
道東・鶴居No.929★★地図で見る →
鶴居村 タンチョウの給餌場
釧路湿原の北に広がる酪農の谷が、冬だけタンチョウの土地に変わる。二つの給餌場と、ねぐらを見下ろす橋。いずれも開かれた場所で、立つのに一円もかからない。
- 起点釧路駅
- 約75分阿寒バス
- 降車鶴居村役場前(阿寒バス鶴居線)
- 徒歩
- 鶴居村 タンチョウの給餌場
狙い目
ここは知られていない場所ではない。世界中から野鳥写真家が集まり、最盛期の観察ポイントは人で埋まる。人がばらけるのは季節と時間のせいだ。タンチョウがいるのは寒い時期だけ、ねぐらが見えるのは夜明けの短いあいだだけ、そして多くの人は昼間に車で来る。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ

- 鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ日本野鳥の会が運営する給餌場。冬のあいだ開くネイチャーセンターを併設
- 鶴見台バス通りに面したもう一つの給餌場。同じ名前のバス停が目の前にある
- 音羽橋鳥を水面から追い立てずにねぐらを見られる、ただ一つの視点
- 雪裡川橋の下を流れる浅い川。凍らずに残り、タンチョウが夜を過ごす
実際の行き方
- 釧路駅→鶴居村役場前(阿寒バス鶴居線、およそ1時間)。
- 鶴居村役場前→鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ(徒歩約1km・およそ15分)。
- ネイチャーセンターから給餌場をながめたら、鶴居線で釧路方向へ戻り、鶴見台で降りてもう一つの給餌場へ。
- 川のねぐらを見るなら別の朝に、日の出前の音羽橋へ。
- 阿寒バス鶴居線・釧路駅から
- JR釧路駅から阿寒バス鶴居線でおよそ1時間、「鶴居村役場前」で降りる。そこからサンクチュアリまでは約1km、歩いておよそ15分。この路線は便数が限られるので、出発前に阿寒バスの時刻表を確かめておきたい。
- 同じ鶴居線で釧路へ戻る
- 帰りも「鶴居村役場前」から鶴居線で釧路駅へ。本数の少ない地方路線なので、サンクチュアリへ歩き出す前に乗る便を決めておくとよい。最終便の時刻は阿寒バスに確認しておきたい。
どんな場所か
鶴居村は釧路湿原の北、なだらかな丘に広がる酪農の村だ。冬になると、雪をかぶった牧草地が特別天然記念物タンチョウの越冬地に変わる。給餌場は二つある。日本野鳥の会が運営する鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリと、少し釧路寄りの道路沿いにある鶴見台だ。サンクチュアリだけでも、最盛期には最大300羽が集まる。どちらも普段は農地なので、ガラス越しではなく雪の上に立つ鳥をそのまま見ることになる。
おすすめの楽しみ方
サンクチュアリの給餌は11月から3月まで。ネイチャーセンターも同じ季節に開き、9時から16時まで。週のうち何日かは休館日にあたる。鶴見台に鳥が集まるのはおおよそ12月から3月で、バス通りに面しているから、一日で二か所を回ることもできる。音羽橋のねぐらを見るなら夜明け前に着きたい。日が昇るとタンチョウは川を離れてしまう。
歴史・背景
タンチョウはいちど日本から消えたと考えられていた。1924年、釧路の湿原で十数羽が再発見される。1952年には特別天然記念物に指定され、そこに棲むタンチョウにちなんで名づけられたこの村が、保護の中心になっていった。1966年、地元の酪農家・伊藤良孝が自分の土地で冬のあいだ餌をまきはじめる。日本野鳥の会がその同じ土地にサンクチュアリを開いたのは、1987年のことだ。
行く前に
- 現金
- サンクチュアリの入館は無料。バス代は現金を用意しておき、運賃額は決め打ちにせず阿寒バスで確認するのが確実だ。
- 知っておきたいこと
- 見られるのは冬のあいだだけ。寒い季節を外れると給餌も群れもなく、ネイチャーセンターも春から秋は閉まっている。週のうち何日かは休館日でもある。給餌場やねぐらでは決められた場所から出ないこと、鳥を驚かせないこと、フラッシュを使わないことが村から呼びかけられている。
- 別ルート
- 車ならJR釧路駅からサンクチュアリまで約50分。鶴見台は同じ道沿いの、釧路寄りにある。夜明け前の音羽橋に立ちたいなら車で行くほかない。その時間にバスは走っていない。
- 降りたあと
- 「鶴居村役場前」からは、村の中心部を抜けて道を東南東へ進むとサンクチュアリに着く。除雪はされているが、冬は路肩が雪の壁になる。距離の見た目より時間がかかると思っておきたい。靴は滑りにくいものを。
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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。