康楽館
実写(ライセンス済み)掬茶 / CC BY-SA 4.0

秋田北・小坂No.566★★地図で見る →

康楽館

〜小坂の明治の芝居小屋〜

culture穴場——実はすごい

鉱山町・小坂に1910年に建てられ、今も現役の木造芝居小屋。白い下見板張りの正面をくぐると、畳の桟敷と花道、そして地下から人の手で回す回り舞台が待っている。

  1. 起点秋田駅
  2. 鉄道約1時間25分+バスJR奥羽本線+バス
  3. 降車大館駅(JR奥羽本線・花輪線)
  4. そこから
  5. 康楽館

狙い目

小坂町には鉄道が通っていない。かつての小坂鉄道は廃止され、いま町に列車は来ない。訪れる人が少ないのは関心が薄いからではなく、この一点による。重要文化財が通り沿いに堂々と建っているのに、たどり着くには大館からのバスと、その前に時刻表の確認が要る。

場所

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見どころ(歩く順)

康楽館の奈落掬茶 / CC BY-SA 4.0
  1. 明治百年通りアカシア並木が続く鉱山町の通り。環境省の「かおり風景100選」に名を連ねる
  2. 康楽館の正面ペンキ塗りの洋風下見板張り。側面へ回ると和風の押縁下見張りに変わる
  3. 場内畳敷きの桟敷と、客席を貫いて舞台へ延びる花道
  4. 奈落舞台の下。ここに人が入り、回り舞台を手で押して回す
  5. 小坂鉱山事務所ルネサンス様式の木造三階建て。三階まで通じるらせん階段がある

実際の行き方

  1. 秋田駅→大館駅(JR奥羽本線・約1時間25分)。
  2. 大館駅→秋北バス小坂方面、「康楽館前」下車。本数が少ないので発車案内を先に確認する。
  3. 康楽館を見学。公演のない日は、係の案内で楽屋や舞台裏まで回れる。
  4. 明治百年通りを歩いて小坂鉱山事務所へ。帰りは同じバス路線で大館駅に戻る。
秋田駅から奥羽本線で大館へ、そこからバス
秋田駅→(JR奥羽本線・約1時間25分)→大館駅。駅前から秋北バスの小坂方面に乗り、「康楽館前」で降りる。バスは日中も間隔が空くので、ホームを出る前に発車案内を見ておきたい。帰りに乗る便の時刻も、このとき控えておくとよい。
大館駅へ戻る
小坂からのバスで大館駅まで戻り、JR奥羽本線で秋田方面へ。夕方以降はバスも列車も本数が落ちる。小坂を出る最終バスは、最終列車よりかなり早い。まずその時刻を決め、それに合わせて見学の時間を組み立てるとよい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

康楽館があるのは、秋田県北部の小坂鉱山とともにつくられた町、小坂鉱山地区だ。建物は木造の二階建てで、一部に地下がある。正面はペンキを塗った下見板張りの洋風、そこから側面へ回ると押縁下見張りの和風に変わり、屋根は銅板で葺かれている。中に入れば造りは芝居小屋そのもので、床には桟敷が並び、客席を貫いて本花道が舞台へ延びる。演目によっては仮花道も渡される。回り舞台に動力はない。板の下の奈落に人が入り、手で押して回している。

おすすめの楽しみ方

予定は時計より芝居の日程に合わせたい。常打ちの一座が公演日を出していて、公演のない日には楽屋から舞台裏まで係の案内で見せてもらえる(事前予約可)。初夏に訪ねれば明治百年通りのアカシアが花をつけ、この通りが全国の「かおり風景」に選ばれた理由がわかる。

歴史・背景

落成は1910年8月、小坂鉱山を囲んで広がった町のなかに建てられた。ここでは保存にとどまらず、芝居が打たれ続けてきた。国の重要文化財に指定されたのは2002年5月23日で、同じ指定は同じ通りに建つ1905年築の小坂鉱山事務所にも及んでいる。鉱山会社が、そこで働く人々のために何を建てたのか。二棟はそれを今に伝えている。

行く前に

現金
路線バスの運賃は車内払いで、ICカードが使えるとは限らない。小銭と少額紙幣を用意しておきたい。康楽館と小坂鉱山事務所の入館料・公演チケットの料金は、それぞれの入口と運営者のサイトに掲示されている。
知っておきたいこと
康楽館は通年開いており、休館は年末年始のみ。ただし冬期は閉館が早まる。小坂鉱山事務所には冬期休業があり、運営者は11月中旬から4月中旬ごろとしている。雪の季節は芝居小屋だけの訪問になることもある。ここは豪雪地帯で、花輪線は記録的な大雪の際に区間運休となったことがある。
別ルート
盛岡からはJR花輪線の列車が大館方面へ直通している。小坂に最も近い十和田南駅で降り、そこからバスで「康楽館前」へ。所要は約25分。
降りたあと
大館駅は乗り換え地点であって目的地ではない。康楽館まで歩ける距離ではなく、秋北バスの小坂方面が実質的な足になる。「康楽館前」で降りれば建物の前だ。

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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。