ハタハタ
実写(ライセンス済み)Sun show du Kae / CC0

男鹿半島・船川No.1066★★地図で見る →

ハタハタ

〜秋田の県魚としょっつる〜

food穴場——実はすごい

秋田の県魚は、冬のごく短い期間だけ沿岸に寄ってくる。塩に漬けて寝かせれば魚醤しょっつるになり、その里が男鹿半島だ。男鹿線の終点から歩いて数分の道の駅には、半島の水揚げが日ごとに並ぶ。

  1. 起点秋田駅
  2. 約1時間JR男鹿線・1日15往復ほど
  3. 降車男鹿駅(JR男鹿線)
  4. 徒歩
  5. ハタハタ

狙い目

ハタハタは秋田では隠れた魚ではない。県魚であり、郷土の食を挙げれば必ず名前が出る。見落とされるのは、旬が短いことと、出どころが海沿いに限られることのほうだ。接岸するのは冬のごく短い期間で、その外側では店の皿も冷凍のものが多くなる。道の駅の水産物コーナーには男鹿の港の水揚げがその日ごとに並ぶ。氷の上にあるものが、いまの海の答えになっている。

場所

秋田のほかの記事 34件・地図で開く →

見どころ(歩く順)

道の駅おが・オガーレ掬茶 / CC BY-SA 4.0
  1. 水産物コーナー男鹿の港の水揚げがその日ごとに並ぶ。獲った漁船のシールが貼られた箱もある
  2. 加工室買った魚の下処理を有料で頼める。三枚おろしまで対応し、食べ方の相談にも乗ってくれる
  3. 農産物コーナー半島の生産者がその朝に採った旬の野菜が並ぶ棚
  4. しょっつると加工品の棚魚醤や乾物、男鹿の工芸品、なまはげにちなんだ土産がまとまる一角
  5. レストランと軽食館内の食堂と、入口近くのジェラートのスタンド

実際の行き方

  1. 東京→秋田駅(秋田新幹線こまち・乗り換えなし)。
  2. 秋田駅→男鹿駅(JR男鹿線・約1時間、終点)。
  3. 駅から南へ3分ほど歩いて道の駅へ。水産物コーナー、続けて加工室を見る。
  4. 帰りの列車までに、農産物コーナーとしょっつるの棚を回っておく。
JR男鹿線・秋田駅から直通
秋田駅→(JR男鹿線・約1時間)→終点の男鹿駅。道の駅は駅から南へ約200m、歩いて3分ほどなので、乗り換えは要らない。運行は1日15往復ほどで、日中は間隔が大きく開く時間帯がある。秋田を出る前に時刻表を見ておく。
男鹿駅から秋田駅へ
同じ男鹿線で秋田まで約1時間。半島から出る鉄道はこの一本しかなく、乗り遅れても迂回路がない。夕方以降は本数がいちばん細くなるので、着いたらまずホームの表示で帰りの列車を決めておく。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

ハタハタは一年の大半を日本海の深いところで過ごし、産卵のときだけ沿岸に寄ってくる。みぞれ混じりの風が吹き、海の上で雷が鳴る頃だ。名前そのものが雷の音を写した古い言葉で、カミナリウオという別名もある。寄ってくるメスは粘りの強い卵を抱えていて、秋田ではこれをブリコと呼ぶ。身の味と同じくらい、この食感を目当てにする人が多い。同じ魚を塩に漬け、身が溶けるまで寝かせて漉すと、魚醤しょっつるになる。醤油が高級品だった時代に、その代わりとして編み出されたものだ。県内では調味料としても冬の鍋の出汁としても使われ、その発祥が男鹿とされている。

おすすめの楽しみ方

接岸するのは11月下旬から12月にかけての短い期間で、生のハタハタが地元に並ぶのはその時期だけだ。外れると棚は干物や塩蔵、加工品に変わる。水産物コーナーはその日の水揚げで入れ替わるから、何が並ぶかは暦ではなく朝の海が決める。男鹿線は1日15往復ほど。列車に合わせて滞在の長さを決めておくほうが、あとで慌てずに済む。

歴史・背景

ハタハタは長いあいだ秋田の冬を支えた魚で、これがなければ正月を迎えられないとまで言われてきた。ところが漁獲が落ち込み、県の漁業者は自ら漁をやめる道を選ぶ。1992年から1995年までの3年間、全面禁漁が敷かれた。再開後も漁獲枠を決め、禁漁区を広げ、漁期を縮める管理を日本海沿岸の県と申し合わせて続け、資源は戻ってきた。道の駅のほうは新しく、近くの駅が建て替えられた2018年に開いている。

行く前に

現金
道の駅なので入場料はない。払うのは買ったものと、加工室に頼む下処理の分だ。加工室も食堂も料金は現地に掲示されているので、数字を当てにせず館内で確かめる。売り場によってカードの扱いが違うため、現金も持っておくと確実。
知っておきたいこと
むき出しの海沿いだ。冬は日本海から風とみぞれが吹きつける。ハタハタを寄せるのと同じ天気で、雪は道路も線路も鈍らせる。営業時間は季節で動くので、一日の予定を組む前に公式サイトで確かめておく。
別ルート
車なら半島を回る道路沿いで、秋田自動車道の昭和男鹿半島ICから約30分、秋田空港からは約1時間。なまはげの伝わる真山まで足を延ばすなら、同じ道が入口になる。
降りたあと
男鹿駅は男鹿線の終点で、道の駅は駅の南へ約200m。改札からは平坦な道を3分ほど歩けば着く。

近くのノート

距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。