タウシュベツ川橋梁
実写(ライセンス済み)MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0

北海道・ぬかびら源泉郷No.917★★地図で見る →

タウシュベツ川橋梁

〜糠平湖に沈む旧士幌線の橋〜

history穴場——実はすごい

東大雪の山に囲まれたダム湖の中に立ち、一年の何か月かは水の下で過ごす鉄道橋。冬の氷の上にあらわれ、春にいちばんはっきりと立ち、雪解け水が満ちるとまた沈む。

  1. 起点帯広駅
  2. 約1時間50分帯広からバス+車
  3. 降車ぬかびら源泉郷(十勝バス・拓殖バス 上士幌線)
  4. そこから
  5. タウシュベツ川橋梁

狙い目

穴場ではない。上士幌町の看板そのもので、町の観光ページの表紙を張っている。それでも現地が混み合わないのは、知名度ではなく行き方のほうに理由がある。橋へ続く林道は許可車両以外は通れず、徒歩も自転車も通せない。だからほとんどの人は国道沿いの展望台から眺める。近くで見たいなら、その日の思いつきではなく予約が要る。

場所

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見どころ(歩く順)

タウシュベツ展望台Ippukucho / CC BY 3.0
  1. ひがし大雪自然館温泉街にある無料の拠点。湖の状況・ヒグマ情報・レンタサイクルの受付も
  2. 三の沢橋梁国道沿いに残る同じ士幌線のアーチ橋。広い駐車帯が併設されている
  3. タウシュベツ展望台国道沿いの展望地。橋までは約750m離れている
  4. 第五音更川橋梁幌加のアーチ橋。いまの国道橋の上からよく見える
  5. 十勝三股士幌線の終着駅があった集落。いまは森のなかに開けた一角が残る

実際の行き方

  1. 帯広駅バスターミナル→ぬかびら源泉郷(十勝バス・拓殖バス 上士幌線)。
  2. 村のひがし大雪自然館へ。水位とヒグマの状況、ツアーの受付を確認する。車がなければレンタサイクルもここ。
  3. 国道273号を北へ。タウシュベツ展望台には看板と駐車帯がある。
  4. 近くで見るならガイドツアーに参加するか、林道ゲートの鍵をウェブで予約して道の駅かみしほろで受け取る。
十勝バス・拓殖バスの上士幌線で
帯広駅のバスターミナルから上士幌の市街を経て、ぬかびら源泉郷まで乗り換えなしで入れる。ただし便は一日のなかに散らばっていて、土日祝に走らない便もある。この路線を軸に一日を組むなら、先に時刻表を見ておきたい。
帰りも同じ路線で
帯広方面のバスは、村のなかの同じ停留所から出る。市街地の路線より終わりが早く、湖畔にいられる時間は最終便で決まる。帰り際ではなく、着いたときに時刻を確かめておくといい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

タウシュベツ川橋梁は、東大雪の山あいにできたダム湖「糠平湖」の中に立っている。長さおよそ130m、11連のアーチを持つコンクリート橋で、旧国鉄士幌線が残したアーチ橋群のなかでもいちばん名の知れた一本だ。糠平湖は寒い時期に水位を下げる。すると1月ごろ、凍った湖面の上に橋がふたたび顔を出す。春の雪解け水が入りはじめると水位は上がり、夏の終わりにはアーチはまた水の下だ。季節でこれほど見え隠れするアーチ橋は日本でここだけで、幻の橋と呼ばれる理由もそこにある。

おすすめの楽しみ方

狙うなら寒い季節だ。アーチが水の上に出ているのはその時期に限られる。早朝がいい、というのには理由があって、朝は風が弱く湖面が波立たない。橋が水に映り込み、アーチが上下でつながって円に見える。眼鏡橋と呼ばれるのはそのためだ。村から展望台までは国道を8km。車なら気楽な距離で、借りた自転車でも十分に届く。ツアーも鍵も、当日の思いつきではなく事前に押さえておくものだと考えたい。

歴史・背景

旧国鉄士幌線は十勝平野から東大雪の山へ向かって伸びた路線で、この橋は1937年にそのために架けられた。のちにダムが谷を塞ぎ、旧線は水の下に入る。線路は高いところへ付け替えられ、アーチだけがもとの位置に残された。鉄道そのものはとうに廃れ、いま国道沿いに残るのは点々と続くコンクリートのアーチと、林のなかのプラットホームだけだ。橋の傷みは進み、崩れ落ちた部分もある。

行く前に

現金
展望台も、国道沿いのアーチ橋も、村のひがし大雪自然館も、見るだけなら無料だ。有料なのはガイドツアーと林道ゲートの鍵で、鍵は窓口ではなく事前にウェブで予約する仕組みになっている。支払い方法は事業者ごとに違うので、カードとは別に現金も持っておきたい。
知っておきたいこと
林道は冬のあいだ除雪が入らず、ゲートも閉まる。この時期に橋の近くへ行く手段は、凍った湖の上を歩くガイドツアーのほうだ。逆に夏の終わりは、アーチが水没して何も見えないことがある。ヒグマの生息地でもあり、目撃情報は町が橋のページにそのまま出している。
別ルート
車なら帯広から国道241号、続いて国道273号。同じ国道は三国峠を越えて層雲峡側からも下りてくるので、行き止まりの往復ではなく大雪を横断する道すがらに組み込める。
降りたあと
停留所は温泉街のなかにあり、ひがし大雪自然館も宿もレンタサイクルの窓口も、平らな道で数分の距離に収まっている。ただし橋そのものはここから歩いて行ける場所ではない。展望台は国道を北へ進んだ先で、その奥の林道は車だけでなく徒歩も通せない。

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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。