
北海道中央・雨竜No.967★★地図で見る →
雨竜沼湿原
北海道中央部、砂利の林道の先の登山口から歩いてしか行けない、泥炭と沼の台地。国定公園のなかのラムサール条約登録湿地で、入る道が開くのは一年のうち数か月だけだ。
- 起点滝川駅
- 登山口まで約1時間20分バス+タクシー・登山口へのバスなし
- 降車雨竜沼湿原ゲートパーク(登山口・車かタクシー)
- そこから
- 雨竜沼湿原
狙い目
日本の登山者のあいだで無名の場所ではない。ラムサール条約の登録湿地であり、国定公園の一部でもある。それでも人が多くならないのは、行き方の問題だ。登山口までのバスはなく、林道の後半は砂利道で、道が開いている期間そのものが短い。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- ゲートパーク管理棟登る前に入山届を出す、登山口の建物
- 登山道のつり橋閉山とともに町が取り外す、道の途中の吊り橋
- 湿原テラス登山道が泥炭の縁に達する地点の休憩デッキ
- 木道と池塘100以上の池塘のあいだを渡す、湿原上の木道
- 湿原の展望台斜面の上から台地全体を見渡す高み
実際の行き方
- 新千歳空港・札幌→滝川駅(JR特急)。
- 滝川駅→「雨竜」(空知中央バス滝深線・雨竜経由、または北海道中央バス滝川北竜線)。
- 雨竜→雨竜沼湿原ゲートパーク(タクシーかレンタカー。約26キロメートルで、暑寒ダムから先はほぼ砂利道の細い道)。
- ゲートパーク→湿原テラス(登山道を徒歩。出発前に入山届を提出)。
- JRで滝川、バスで雨竜、その先はタクシー
- 特急で滝川駅まで行き、空知中央バス(滝深線・雨竜経由)か北海道中央バス(滝川北竜線)に乗り継いで「雨竜」で降りる。ここから先にバスはない。登山口のゲートパークまではタクシーかレンタカーで、雨竜町はこの区間を車で約50分としている。町内のハイヤーは限られるので、行き当たりばったりにせず先に手配しておきたい。
- 帰りのバスから下山時刻を逆算する
- 折り返しの時刻は、迎えのタクシーと、雨竜から滝川へ戻る最終バスから逆算して決める。本数の少ない地方路線だ。ゲートパークと湿原、南暑寒岳では携帯電話が繋がりにくく、山の上から車を呼ぶことはできないので、迎えの時間は出発前に決めておく。
どんな場所か
雨竜沼湿原があるのは、暑寒別岳の東の中腹、標高およそ850メートルの台地の上だ。玄武岩の溶岩が流れて平らになった岩盤に泥炭が積もり、東西約4キロメートル、南北約2キロメートルにわたって湿原が広がっている。池塘(ちとう)と呼ばれる沼が点在し、そのあいだを木道が縫う。車道は通じていない。長い林道の先にあるゲートパークから、登山道を歩いて上がるほかに行き方はない。木道は国定公園を管理する北海道が整備しており、歩く人には木道から外れないよう協力が求められている。
おすすめの楽しみ方
道が開くのは夏のあいだだけで、おおむね6月下旬から10月上旬。その年の開山日は町が発表する。花は短い期間のなかで移り変わり、初めはミズバショウやエゾノリュウキンカ、盛夏にはエゾカンゾウやヒオウギアヤメ、終わりごろにエゾリンドウが咲く。ここはヒグマの生息地で、町は鈴を持つこと、単独行動を避けること、薄暗い時間帯の入山を控えることを呼びかけている。
歴史・背景
この台地は、流れの速い玄武岩の溶岩が固まった岩盤の上面にあたる。その平らな岩の上に泥炭が積もり、くぼみに水がたまって池塘になった。雨竜沼湿原は、1990年に指定された暑寒別天売焼尻国定公園に組み込まれている。2005年には、環境省が国際的に重要な湿地としてラムサール条約の登録簿に加えた。以後、公園を管理する北海道が、湿原を横切る木道の整備を続けている。
行く前に
- 現金
- 雨竜町は、入山するすべての人にゲートパークで入山届を出すよう求めている。あわせて環境美化と施設整備のための協力金を大人に呼びかけており、金額は町のページに出ている。山のなかに店はなく、ゲートパーク周辺の水道水は飲用できないので、必要なものは持って上がる。飲み物の自動販売機は南暑寒荘の中にある。
- 知っておきたいこと
- 閉山すると町は登山道のつり橋を外すため、その期間はそもそも歩けない。秋が深まれば台地には雪が来るし、大雨のあとは林道が通行止めになることもある。夏のあいだ、熊の出没情報が町のサイトに随時出るので、車を出す前に読んでおきたい。
- 別ルート
- 旭川空港からはバスで旭川駅へ出て、JRで深川、そこから空知中央バスの雨竜経由の便に乗る。深川駅とバス停「深川十字街」は離れているので、乗り継ぎには余裕をみておく。
- 降りたあと
- ゲートパークからは、登山道を約3.5キロメートル登ると湿原の縁に着く。木道が始まる地点には、休憩用のテラスが置かれている。
近くのノート
距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。
