遠野 カッパ淵
実写(ライセンス済み)663highland / CC BY 2.5

岩手・遠野No.580★★地図で見る →

遠野 カッパ淵

〜常堅寺の裏を流れる河童の淵〜

culture穴場——実はすごい

遠野・土淵の集落、禅寺の裏を流れる小川の一角。カッパ像と乳神の祠が並び、釣り竿が置かれている。日本民俗学の出発点となった一冊が、世に知らしめた水辺だ。

  1. 起点新花巻駅
  2. 約1時間30分JR+路線バス
  3. 降車遠野駅(JR釜石線)
  4. そこから
  5. 遠野 カッパ淵

狙い目

遠野は日本民俗学のふるさととして国内ではよく知られているが、新幹線から乗り継ぐ土地で、海外からの旅行者はほとんど来ない。加えて見どころが集落ごとに散らばっているので、人が一か所に溜まらない。

場所

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見どころ(歩く順)

伝承園663highland / CC BY-SA 4.0
  1. 伝承園国の重要文化財・旧菊池家住宅の曲り家を核にした民俗施設
  2. 御蚕神堂(オシラ堂)布を着せた千体のオシラサマを祀る、伝承園のなかの堂
  3. 常堅寺十王堂の前に一対のカッパ狛犬が座る曹洞宗の寺
  4. カッパ淵カッパ像と乳神の祠が並び、釣り竿が置かれた小川の淵

実際の行き方

  1. 新花巻駅→遠野駅(JR釜石線。本数が少ないので先に時刻表を確認)。
  2. 遠野駅→伝承園(土淵線の路線バス、タクシー、レンタサイクル)。
  3. 伝承園→常堅寺→カッパ淵(平坦な道を徒歩で)。
新花巻駅からJR釜石線
新花巻駅→(JR釜石線)→遠野駅、およそ1時間。この線は本数が少ないので、新幹線を降りる前に接続列車の時刻を合わせておきたい。遠野駅からは土淵線の路線バス、タクシー、レンタサイクルのいずれかで集落へ向かう。
遠野駅から戻る
遠野駅からJR釜石線で新花巻へ戻り、東北新幹線に乗り継ぐ。夕方以降は列車も路線バスも本数が細るので、土淵へ出かける前に遠野駅で帰りの時刻を確かめておくこと。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

土淵は、低い山に囲まれた遠野盆地の東側にひろがる農村だ。田んぼのきわに曹洞宗の常堅寺が建ち、その裏手を、古木の並ぶ小川が音もなく流れていく。その一角がカッパ淵と呼ばれている。岸辺には二体のカッパ像と、乳の神を祀る小さな祠。子を持つ母親が乳の出を願って参ってきた場所だ。木には釣り竿が立てかけてある。餌のきゅうりは、熊が出るようになってから作り物に替わった。町では釣りに挑む人のために、捕獲許可証まで売っている。

おすすめの楽しみ方

歩き出す前に、伝承園か遠野駅前の観光案内所でカッパ捕獲許可証を買っておくと、水辺の釣り竿の意味がわかって面白い。伝承園は朝から夕方までの開園で、冬は時間が短くなる。先に園、あとから淵の順にすると無理がない。園と淵をつなぐ道は平坦で短く、たいていの人は歩いて往復している。

歴史・背景

淵の前に建つ曹洞宗・常堅寺は、延徳2年(1490年)の開山と伝わる。十王堂の前には一対のカッパ狛犬が座っており、寺の火事を消したカッパが狛犬になったという話が土地に残る。遠野が日本民俗学の出発点になったのは、柳田国男がこの地の昔話をまとめて世に出したからだ。語り手の佐々木喜善は、まさにこの土淵の生まれだった。淵は、その話のなかに名指しで出てくる場所のひとつである。

行く前に

現金
常堅寺の境内とカッパ淵の道は無料で歩ける。伝承園は入園有料。カッパ捕獲許可証は伝承園のほか、遠野駅前の旅の蔵遠野や道の駅遠野風の丘でも買える。バスや小さな窓口のために現金を用意しておきたい。
知っておきたいこと
淵は屋外でいつでも入れるが、照明はなく、岸は土のままで雨のあとはぬかるむ。近年この一帯では熊の目撃が続いており、熊鈴があると安心だ。熊が確認されると、淵への立ち入りが一時的に止まることもある。伝承園は年末年始と、1〜2月の毎週火曜が休み。冬は岸が雪や氷に覆われることがあるので、出かける前に現地の状況を確かめるとよい。
別ルート
盛岡からは、JR東北本線で花巻へ出て釜石線に乗り換える。三陸海岸側からなら、同じ釜石線が釜石駅から内陸へ上がって遠野に着く。
降りたあと
遠野駅から土淵線のバスに乗り、伝承園前で下車。そこから常堅寺の門前を抜けて徒歩5分ほどで淵に着く。タクシーを使うのがいちばん簡単だ。暖かい時期はレンタサイクルも使えるが、自転車は伝承園側の駐車場に置き、淵までは歩くことになる。

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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。