
宮城北部・登米No.840★★地図で見る →
登米 みやぎの明治村
北上川沿いの小さな町に、明治政府が建てた学校と警察署と県庁舎がそろって残っている。しかも三つとも建てられた通りに立ったままだ。登米市はこれらを共通観覧券で開けている。
- 起点仙台駅
- 約97分仙台から高速バス
- 降車とよま明治村(仙台−とよま線 高速バス)
- 徒歩
- 登米 みやぎの明治村
狙い目
登米に新幹線は通らないし、町は「知られていないこと」を売りにしてもいない。建物には案内が出ていて、券を買えば誰でも入れる。この通りが再現テーマパークと違うのは、何ひとつ動かされていないという一点だ。学校も警察署も県庁舎も、建てられた敷地にそのまま立っている。しかも通りは今も町の生活道路である。
場所
宮城のほかの記事 23件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 警察資料館旧登米警察署庁舎。洋風の表構えを持つ宮城県指定文化財
- 水沢県庁記念館短命に終わった水沢県の庁舎。通りに面した木の門の奥にある
- 武家屋敷通り白壁の長屋門が続く武家地。学校へ向かって北に伸びる
- 教育資料館国重要文化財の校舎。砂利敷きの中庭をコの字に囲む木造二階建て
実際の行き方
- 仙台駅→とよま(東日本急行の高速バス)。
- 「とよま明治村」下車。地区のほぼ中央。
- 北へ、水沢県庁記念館と武家屋敷の白壁を過ぎて学校まで歩く。
- 同じ通りを戻り、停留所から仙台行きに乗る。
- 仙台からの高速バス
- 東日本急行が仙台駅ととよまを結ぶ高速バスを走らせている。乗り換えなしで、通しで約97分。降車は「とよま明治村」で、地区の外れではなく真ん中に着くから、バスを降りたところがそのまま歩き出しになる。
- とよま明治村から戻る
- 帰りは着いたのと同じ停留所から仙台行きに乗る。歩き始める前に掲示の帰りの時刻を見て、乗る便を決めてから見学の順番を組み立てたい。
どんな場所か
登米は北上川の西岸にあり、片側に川沿いの平野、もう片側に北上山地を背負う。古い町場は寺池と呼ばれ、構造がひどく分かりやすい。まっすぐ伸びる通りの一方に白壁の長い武家屋敷、もう一方に明治政府がつくった公共の建物が並ぶ。中心はやはり学校だ。素木の木造をコの字型に組み、内側に吹き抜けの片廊下をめぐらせ、正面玄関の上にバルコニーを載せている。国の重要文化財に指定された校舎だ。警察署と県庁舎は、同じ通りをもう少し行ったところにある。
おすすめの楽しみ方
確認した時点では各館とも9時から16時30分の開館で、六施設をまとめた共通観覧券がある。だから一館ずつ回るというより、通りを一続きに歩く感覚で組んだほうがいい。学校には他より長めに時間をとりたい。見どころは内側の吹き抜け廊下とバルコニーで、外から眺めるだけでは分からない。券を買う前に帰りのバスの時刻を確かめておくこと。
歴史・背景
廃藩置県のあとの区割りで、いまの岩手県南部と宮城県北部にまたがる水沢県という短命な県が生まれ、その庁舎が登米に置かれた。建物はいまも記念館として残る。並んで建つ校舎も同じ明治の年代のもので、寺社を手がけてきた大工が西洋の図面に取り組んだ木造建築であり、国の重要文化財に指定されている。同時期の警察署庁舎は宮城県の指定文化財だ。三つそろって、この通りの年代を1868年から1912年の明治という時間に釘づけにしている。
行く前に
- 現金
- 料金は建物ごとに決まっていて、それをまとめた共通観覧券がある。最初に入る建物の窓口で買うのが早い。小さな町の受付は人が座って売る方式なので、現金を持っていくこと。
- 知っておきたいこと
- 建物にはそれぞれ休館日がある。建物と建物のあいだは屋外を歩くことになる。宮城北部の冬は寒く雪も残るので、砂利と未舗装の路肩を歩く足元は考えておきたい。
- 別ルート
- 鉄道なら気仙沼線で柳津駅まで行き、そこから路線バスで入る。車の場合は三陸自動車道の登米インターからすぐの距離だ。
- 降りたあと
- 「とよま明治村」の停留所は地区の真ん中にある。南に警察資料館、北に学校という並びなので、通りを一方向に歩いてから同じ停留所へ戻ってくればいい。