
宮城・蔵王連峰No.584★★★地図で見る →
蔵王の御釜
〜蔵王連峰の火口湖〜
宮城側の蔵王連峰の稜線に、まるく水をたたえた火口湖。水面は光の動きにつれて緑にも青にも白にも変わる。そこへ通じる山岳道路が開いているのは、春の終わりから冬の入口までに限られる。
- 起点山形駅(山形新幹線)
- 約95分季節運行バス・1日1便
- 蔵王の御釜
場所
宮城のほかの記事 23件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 駒草平山頂の手前、エコーライン沿いの展望地。ざれ場に咲く高山植物が名の由来
- 蔵王山頂レストハウスハイラインの終点に建つ施設。バスも車もここの駐車場に着く
- 御釜展望台駐車場から少し上った柵付きのテラス。火口をまっすぐ見おろせる
- 刈田岳山頂と刈田嶺神社火口の南側の峰。道路より何百年も古い社が立つ
- 外輪の稜線熊野岳へ北へ延びる尾根道。片側に湖を見て歩けるが、火山の注意喚起がかかる
実際の行き方
- 山形新幹線で山形駅へ。
- 山形駅→刈田岳山頂(季節運行バス・約95分、1日1便)。
- 駐車場から火口の展望台へ上り、刈田岳の神社まで足をのばす。
- 1日1便のバスに余裕をもって間に合うよう、駐車場へ戻る。
- 山形駅から季節運行の山頂バス
- シーズン中、山形駅から刈田岳の山頂へ向かうバスが出ている。所要はおよそ95分で、1日1便。車を使わずに火口の縁まで行ける唯一の公共交通だ。宮城側からはミヤコーバスの蔵王刈田山頂行きもあるが、こちらは土日祝のみで、やはり1日1便になる。
- 山頂から下りる
- 帰りも同じバスで、1日1便である以上、乗り遅れれば代わりはない。帰りの発車時刻を軸に予定を組み、雲で稜線の歩きが遅れる分の余裕も見ておきたい。
どんな場所か
御釜があるのは蔵王連峰の稜線に開いた火口で、行政区分では宮城県蔵王町の国有林のなか、山形との県境はすぐ西に走っている。水面は東西・南北ともおよそ325メートル、周囲は約1080メートル、いちばん深いところで27.6メートルに達する。人が見に来るのは色のほうだ。日差しと火山の状態によって、水面は緑にも青にも、乳白色にも変わる。五色沼という別名があるのはそのためだ。水は強い酸性で、生きものはすんでいない。
おすすめの楽しみ方
山頂まで来るバスはシーズン中の1日1便で、こちらが便に合わせて動くことになる。駐車場を離れる前に、帰りの発車時刻を確かめておきたい。真夏でも雲は前ぶれなく火口を隠すから、晴れている一時間は取っておくものではなく、その場で使うものだ。レストハウスは夏季だけの営業で、朝9時から夕方までとなっている。
歴史・背景
蔵王は活きている火山で、御釜を抱くこの火口は、山そのものの歴史から見ればずいぶん新しい。人はそれよりはるか前からこの稜線を信仰の場として登っていた。いまの駐車場の上、刈田岳の頂には神社が残っている。長いあいだ、この湖は一日がかりで歩いて会いに行くものだった。それを変えたのが、連峰を横切って通された蔵王エコーラインと、最後の登りを引き受ける蔵王ハイラインだ。どちらも冬には閉ざされる。名高い眺めに「開く日」があるのは、そのためである。
行く前に
- 現金
- 火口にも展望台にも入場料はかからず、山頂の駐車場も無料だ。ただし最後の登りにあたる蔵王ハイラインは、車で通れば通行料がかかる。
- 知っておきたいこと
- 蔵王エコーラインと蔵王ハイラインは、おおむね11月初旬から4月下旬まで冬期通行止めになり、そのあいだ火口へたどり着く手段はない。レストハウスの営業も夏のあいだだけだ。森林限界を越えた山頂は季節を問わず麓よりずっと冷え、脱ぎ着できる上着と、ざれた地面でも滑らない靴を用意するよう案内されている。蔵王は常時観測されている活火山でもあり、想定火口域にあたる馬の背カルデラには近づかないよう町が呼びかけている。出かける前に、その時点の警戒レベルを確かめておきたい。
- 別ルート
- 宮城側からは遠刈田温泉を起点に蔵王エコーラインを上る道筋になり、東北自動車道の村田ICか白石ICからおよそ1時間。歩いて越えるなら、蔵王ロープウェイの地蔵山頂駅から稜線をたどる道もあり、片道1時間半から2時間ほどかかる。
- 降りたあと
- 鉄道は山形駅までで、山頂行きのバスは駅前の乗り場から出る。そこから先はすべて山岳道路だ。頂上ではバスも車も同じ駐車場に着き、火口の展望台まではそこから少し上るだけになる。
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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。