美幌峠
実写(ライセンス済み)切干大根 / CC BY-SA 4.0

北海道東・美幌No.1125★★地図で見る →

美幌峠

nature穴場——実はすごい

道東の国道が外輪を越える峠から、屈斜路湖が島ごと一望に入る。駐車場に車を置いて階段をひとつ上がるだけで、火口の内側がまるごと目の前に開ける。

  1. 起点美幌駅(JR石北本線)
  2. 約30分美幌駅から車で約30分
  3. 美幌峠

狙い目

ここは穴場ではない。観光バスが入り、駐車場は広い。効くのは時間帯だけだ。レストハウスが開いているのは日中なので、開く前と閉まったあとの峠は、人ではなく道と光のものになる。

場所

北海道のほかの記事 102件・地図で開く →

見どころ(歩く順)

峠のレストハウス切干大根 / CC BY-SA 4.0
  1. 峠の駐車場外輪の上の平地。観光バスと共用
  2. 峠のレストハウス道の駅を兼ねた建物。階下に売店、階上にラウンジ
  3. 展望台への階段駐車場から一段上がるだけの短い石段
  4. 白い峠の標柱石畳の展望台に立つ角柱。写真の定番
  5. 湖の真ん中の中島水面に出た森の島。空気が乾いた日に輪郭が立つ
  6. 硫黄山の噴煙カルデラの向かい側に上がる白い筋

実際の行き方

  1. JR石北本線で美幌駅へ。
  2. 美幌で車かタクシーを手配する。阿寒バスが美幌峠を載せているのは季節運行の定期観光だけだ。
  3. 外輪を越える国道を南へ。美幌町の案内では約27キロ。
  4. レストハウスの前に車を置き、階段で展望台へ上がる。
美幌駅から車で
峠を越える通年の路線バスはない。阿寒バスが美幌峠を載せているのは季節運行の定期観光だけで、車がなければ峠は「選ぶ場所」ではなく「決まった便で行く場所」になる。美幌町の案内では、駅から外輪へ上がる国道を南へ半時間ほど。レンタカーの窓口とタクシーは町にあるので、足はそこで決めておく。
同じ道を、明るいうちに
峠に夕方の便はない。日中の立ち寄りとして組み、美幌へ下りるのがふつうだ。湖側へ抜けるなら、道はそのままカルデラの内側を下って弟子屈へ向かう。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

美幌峠は屈斜路カルデラの北西の縁にある。国道243号がオホーツク側と湖の国を結ぶ、その途中の峠だ。展望台の高さは標高525メートル。立てば屈斜路湖が一度に開けて、水面の真ん中に森をかぶった島が浮かんでいる。公式の案内はこの湖を日本最大、世界では2番目に大きいカルデラ湖と書く。空気の澄んだ日は、向こうの水平線に知床の山並みが並ぶ。峠の頂上にはレストハウスが建っていて、この眺めは登山とひきかえではない。

おすすめの楽しみ方

レストハウスが開くのは日中で、寒い季節は閉まるのが早い。午前の遅い時間に着くと、観光バスの波と重なりやすい。午後遅くの光は背中から差すので、水の色がいちばん戻る。展望台そのものに門はない。売店が閉まっている日ほど、それが効いてくる。

歴史・背景

美幌峠に馬車の通れる道が開いたのは1920年で、それは急ごしらえだった。その年の八月に大水が出て、屈斜路の盆地へ南から入る主要路が断たれ、峠越えの道の完成が先に回されたからだ。年が明ける前に道は通り、以来オホーツク沿岸と湖の間の往来を受けてきた。峠にはもうひとつ、昭和の歌の記憶も残っている。美空ひばりがこの峠の名を冠した歌をうたい、その歌詞を刻んだ碑が展望台に建つ。

行く前に

現金
展望台と駐車場に料金はかからない。建物の中では峠名物のあげいもが売られている。カードが使えるかは公式に書かれていないので、そのぶんの現金は持っていきたい。
知っておきたいこと
寒い時期のレストハウスは閉まるのが早い。それより厄介なのは道のほうで、川湯ビジターセンターは冬に吹雪で峠が通行止めになることが多いと書いている。雲が外輪にかかっていると、待つ場所は建物の中しかない。
別ルート
湖側からは、同じ国道が弟子屈から峠へ上がってくる。釧路発の定期観光バスが来るのもこちら側だ。北海道公式はこの側の鉄道の起点を摩周駅としている。
降りたあと
美幌駅は町の底にあり、峠まで歩いて上がる道はない。降車地点と展望台は、別の問題として考えることになる。頂上では駐車場がレストハウスの真正面で、展望台はそこから階段ひとつ上だ。

近くのノート

距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。