関の刃物
実写(ライセンス済み)Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0

岐阜・関No.1108★★地図で見る →

関の刃物

〜刃物のまち関の玄関口〜

craft穴場——実はすごい

鎌倉時代から刀を打ってきた町で、刃物にまつわる場所が驚くほど狭い範囲に固まっている。売場のある会館、刀の博物館、そして鍛冶たちの神社。どれも小さな駅から数分の距離だ。

  1. 起点名古屋駅
  2. 約1時間30分長良川鉄道・日中は本数少なめ
  3. 降車せきてらす前駅(長良川鉄道越美南線)
  4. 徒歩
  5. 関の刃物

狙い目

ここは穴場ではない。単に外国人の旅程から外れているだけだ。郡上八幡や高山へ北上する人は高速道路で関を通り過ぎるか、列車でも降りずに抜けていく。会館が混むのは観光の繁忙期ではなく、買い物客の集まる週末のほうである。

場所

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見どころ(歩く順)

春日神社(関市)先従隗始 / CC0
  1. 岐阜関刃物会館包丁から鋏、爪切りまで、市内メーカーの刃物約2,000点が並ぶ売場
  2. てつくりば同じ施設内の刃物工房。研ぎ直しや研ぎの体験を行っている
  3. 関鍛冶伝承館鍛錬場を併設する市の刀剣博物館。東へ数分、今季は改修で休館中
  4. 春日神社関鍛冶の守護神。桧皮葺きの能舞台と、重要文化財の能装束63点

実際の行き方

  1. 名古屋駅→美濃太田駅(JR高山本線・約40分)。
  2. 美濃太田駅→せきてらす前駅(長良川鉄道・約20分、470円・運転士に支払う)。
  3. せきてらす前駅→せきてらす(南東へ徒歩約3分)。
  4. せきてらす→関鍛冶伝承館→春日神社(同じ道を東へ)。
JRで美濃太田へ、そこから長良川鉄道
名古屋駅→(JR高山本線・約40分)→美濃太田駅で長良川鉄道に乗り換え、約20分でせきてらす前駅。ローカル線区間の運賃は470円。読みにくいのは乗り継ぎのほうで、日中の空白時間に当たると、待ち時間が乗車時間より長くなることもある。
せきてらす前駅から戻る
来た道を引き返し、美濃太田でJRに乗り換えて名古屋へ。美濃太田方面も日中は本数が落ち、最終は深夜前に出てしまう。着いたときにホームの時刻表を撮っておくと、朝に調べた検索結果より確実だ。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

関市は長良川に沿う岐阜県中部の町で、ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並ぶ世界三大刃物産地に数えられる。ただし現地で目に入るのは、保存された町並みではなく、いまも工場が動いている市街地のほうだ。旅行者にとっての入口は、長良川鉄道の線路沿いに建つ市の複合施設せきてらすで、刃物会館と観光案内所、刃物工房、芝生の広場がひとつ屋根の下にまとまっている。多くの人の目当ては会館の売場だろう。展示室ではなく店で、棚の刃物はこの市の会社がつくったものだ。残る二つの扉は、同じ道を東へ少し歩いた先にある。

おすすめの楽しみ方

せきてらすは9時から17時まで。午前の遅い時間に着いて、まず会館の売場をひと通り見てから東へ歩き、明るいうちに神社の能舞台まで足を延ばすのが組み立てやすい。列車は朝と夕方に寄っていて日中は間隔が開くので、駅を離れる前に帰りの時刻を見ておきたい。

歴史・背景

関に刀鍛冶が集まったのは鎌倉時代のことだ。飛騨の山から炭が下り、焼刃土に向く土があり、水がよく、長良川と津保川という二本の舟の道が通っていた。正応元年(1288年)、鍛冶たちは奈良の春日の神を勧請して自分たちの守護神とし、いまも通りの東の端に残る社を建てている。室町期の工房からは孫六兼元や兼定が出て、その名は現在の包丁にも受け継がれた。旅行者の入口となるせきてらすが開いたのは2021年である。

行く前に

現金
長良川鉄道はワンマン運転で、乗るときに整理券を取り、降りるときに運転士へ運賃を渡す。車内には両替機があり、公式の案内にはPayPayやタッチ決済も挙がっている。神社の境内は無料。刃物会館は博物館ではなく店なので、買うぶんの現金かカードを持っていきたい。
知っておきたいこと
関鍛冶伝承館は2026年9月7日から2027年3月31日までリニューアル工事で休館する。市の告知によれば、併設の鍛錬場は工事期間中も使える見込みだが、進み具合によっては使えない日もあるという。せきてらすの休みも公式のあいだで案内が食い違っていて、市のページは火曜と祝日の翌日、刃物会館側の案内は年末年始のみとある。曜日を決め打ちせず、出発前に確かめたい。
別ルート
もう一つの入り方はバスだ。関市の公式案内では、名古屋からの高速バス直行便が約1時間20分、岐阜からの岐阜バス岐阜関線が約50分。どちらも降りるのは道路上のバス停で鉄道駅ではないから、最後の一区間は着いてから組み立てることになる。
降りたあと
せきてらす前駅から南東へ徒歩3分ほど。芝生の広場の奥に横長の建物が見え、刃物会館はその中にある。

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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。