
熊本北・山鹿No.510★★地図で見る →
豊前街道 山鹿宿
熊本から小倉へ北上した江戸期の街道が、そのまま山鹿の目抜き通りとして生きている。鉄道の通らない温泉町で、歩ける長さの一筋に、現役の木造芝居小屋と建て直された共同浴場、灯籠の展示館が並ぶ。
- 起点熊本駅
- 約1時間新幹線とバスの乗り継ぎ
- 降車山鹿バスセンター(九州産交バス)
- そこから
- 豊前街道 山鹿宿
狙い目
山鹿は熊本の人にはよく知られた町で、秘密の場所ではない。ただし鉄道は何十年も前に消え、いま九州のどの路線図にも載らない。だから鉄道パスで動く旅行者はここを飛ばす。残ったのは、博物館にならなかった街道だ。湯屋も芝居小屋も店も現役の建物で、通りがいちばん賑わうのは、用事のある人が歩いている時間である。
場所
熊本のほかの記事 18件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 八千代座現役の木造芝居小屋。直径8.45mの廻り舞台と奈落が今も動く
- 夢小蔵八千代座の向かいに建つ蔵の資料館。舞台で使われた道具や衣裳を収める
- 山鹿灯籠民芸館八月の祭りで頭に載せる紙の灯籠を、街道沿いで見せる館
- さくら湯温泉街の頭にあたる共同浴場。木造で建て直された湯屋
実際の行き方
- 熊本駅→新玉名駅(九州新幹線)。
- 新玉名駅→山鹿バスセンター(九州産交バス)。
- 山鹿バスセンター→豊前街道・八千代座(東へ徒歩数分)。
- 新幹線で新玉名、そこから産交バス
- 熊本駅から九州新幹線で新玉名駅、九州産交バスに乗り換えて山鹿バスセンターへ。市の観光ガイドは新幹線区間を約10分、バスを約50分としている。バスセンターから街道までは東へ徒歩数分。
- バスセンターから熊本へ戻る
- 帰りも山鹿バスセンターから。新玉名駅行きのほか、熊本桜町バスターミナルへの直通もあり、市の観光ガイドは約70分としている。鉄道がない町なので、最終バスが最後の帰り道になる。着いたら発車案内を確かめておくこと。
どんな場所か
豊前街道は、江戸期の九州で四大街道に数えられた道のひとつだ。熊本の城下を発ち、南関を経て、豊前国の小倉へ北上する。参勤交代の行列が行き来し、その途中の宿場として、湯を抱えた山鹿の町が育った。街道はいまも町の背骨のままだ。商家が並び、麹屋があり、造り酒屋の煙出しが屋根に載る。その間の店構えは、代を重ねた商いと、古民家に入った新しいカフェが混ざる。保存されて額に入った通りではなく、使われ続けている通りだと分かる。
おすすめの楽しみ方
通りだけなら午後いっぱいで足りる。まだ見学できる時間に八千代座から入り、そこから南へ、灯籠民芸館を過ぎてさくら湯まで歩き、最後に湯に浸かる。八千代座は公演日と月一度の休館があるので、先に日程を確かめてから組むこと。八月半ばは山鹿灯籠まつりで通りが埋まり、静かな散歩は人混みに変わる。
歴史・背景
山鹿は豊前街道の宿場として育った。熊本藩の参勤交代が通った道で、その中心には湯があった。通り沿いの芝居小屋・八千代座は1910年の竣工、1988年に国の重要文化財に指定されている。のちの大規模な修理を経ても展示物にはならず、いまも舞台として使われている。共同浴場のさくら湯は、長くコンクリートの建物だったが、2012年に木造で建て直された。
行く前に
- 現金
- 通りを歩くだけなら無料。八千代座、夢小蔵、山鹿灯籠民芸館はそれぞれ入館料が要り、さくら湯は入浴料が要る。バス運賃は車内払いで、小さな窓口では現金を前提にしておいたほうがいい。
- 知っておきたいこと
- 八千代座は公演日と月に一度の休館日があり、各館もそれぞれ休みを持つ。日を選ばないと扉がいくつも閉まっていることになる。通りそのものはいつでも歩けるが、沿道の店の多くは日中だけの営業だ。
- 別ルート
- 福岡からは、西鉄天神の高速バスターミナルからひのくに号で菊水インターまで行き、九州産交バスに乗り換えて山鹿へ。市の観光ガイドはそれぞれ約90分と約30分としている。車なら九州自動車道の菊水または植木で降りる。
- 降りたあと
- 山鹿バスセンターは中央通に面していて、街道までは西から徒歩数分。東へ歩くと、店構えが変わるあたりで現代の通りが豊前街道に切り替わる。
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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。