
南信州・遠山郷No.780★★地図で見る →
下栗の里
〜遠山郷の斜面に続く集落〜
南信州の急斜面に張り付く農の集落。駐車場から林の道を登った先の木の展望台から、家と段畑の連なりを正面に見渡せる。たどり着くまでの時間が、そのままこの場所の輪郭になる。
- 起点飯田駅
- 約1時間30分バス+タクシー・1日4便
- 降車上町バス停(信南交通 遠山郷線)
- そこから
- 下栗の里
狙い目
案内看板も駐車場もあり、写真も出回っている。秘密の場所ではない。静かなのは行き方のほうだ。道は細くて時間がかかり、近くまで来るバスも一日に数本しかない。最後のひと区間は、歩ける距離ではない。
場所
長野のほかの記事 27件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 下栗の里 駐車場遊歩道の起点。斜面でまとまった駐車ができる唯一の場所
- 林の遊歩道杉木立を抜ける地元整備の道。足元は不整地で、終盤は下り
- おおぎびら展望台谷を挟んで集落と正対する、手すり付きの木の台
- 段畑家と家のあいだに積み上がった、細長い耕地の段
- 南アルプスの稜線谷の向こうに立つ稜線。空気が澄んだ日に展望台から望める
実際の行き方
- 飯田駅→上町(信南交通 遠山郷線で約50分)。
- 上町→下栗の里 駐車場(手配済みのタクシーで山道を上る)。
- 駐車場→遊歩道入口(集落の道を数分)。
- 遊歩道→おおぎびら展望台(徒歩約20分、帰りも同じだけかかる)。
- 飯田からバス、そこからタクシー
- 飯田駅→(信南交通 遠山郷線で約50分)→上町、そこからタクシーで山道を上って下栗へ。平日の飯田駅発は本数が限られ、始発が7時ごろ、最終は夜になる。停留所にタクシーは待っていないので、事前に手配しておくこと。
- 上町から戻る
- タクシーで上町まで下り、遠山郷線で飯田駅へ戻る。便が少ないぶん、帰りこそ先に決めておきたい。ここで一本逃すと、待ち時間か運賃のどちらかが重くのしかかる。
どんな場所か
下栗は飯田市上村、遠山郷の奥にある。家も畑も、標高およそ800メートルから1,000メートルの斜面にへばりつくように置かれている。最も急なところで傾斜は38度。数十戸がその斜面を段々に削り、耕地を保ってきた。平らな土地はほとんどない。道は折り返しながら登り、建物は地面に載るというより斜面を階段状に降りていく。谷を挟んだ向かいには、南アルプスの稜線が立つ。
おすすめの楽しみ方
駐車場から展望台までは片道二十分ほど。終盤は緩んだ土の下り坂になるので、滑りにくい靴で行きたい。道そのものも同じくらい慎重に扱いたい。細く、住民の生活道路でもあるからだ。時間帯より空気の澄み具合のほうが効く。向かいの斜面を望む眺めだからだ。
歴史・背景
遠山郷は長野県の南端、愛知・静岡と接するあたりにある。この傾斜で耕すということは、畑ではなく段畑をつくるということで、機械の入らない場所は今も人の手が支えている。評価は外から来た。集落は「にほんの里百選」に選ばれ、のちに林を抜けて集落を正面に望む展望台までの遊歩道が開かれた。道を切り、いまも手入れしているのは地元の人たちだ。
行く前に
- 現金
- 駐車場も遊歩道も展望台も無料。ただし山あいの集落で、現金を下ろせる場所は斜面のどこにもない。手持ちを用意しておきたい。
- 知っておきたいこと
- 遠山郷の道はよく止まる。南アルプスエコーラインは矢筈トンネルの先が土砂崩落で通行止めとなり、下栗経由の迂回になっている。国道152号も地蔵峠付近で通り抜けができない。出発前に遠山郷の交通情報を確かめること。集落の道は狭く、長い車両には制限がある。
- 別ルート
- 車の場合は中央道・飯田インターから東へ、山道を上って遠山郷へ入る。距離から想像するより時間がかかると見ておきたい。
- 降りたあと
- 上町は上村の谷底沿いにある停留所で、下栗はその東の斜面のはるか上にある。手配したタクシーで上がる。歩いて登る距離ではない。
近くのノート
距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。
