅
  2. 約1時間阿武隈急行・約1時間に1本
  3. 降車丸森駅(阿武隈急行線)
  4. そこから
  5. 齋理屋敷

狙い目

丸森は、どこかへ行く途中にはない町だ。仙台を拠点にすれば足は松島か山のほうへ向かうし、福島から南へ一時間、私鉄の各駅停車で降りる人はほとんどいない。屋敷そのものが隠れているわけではない。町でいちばんの見どころとして看板も出ているし、人もいる。ただ、その町に用のある人が少ないだけだ。

場所

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見どころ(歩く順)

店蔵Mukasora / CC BY-SA 3.0
  1. 店蔵通りに面した商いの蔵。暖簾に齋の字が白く抜かれている
  2. 居宅門の奥に引いて建つ住まいの棟。蔵にぐるりと囲まれている
  3. 名前のついた蔵時の蔵・業の蔵・住の蔵・童の蔵・嫁の蔵と、役どころで名を分けた蔵の並び
  4. 石風呂石を積んで造った浴室。登録有形文化財のひとつ

実際の行き方

  1. 福島駅→丸森駅(阿武隈急行線。丸森まで直通する列車かどうかを先に確認)。
  2. 丸森駅→齋理屋敷(県道を南へ。徒歩かタクシー)。
  3. 店蔵→居宅→名前のついた蔵の並び→石風呂。
福島から阿武隈急行
福島駅→(阿武隈急行線・槻木方面)→丸森駅、約1時間。おおむね一時間に一本だが、丸森まで来ずに梁川や富野で折り返す列車がかなり混じる。時刻だけでなく行き先も確かめておきたい。間隔がいちばん開くのは昼過ぎだ。
丸森から戻る
丸森は駅員のいる駅なので、着いたらまず帰りの時刻を掲示で押さえてから町へ出るとよい。夕方以降は福島方面の本数が細っていくし、途中で折り返す列車が混じるのは帰りも同じだ。
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どんな場所か

齋理は地名ではなく屋号である。齋藤理助——この屋敷を築いた商人の名を、町が縮めてそう呼んだ。呉服と太物から始まり、味噌と醤油を醸し、縫製にも手を伸ばした。商いを乗り換えるのではなく足していくやり方で、この家は大きくなっている。だから残っているのは一軒の家ではない。通りにぴたりと面した店蔵があり、その奥に住まいがあり、名前のついた蔵が並ぶ。そのうち十二棟が、国の登録有形文化財になった。展示のためによそから運び込んだものは、ここには何もない。

おすすめの楽しみ方

休館は月曜。月曜が祝日なら翌日が休みになる。受付は閉館の三十分前で締まるので、夕方に着くと足りない。午前のうちに入れば、蔵を一棟ずつ落ち着いて見て回れる。建物は一つの敷地に散らばって建っているから、屋内より外を歩いている時間のほうが長いくらいだ。

歴史・背景

齋藤家は丸森で七代にわたって栄えた商家だった。財のもとは土地でも身分でもなく、商いである。呉服・太物に始まり、味噌と醤油の醸造、縫製へと広げ、やがて自前の電燈会社まで持った。一九八六年、七代目の当主が屋敷も蔵も、その中身もひとまとめにして町へ譲る。町はそれを郷土館として開いた。だから棚に載っているのは、誰かが選び抜いた名品ではない。一つの家が七代のあいだに溜め込んだものが、そのまま並んでいる。

行く前に

現金
入館は有料で、窓口で払う。金額は屋敷の公式サイトと町の案内で食い違っているので、どこかで見た数字はあてにせず、現金を持っていくのが確実だ。
知っておきたいこと
休館は月曜。月曜が祝日にあたる年は翌日が休みになる。受付が閉館の三十分前で終わるため、夕方に着くと見る時間はほとんど残らない。館内の喫茶は、確認した時点では休業していた。食事は町のほうで考えておきたい。
別ルート
仙台側から入るなら、東北本線で槻木へ出て阿武隈急行に乗り換える手がある。この線は槻木と福島のあいだ、阿武隈川の谷を縦に走っている。車で来る場合は屋敷に駐車場がある。
降りたあと
丸森駅から屋敷までは、県道をひたすら南へ。二キロほどで、天気がよければ歩ける距離だ。駅前でタクシーを拾えば数分で着く。目印は道にぴたりと面した白と黒の建物——それが店蔵で、入口の門はその隣にある。

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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。