諏訪湖
実写(ライセンス済み)雷太 / CC BY 2.0

長野南・諏訪湖No.760★★地図で見る →

諏訪湖

nature穴場——実はすごい

長野県南部、山に囲まれた盆地に広がる浅い湖。歩いて向かうなら、駅から数分で湯の湧く上諏訪の岸がいい。温泉浴場と足湯と湖岸の遊歩道が、ひと続きの徒歩圏に収まっている。

  1. 起点上諏訪駅(JR中央本線)
  2. 約10分上諏訪駅から徒歩
  3. 諏訪湖

狙い目

穴場ではない。両岸に街を抱え、全国に知られた花火の夜を持つ湖だ。役に立つのは、どちらの岸をどの順で歩くかという話のほうだと思う。上諏訪側なら湯と公園と駅がひと続きの徒歩圏に入り、最後に町の上の高台へ上がれば、盆地全部が一枚の眺めになる。

場所

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見どころ(歩く順)

諏訪湖間欠泉センターQurren / CC BY-SA 4.0
  1. 片倉館製糸で財を成した一族が建てた洋風の浴場。建物は国の重要文化財で、立ったまま浸かる深さ1.1メートルの湯船がある
  2. 諏訪湖間欠泉センター湖岸の施設。七ツ釜から湯けむりが立ちのぼり、上の階は諏訪湖の花火の展示にあてられている
  3. 湖畔の足湯間欠泉センターに隣り合う屋外の足湯。正面はそのまま湖
  4. 湖畔公園の湖岸プロムナード水際をたどる舗装路。端から端まで起伏がなく、歩く人と走る人が行き交う
  5. 立石公園町の上の高台のテラス。諏訪湖と遠くの山並みが一枚に収まる

実際の行き方

  1. 上諏訪駅の湖側出口を出て、まっすぐ岸へ下る。
  2. しっかり浸かるなら片倉館、足だけでいいなら屋外の足湯へ。
  3. 湯けむりの上がる施設の前を通って、湖岸の道を歩く。
  4. タクシーで立石公園へ上がり、盆地を見下ろす。
JR中央本線で上諏訪へ
上諏訪はJR中央本線の駅だ。東京から西へ、塩尻・松本へ抜ける幹線の途中にあるので、湖はわざわざ寄る場所ではなく通り道の駅になる。改札を出たら湖側へ。温泉街を抜けて1キロに満たない平坦な道で岸に出る。
上諏訪駅へ戻る
同じ道をわずかに上り返すだけ。夜は本数が減っていくので、湖へ下りる途中で発車時刻を見ておきたい。冬は氷の上を渡ってくる風があって、帰り道は距離より長く感じる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

諏訪湖は標高759メートル、山に囲まれた盆地の底にある。深さより広さの湖で、対岸は岸というより低い一本の線に見える。東の上諏訪側では湯が湧く。だから、この湖でいちばん歩きやすい岸は、そのまま温泉街の岸でもある。数百メートルの範囲に、製糸で栄えた家が建てた洋風の浴場、湯けむりの上がる施設、屋外の足湯、水際の舗装路が収まっている。船も車もいらない。

おすすめの楽しみ方

いちばん大きい夜は8月15日。湖面そのものが打ち上げ台になり、街は人で埋まる。7月下旬から8月にかけては20時30分から10分ほどの短い花火も毎晩上がっていて、こちらは岸に立つ場所さえあればいい。ふつうの日なら夕方に着いて、湯か足湯、光が落ちるころに遊歩道、最後に高台へ、という順がよく効く。もうひとつの季節は冬だ。空気は冷たく澄み、氷がどうなっているかが現在進行形の話題になる唯一の時期でもある。

歴史・背景

かつて、この湖には冬が字を書いた。湖面が全面凍ると氷が押し合って盛り上がり、岸から岸へ一本の筋が走る。人はそれを、上社の男神が下社の女神のもとへ渡った跡と読んだ。八剱神社はいまもその観察を続けていて、氷の様子を調べ、拝観の神事を行い、結果を宮内庁と気象庁に報告する。筋の現れない冬には「明けの海」という名がついていて、こちらも同じ神事のなかで宣言される。

行く前に

現金
足湯と遊歩道は無料。浴場と間欠泉の施設はそれぞれ料金を定めていて、額は運営者の公式に出ているが改定もある。その日の額は現地で確かめたい。湖岸の小さな売店は現金のほうが早い。
知っておきたいこと
間欠泉の施設は季節で時間が変わり、4月から9月は9時から18時、10月から3月は9時から17時。浴場は月ごとに定休日がある。遊歩道は全区間さえぎるものがなく、秋以降は盆地の風が冷たい。
別ルート
東京からでなく北アルプス側から来るなら、同じ中央本線を塩尻・松本経由でたどるのが現実的だ。山を数日歩いたあとの動線に合う。車なら湖岸の駐車場を使う。町の上の高台は駐車枠が少なく、花火の前後は閉鎖される。
降りたあと
上諏訪駅は湖側の出口へ。まっすぐ下って大通りを渡ると、通りの先に水面が現れる。浴場も間欠泉の施設も、そこから岸沿いに並んでいる。道は最後まで平坦で舗装されている。

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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。