
北海道南・様似No.895★★地図で見る →
アポイ岳ジオパーク
〜マントルの岩でできた山〜
町ひとつがまるごとユネスコ世界ジオパークになっている。その中心は、マントルから運び上げられたかんらん岩でできた海辺の低い山だ。登山口のビジターセンターは無料で、足元の大地を先に読み解いてくれる。
- 起点札幌駅
- 約4時間JR北海道バス・1日数便
- 降車アポイ山荘(ジェイ・アール北海道バス)
- 徒歩
- アポイ岳ジオパーク
狙い目
アポイ岳は無名の山ではない。ユネスコ世界ジオパークであり、登山者のあいだでは知られた名前だ。それでも静かなのは、様似が遠いから。鉄道はなく、バスの本数も少ない。訪れる人の多くは夜明けに登り始め、昼過ぎには町を離れていく登山者だ。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- アポイ岳ジオパークビジターセンター登山口に立つ入館無料の展示館。1万4000分の1の地形模型と、花とヒグマの最新情報が置かれている
- 登山口からの針広混交林広葉樹と針葉樹が混じる登り始めの林。足元の草本を見ながら歩くとよい
- 五合目の山小屋森林限界にあたる地点。ここから先はむき出しのかんらん岩とハイマツの斜面に変わる
- 馬の背お花畑の広がる尾根。眼下に太平洋、稜線の先に日高山脈が続く
実際の行き方
- 札幌→様似(ジェイ・アール北海道バス 高速えりも号・約3時間30分。予約が必要)。
- 様似→アポイ山荘(えりも方面の路線バスに乗り換え)。
- バス停から数分歩いてビジターセンターへ。受付でその日の開花情報とヒグマの出没情報を確かめる。
- 隣の登山口から登る。登らないなら、エンルム岬まわりの海岸のジオサイトを歩くという選び方もある。
- 札幌から高速えりも号
- 札幌→(ジェイ・アール北海道バス 高速えりも号)→様似。1日1往復、約3時間30分で、乗車には予約が要る。様似でえりも方面の路線バスに乗り換え、アポイ山荘で降りる。ジオパーク公式はこのバス停をビジターセンターの最寄りとして案内している。
- 札幌・浦河方面へ戻る
- えりも号は1日1往復なので、様似に一泊するのがいちばん素直だ。日帰りにするなら路線バスで浦河ターミナルへ出て、札幌行きのペガサス号に乗り継ぐ手がある。どちらも便が細いので、出発前に帰りを決めておきたい。
どんな場所か
アポイ岳は日高山脈の南西端、海に面した様似町にある。日高山脈をジオパークもユネスコも「北海道の背骨」と呼ぶ。山頂は標高810mで、北海道の山としては低いほうだ。それでもこの山が特別なのは、できている岩による。幌満かんらん岩体はもともと地下数十kmの上部マントルにあった岩で、プレートの衝突がそれをほぼそのまま地表へ押し上げた。かんらん岩からできる土はニッケルやマグネシウムを多く含み、薄くて乾きやすい。針葉樹はそこに根を張れない。
おすすめの楽しみ方
ビジターセンターは4月から10月まで、9時から17時まで開いていて、それ以外は閉まっている。登る登らないにかかわらず、ジオパークには季節があるということだ。登るなら、往復4時間半から6時間というのが推進協議会の見立てで、朝のうちに出るのが現実的。まず受付に寄れば、いま咲いている花とヒグマの出没場所を教えてもらえる。
歴史・背景
およそ1300万年前、ユーラシアプレートと北米プレートがここでぶつかり、その圧力が上部マントルの一部を地殻の上まで押し上げた。こうして生まれた幌満かんらん岩体から、アポイ岳は削り出されている。山名はアイヌ語に由来するとされ、いまも様似のアイヌ協会がジオパークと協働している。様似は2008年に日本ジオパークの第一号7地域のひとつとなり、2015年にはユネスコ世界ジオパークにも認定された。
行く前に
- 現金
- ビジターセンターは入館無料、駐車場も無料。アポイ岳に登ること自体にも費用はかからない。様似へ入る高速バスは予約制、路線バスの運賃は車内払いなので現金を持っておくこと。
- 知っておきたいこと
- ビジターセンターは4月から10月までの開館で、雪の季節は閉まっている。ヒグマの生息域であり、登山道は早い段階で樹林帯を抜けるため風も霧も一気に来る。当日の注意は受付に掲示されている。
- 別ルート
- 帯広からは十勝バスで広尾へ出て、ジェイ・アール北海道バスの様似行きに乗り換える。車なら帯広川西ICから天馬街道経由で約2時間、とジオパーク推進協議会は案内している。
- 降りたあと
- アポイ山荘がジオパークの玄関口にあたるバス停。道路わきから少し歩けばビジターセンターで、アポイ岳の登山口はその隣から始まる。
近くのノート
距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。

