
秋田・横手No.1067★★地図で見る →
いぶりがっこ
広葉樹の煙で干した大根を米ぬかに漬ける、雪が干し場を奪った県南の漬物。横手郊外の秋田ふるさと村なら、県内の食と並べて手に取れる。入るだけなら料金はかからない。
- 起点横手駅
- 約15分横手駅からバス約15分
- 降車秋田ふるさと村バス停(羽後交通)
- 徒歩
- いぶりがっこ
狙い目
いぶりがっこは今や県内の土産棚に必ず並ぶ。掘り出し物ではない。抜け落ちるのは、これが味の工夫ではなく天気への答えだという点だ。県南の内陸には、干す季節の前に雪が来る。日光という選択肢がなかったから小屋がある。県内のほかの漬物と並べて見て、やっとその理屈が読める。
場所
秋田のほかの記事 34件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- ふるさと広場門を入ってすぐ、各館が向き合って建つ広場
- 秋田市場館いぶりがっこが県内の酒・乾物・菓子と並ぶ物産の棟
- 工芸展示館秋田の木工・漆・焼き物が、つくる手元ごと見られる館
- ドーム劇場催しに使われる、敷地内の屋根付きホール
- 秋田県立近代美術館同じ敷地に建つ美術館。秋田蘭画と県ゆかりの画家が柱になっている
実際の行き方
- 東京→大曲(秋田新幹線こまち)→JR奥羽本線で横手駅。
- 横手駅→秋田ふるさと村(羽後交通の路線バス・約15分)。
- 広場から順に回る。秋田市場館→工芸展示館→ドーム劇場。
- 同じ敷地の秋田県立近代美術館まで見て、バスで戻る。
- 横手駅から路線バス
- 横手駅→秋田ふるさと村は羽後交通の路線バスで約15分。横手駅はJR奥羽本線の駅で、北の秋田市からも、秋田新幹線が停まる大曲からも入れる。この路線の運賃は資料によって数字が違うので、印刷物を信じずに事業者で確かめたい。
- 横手駅へ戻る
- 同じ路線で横手駅へ戻る。地方の路線バスなので、終電よりずっと早く本数が減っていく。帰りの時刻を決めるのは鉄道ではなくバスのほうだ。便が噛み合わないときも、町までの距離は短いのでタクシーで済む。
どんな場所か
いぶりがっこは、洗った大根を丸ごと小屋に吊るすところから始まる。下でナラやサクラなどの広葉樹を焚き、その煙が、よその土地なら日光がやる仕事をする。保護制度の基準では燻煙は2日以上、そのあと塩と砂糖を混ぜた米ぬか床に入れ、低温で40日以上寝かせる。出てくるのは濃い茶色で、噛めばぱりっと折れ、酸ではなく火の匂いがする。横手の作り手は自分の畑の大根を自分の小屋で燻してきた。だから思い浮かぶのは店ではなく、煙のほうだ。
おすすめの楽しみ方
横手駅からのバスはおよそ15分。単独の旅というより、半日を当てる場所だ。山内地区の小屋が実際に燻しているのは11月から12月で、この食べ物の本番はそこにある。真空パックなら持ち帰れるので、買うのは見終わってからでいい。
歴史・背景
「がっこ」は秋田の言葉で漬物、「いぶり」は燻すこと。県南の内陸は、日本海から来る湿った西風が奥羽山脈にぶつかる位置にある。雪が早く、日照は短い。秋の大根を外で干すという選択肢が、そもそもない土地だ。だから農家は大根を家のなかに吊るし、囲炉裏の火と煙で乾かした。偶然ではなく、それが製法になった。2019年5月8日、いぶりがっこは国の地理的表示に登録され、その名で売れるものの中身が定められている。
行く前に
- 現金
- 敷地に入るだけなら料金はかからない。有料なのは館ごとで、トリックアートのワンダーキャッスル、星空探検館スペーシア、美術館などがそれぞれの窓口で受け付ける。セット券もあるが金額は変わるので、行く日の公式ページを見るのが早い。
- 知っておきたいこと
- 開いているのは日中で、夕方には閉まる。館ごとに最終入館の時刻が別に決まっている。設備点検による休村は公式サイトで先に告知される。横手は豪雪地なので、冬に来るなら不確定なのは村ではなく道路とバスのほうだ。
- 別ルート
- 車なら秋田自動車道の横手インターを降りてすぐ。秋田市と東北道のあいだを走る日の寄り道として組みやすい位置にある。
- 降りたあと
- バス停は幹線道路の途中ではなく、敷地の入口にある。降りれば正面がゲートと広場で、各館はその広場を囲んで建つ。
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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。