
北海道南・南茅部No.982★★★地図で見る →
垣ノ島遺跡と大船遺跡
函館の東、太平洋に面した海岸段丘に並ぶ二つの縄文集落跡。ともに世界文化遺産で、あいだに建つ市の博物館には北海道で唯一の国宝、中空土偶が置かれている。三つは一本の道でつながる。
- 起点函館駅(JR函館本線・函館バス99系統)
- 約1時間30分函館からバスか車
- 垣ノ島遺跡と大船遺跡
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 函館市縄文文化交流センター垣ノ島遺跡の入口に低く伏せた市の博物館。受付と展示室はここにある
- 国宝の展示室中空土偶「カックウ」が立つ部屋。高さ41.5センチ、薄いところは数ミリの厚みしかない
- 垣ノ島遺跡海を見下ろす台地。長い盛土と住居跡の輪郭が地面に残る
- 大船遺跡斜面を深く掘り込んだ竪穴建物の跡。深いものは2メートルを超える
実際の行き方
- 函館駅前6番のりば→垣ノ島遺跡下(函館バス99系統・鹿部方面 川汲経由、約1時間半)。
- 国道278号から坂を上って函館市縄文文化交流センターへ。
- 展示室を見てから、建物の裏の垣ノ島遺跡の台地へ出る。
- 海沿いの道を北へ進んで大船遺跡へ。午後のバスに合わせて戻る。
- 函館駅前から函館バス99系統
- JR函館駅前の6番のりばから、鹿部方面(川汲経由)の99系統に乗る。垣ノ島遺跡下までおよそ1時間半。国道から坂を上るとセンターの入口に出る。開館時間に間に合う便は一日に数えるほどしかないので、まず時刻表から決めることになる。
- 細いのは帰りのほう
- 早朝を除くと、函館市街へ戻る99系統は午後の1本という日が多い。もう一つの手は、南茅部支所前で225系統に乗り換えて鹿部へ抜け、そこから列車で戻る道だ。どちらにしても、市街を出る前に帰りを決めておきたい。
どんな場所か
二つの遺跡は、南茅部の海岸段丘から太平洋に向いて開けている。規模で目を引くのは垣ノ島のほうだ。段丘の縁に沿って、長さ190メートルを超えるコの字形の盛土が横たわる。国内でも最大級で、ごみ捨て場ではなく、モノの魂を送り返すための場所と読まれている。海沿いの道を北へ少し走った大船は、記念物というより集落そのもので、掘り出された竪穴建物の跡は100棟を超える。二つのあいだに、低く伏せた市の博物館が建つ。この土地から出たものを収めるために建てられた建物だ。
おすすめの楽しみ方
開館は4月から10月が朝9時から夕方5時まで、11月から3月は30分早く閉まる。展示室と垣ノ島の台地をひととおり歩くなら2時間はみておきたい。大船遺跡は海沿いの道をさらに北へ数分だ。バスで来た日は、時刻表のほうが一日の形を決める。
歴史・背景
垣ノ島の段丘に人がいたのは紀元前7000年ごろから紀元前1000年ごろまで、およそ6000年におよぶ。盛土が築かれたのはその後半にあたる。大船の集落は紀元前3500年から2000年ごろのもので、2001年に国の史跡に指定された。博物館の中空土偶は1975年、近くの畑から掘り出されたものだ。2007年に国宝となり、今も北海道で唯一の国宝である。二つの遺跡は2021年7月、17の資産からなる「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一部として世界文化遺産に登録された。
行く前に
- 現金
- 博物館は入館料がかかり、学生には別の料金が設けられている。バスは車内で払う方式なので、小銭を用意しておくと早い。
- 知っておきたいこと
- 休館は月曜(祝日にあたる場合はその次の平日)、毎月最終金曜、そして年末年始。遺跡そのものは屋根のない土地で、海霧も風もそのまま抜けていく。
- 別ルート
- 車なら函館駅から国道278号を東へ1時間ほど、函館空港からは40分ほどだ。市内のタクシー会社は、博物館と二つの遺跡を半日で回る周遊コースを出している。帰りの便に縛られないのは、車の側のいちばんの利点になる。
- 降りたあと
- 一日は函館駅から始まる。99系統は駅前広場ののりばから出て、レンタカーの窓口もタクシー乗り場も同じ一帯にある。バスは国道278号沿いの垣ノ島遺跡下で降り、段丘へ向かって坂を6〜7分上る。
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