
愛媛・今治No.1068★★地図で見る →
今治城
〜堀に潮が出入りする海の城〜
海際に立つ城で、堀を満たしているのは川の水ではなく海の水だ。北隅の水路から潮が出入りし、海の魚もその流れに乗って堀へ入ってくる。
- 起点今治駅
- 約15分せとうちバス・10分足らず
- 降車今治城前(せとうちバス)
- 徒歩
- 今治城
狙い目
隠れた城ではない。今治の街なかにあって観光バスも停まるし、天守は江戸期のものではなく20世紀の鉄筋コンクリートだ。それでも足を止める理由は水にある。たいていの城の堀は動かない池だが、ここは瀬戸内海の入り江そのものだ。そう知って見ると、魚も、石垣の下段に残る潮の跡も、その先の港も、ひとつづきの設計として読めてくる。
場所
愛媛のほかの記事 29件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 内堀石垣のあいだに満ちる海水。下段の石に潮の跡が残る
- 北隅の水路石垣が四角く口を開けた場所。潮も魚もここを通って出入りする
- 鉄御門黒い鉄板を張った大手門。木造で建て直され、いまは城内への入口
- 藤堂高虎公の像甲冑ではなく普段の着物姿で馬にまたがる、築城主の騎馬像
- 天守五層六階。最上階は瀬戸内海を見渡す360度の展望台
実際の行き方
- 今治駅→今治城前(せとうちバス・10分足らず)。
- 今治城前→堀端(徒歩数分)。水に沿って北隅の水路まで回る。
- 橋を渡って鉄御門から城内へ。門を抜けた先に高虎公の像が立つ。
- 本丸の吹揚神社を抜けて天守へ。展望階は最後に上る。
- 今治駅からせとうちバス
- JR今治駅からせとうちバスの今治営業所行きに乗り、10分足らずで今治城前。停留所から堀端までは数分歩く。観光シャトルではなく地域の路線なので、乗っている時間より次の便までの待ち時間のほうが読みにくい。駅を出る前に発車時刻を見ておきたい。
- 今治城前から戻る
- 帰りは道路の向かい側の停留所から、同じ路線で今治駅へ。今治駅はJR予讃線で、松山方面にも岡山方面にもつながる。移動の途中に挟むと収まりがよい。夕方以降は便数が落ちるので、天守に上る前に帰りの時刻を決めておきたい。
どんな場所か
藤堂高虎はこの城を、丘ではなく海際の平地に置いた。かつては三重の堀が町を囲んでいた。いま水をたたえているのはいちばん内側の一本だけで、中堀は埋め立てられ、外堀は川となって市街に残っている。残った堀が変わっているのは、その水の出どころだ。北隅の石垣に開いた水路がいまも港とつながっていて、潮の満ち引きで水位が動く。クロダイやヒラメが、その水と一緒に入ってくる。城は内側にも船着き場を抱えていて、いまの今治港はそこから育った。
おすすめの楽しみ方
堀ぞいの道も園内も屋外で、歩くだけなら料金はかからない。有料なのは天守で、開くのは9時、入館の受付は16時30分まで。上るのは最後にしたい。展望階に立つと、堀と水路と港の関係が一度に見渡せる。
歴史・背景
縄張りの名手として知られた藤堂高虎が、1602年、高さより船を優先して海辺の平地に城の輪郭を引いた。江戸期の天守は高虎の転封とともに解体され、いま建っているのは1980年、隅櫓の跡地に据えられた鉄筋コンクリートの再建である。むしろ手をかけられたのは新しいほうの建物で、鉄板を張った大手門・鉄御門は2007年に木造で建て直された。
行く前に
- 現金
- 園内は公園として開かれていて、歩くだけなら無料。料金がかかるのは天守と櫓の展示のほうだ。金額も時間も市が定めていて変わることがあるので、行く前に公式サイトで確かめておきたい。敷地には有料の駐車場がある。
- 知っておきたいこと
- 天守が閉まるのは年末の3日間だけで、あとは通年で開いている。堀ぞいの道には日陰がなく、雨のあとは石の縁が滑りやすい。天守にエレベーターはないので、上の階までは階段になる。
- 別ルート
- 今治港から歩いて来られる距離にあり、順序としてはこちらのほうが筋が通る。いまの港は、城が内側に抱えていた船着き場から育ったものだからだ。しまなみ海道を車で走ってきて寄るのも早く、本州と四国を結ぶ自転車道の起点としても、最初か最後に置きやすい。
- 降りたあと
- 今治城前で降りると、もう石垣が見えている。水際までは数分。堀に沿って進むと橋があり、渡りきった先が鉄御門になる。
近くのノート
ja:User:Sanjo / CC BY-SA 3.0手仕事 · 愛媛★★
今治タオル
直線0.9km
mukarin / CC BY-SA 2.0自然 · 愛媛★★★
しまなみ海道
直線5.9km
As6022014 / CC BY-SA 3.0自然 · 愛媛★★
亀老山展望公園
直線6.8km
さかおり / CC BY-SA 4.0歴史 · 愛媛★★
能島城跡
直線14.9km
距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。